DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT岩手トヨタ

PROJECT

自社の歴史のシンボルにしたい

レストアするなら「お客様の中から、なるべく古いクラウンを譲ってもらえるよう探し出し、岩手トヨタの歩んだ歴史のシンボルにしたい」と強い拘りがあり、レストアプロジェクトをやることを全店舗に一斉告知しクラウン探しから始めた。しかし現実は、東日本大震災で津波で水没したこともあり、なかなか思い通りに見つからない。一時は諦めかけていたが、車検を取り車庫に大切に保管している4代目クラウンがあるとの情報をキャッチ。お客様へ岩手トヨタの想いをぶつけ、今後何十年と動態保存する約束をすることで譲っていただけ、レストアをスタートさせることが出来た。

エンジニアの心に灯をつける

ベテラン・中堅エンジニアは、朽ちて形のないパーツも、現物に合わせて、鉄板を切って折り曲げ溶接し、グラインダーで削って形を整え復元していく。若手エンジニアからは、そんな先輩のスゴ腕を見ていると「俺も先輩のようなエンジニアに成りたい」と心に灯がつく。若手を指導する立場の中堅エンジニアにとって4代目クラウンは自分の兄貴みたいな存在。何時しか「兄貴を直してあげたい!」という気持が芽生え、入手困難な部品を自分の技術を駆使し、最高の部品を作り出すことに拘りはじめる。忘れかけた「先輩に技を教わり、また技を盗んで自分の技術力として高め、若いエンジニアに伝授していく」というエンジニアの心や伝統を、レストアは思い起こさせてくれる。

アイデアが詰まった夢のクルマ“クラウン”

40年以上も前でもクラウンは、トヨタのすごいアイデアが詰まった夢のクルマであることが伺える。今回レストアした4代目クラウンが走る当時は、車を降りてミラーの角度を調整するのが当たり前だった時代。でもクラウンは違う。日本古来から伝わる「からくり仕掛け」のように、ワイヤーを駆使して機械的にレバー1つでフェンダーミラーの角度を調整できる。そんな木目細やかな、アイデア装備はクラウンにはいくつも隠れている。今日では当たり前の装備も、当時は持てる技術を駆使し、乗る人の事を考えたクルマ作りに拘っていたこと、トヨタが誇る真の高級車だったことが伝わってくる。

お客様にもっとクラウンを感じてもらう

4代目クラウンが高級車であることは勿論、トヨタが当時からずっと拘り続け作り上げてきたクルマであることは触れているだけで感じとれる。「そんな作り手の想いをお客様に伝えたい。そして感じてもらいたい」その思いから、各ショールームの巡回展示や新旧クラウンの乗り比べ、年4回開催している岩手トヨタの大イベントなどで“クラウンの魅力を直に知ってもらう”“レストアで古い車を蘇らす岩手トヨタの技術力を知ってもらう”ことを考えている。そういった機会を増やすことで、クラウンファンはもとより岩手トヨタのファンを増やしたいと将来ビジョンを描いている最中だ。

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