DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT三重トヨタ

PROJECT

高い目標を持つことが技術力をアップさせる

「レストアをやる」と決めたからには、高い目標を掲げ取り組むことが重要。三重トヨタでは3つの目標を決め、全力でレストアに挑んだ。

目標1:「直す」を理解し勉強する。
若いエンジニアは、コンピュータ診断で悪い部分を見つけ、部品を交換するだけになって来ている。それでは、エンジニアの本当の喜びを知ることができないし技術力アップに繋がりにくい。古いクラウンのパーツを修理して動く様にすることでエンジニアの真髄を学ぶことに拘った。

目標2:やるなら徹底的にこだわり「ラインオフ時の新車」を再現する。
入手困難だからこそ、当時の新品パーツを世界中から探し出す苦労に挑み工場で完成したての姿にする。部品が無ければ現代の技術・材料を駆使し部品(パーツ)を再現し、どこに出しても「綺麗だね」と言われるクラウンにすることに拘った。

目標3:高速巡航100km/hを実現する。
レストアしてもそれが置物、オブジェでは意味がない。実際に一般道を走る、曲がる、止まるが遜色なくでき、更に高速巡航100km/hを実現することで当時のクラウンの性能も甦らすことに拘った。

ビス1本に拘るから分かる

「人間が作ったモノなら分解しても絶対組める」その思いから、どんな部品(パーツ)も徹底的に分解した。ここまでやる理由は、目標であるラインオフ時の新車を再現するには不可欠だからだ。例えば車載の時計。普通はアッセンブリー部品で供給される部品なので、メーカーに修理依頼。しかし結果は、修理不能で差し戻されたので、当然のように分解。同じ時計を探し出し、良好なパーツだけを選んで工夫を加えながら再組立てして復元させた。この様にクルマのあらゆる構成部品をレストアすることで、修理するというエンジニアの原点、喜びを再認識できたことは成果の一つと言える。

クラウンらしい乗り心地を徹底追求

クラウンは、日本の道に合った乗り心地や運転のしやすさに拘り作られている。三重トヨタも、初代クラウンを現代の道に合う乗り心地に拘りレストアしている。ショックアブソーバーは、オーリンズに相談し20段階減衰調整できる1品モノを製作依頼し装着。一般道、高速道路を述べ800kmを走行し、ノーズダイブなどが少なく、乗り心地をスポイルせずに乗れる様チューニングを施した。感覚的にはちょっと古いコラムシフトのクラウンタクシーに似た乗り居心地。勿論レストア第3の目標である100km/h巡航を実現し、80、90km/hの速度では、当社が取扱うコンパクトカーより快適な乗り心地、クラウンらしい乗り心地に仕上げた。

社内一丸となった取り組み

レストアメンバーは、レストア後の使い方なども考え、新車営業、サービスから広く公募し、社長を塾長とし、レストアを通じて創業時の想いや心を学ぶクラウン60塾を立ち上げた。しかし実際にクルマを分解していくと、部品点数も想像以上に多く細かい部品を紛失するリスクもあることから、実務は本部サービススタッフが核となり行い、習得したノウハウは会社の財産としてまとめ、のちに全社展開することに決めた。また、クラウン60塾メンバーは、三重トヨタが歩んだ歴史、創業者の想いやクラウンにかける想い、三重トヨタが目指す姿などを学び、完成日にクラウンに引き継がれる伝統や凄さとを現車で体感したことで、頭で勉強した知識を実感へと変えたと確信している。今後は、クラウン60塾メンバーを核として、クラウンの魅力、三重トヨタの拘りや技術力を社員に伝授し、お客様に伝播していくことを期待している。

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