DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT東京トヨタ

PROJECT

ルーツを知るには初代クラウンを

東京トヨタがクラウンを取り扱うようになったのは8代目クラウンから。それ以前のクラウンをよく知らないこともあり、「レストアするなら初代クラウンを」との想いでクルマを探したという。東京トヨタの社員1380人いる中で、初代クラウン以前に生まれた社員は僅か1-2%。殆どの社員が初代クラウンを見たことが無く当然ルーツを知らない。「“みんなが生まれる以前にトヨタは技術を結集し素晴らしいクラウンを作ったんだ”ということを全社員が知り、その伝統が今の新型クラウンに引き継がれていることを感じてもらうことが狙いだ」と責任者は語る。その想いが通じたのか、先輩OBが1958年製の初代クラウンをお持ちだと嬉しいニュースが飛び込んできた。車検は切れエンジンは掛からない状態だがナンバーは当時のままということもあり早速交渉。レストアに掛ける想いを伝え快く譲り受け、今レストアに挑んでいる。

エンジニアを引付ける魅惑の初代クラウン

エンジニア達は語る。フレームの曲げ部分は、当時の職人が手で作った跡があり「どうやって曲げながら溶接したんだろう」、鉄板に皺寄せカタチにしている床面や座面に触れ「どんな風に作ったんだろう」と、当時の職人の作業風景が脳裏に浮かび、初代クラウンに引き込まれ興味が湧くという。またエンジン・シャシーもボルト1本までバラバラにして点検・オーバーホールしているが、どの部品も半世紀以上前のモノとは思えない高いレベルの作りと頑丈さ。エンジンも58年経ってなお健在ということにも驚いている。初代クラウンのどの部分に触れても、トヨタが全力を注ぎ作り上げた高級車であることが見えてくる。

女性目線でクラウンの魅力を発信

東京トヨタの女性スタッフは 「作業するだけがレストアではない」と、レストア現場に赴き取材を重ね女性目線で内外に向けレストアの情報を発信し続けている。ボディとシャシーが分離された時も、一般的にそんな状態を見る機会は無い。如何にお客様やエンジニア以外の社員に伝えるか。それには「自分たちで見て触れ、自分たちで感じたことを素人目線で紹介することが一番」と、拘りをもって取り組んでいる。ボロボロだった初代クラウンが、これからどう綺麗に蘇っていくのかすごく楽しみだとも語ってくれた。その情熱が記事となり、クラウンの伝統や魅力に花を添える日も遠い話ではないと思う。

初代クラウンの次の活躍の場を夢見て

東京トヨタは8代目クラウンから取扱っていることもあり、今回のレストアで初めてクラウンのルーツを感じることが出来たという。そして、その素晴らしいクラウンのルーツをお客様にも知って頂き、クラウンファン、東京トヨタのファンになっていただくため、様々な取り組みもレストア作業と並行して進めている。お客様向けには第一弾として4月のチラシで、初代クラウンをレストアしていることを発信。今後も工夫を凝らし毎月の発信を計画している。完成後は、レストアの工程『どう蘇らせたのか』を目で見て分かるように写真を工夫したパネル展示や、クラウンの歴史や伝統を受け継いでいる部分を新旧を比較しながら分かりやすく伝える企画、そしてパレードやショーへの参加など、多くのお客様にクラウンの魅力を伝えたいと計画が練られている。

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