DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT東京トヨペット

PROJECT

何十年と現役を続けるために

3代目クラウンを現役でお乗りの東京トヨペットのお客様が、ご高齢で免許を返納されると聞き、レストア企画の話をさせていただくと「そういう意図であれば車を提供するよ」と言われ、レストアすることになった。このクラウンは、定期的なメンテナンスは東京トヨペットのサービス工場で行い修理履歴も残っている。またお客様自身で日常的にメンテナンスされていたこともあり非常に状態が良い。さらに一般のお客様では考えられないほど、交換用・純正部品のストックをお持ちで、それも含め譲っていただいたこともあり何十年と現役を続けるために、エンジン回りのオーバーホールと傷みの激しいボディ周りのレストアに挑んでいる。

若いエンジニアを育てる、とっておきの教材

東京トヨペットは鈑金・ペイントに力をいれ、独自にボディ養成制度を設けている。そこでは、エンジニアの中から板金に進みたい者を1年間かけ養成しているが、今回のレストアは養成中の6名がボディの修復を担当。勉強してきたことを実践で試し、技に磨きをかけている。エンジン・シャシーは主に2名のメカニックが担当。先輩エンジニアの指導のもと、今と昔の車の基本構造は変わらないことや、メンテナンス・調整方法などを自動車の長い歴史の中で培われてきた技術を見て触れながら技術力を高めている。レストアは若いエンジニアを育てる、とっておきの教材と言える。

クラウンが日本人の心を擽る

レストアをしていると、いろんな部品からクラウンを感じる。ちょっとした部分が気が利いているとか、ちょっとした飾りが付いているとか。兎に角日本人の心を擽る。「いつかはクラウン」というキャッチフレーズがあったように、やっぱりクラウンは違うと実感する。東京トヨペットにはこんなエピソードも残されている。神聖な場所で商用的な行事は認めないという時代に、武道館で3代目クラウンの発表会を開催し約8万人を集客したという。確かにクラウンは、日本人のために作られ日本の文化を象徴するクルマ。そういった点が武道にも通じ認められたのではと想像している。クラウンはそれだけ期待されているクルマ。多くの人を魅了する力を秘めているのだと改めて感じさせられる。

クラウンにしか出来ないクルマの歴史を伝えるイベント

社内的には社内報でレストアの状況を知らせ、一般のお客様には、フェイスブックやブログで展開をしている。完成後はイベント展示を中心に活用できるよう考えている。さらにもっと大きい規模のイベントも視野に構想を練っている。東京トヨタさんが初代クラウンをレストア中と聞き、関東地区の販売会社でレストアした古いクラウン持ち寄り、尽力している。歴代のクラウンが一堂に並ぶ光景を想像するだけでも心が躍り「1日も早く実現したい」と尽力されている。

レストアレポート一覧へ