DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT山口トヨタ

PROJECT

世代をこえて乗り継がれる

山口トヨタが挑戦したのは、お客様からお借りした6代目クラウン。オーナー様が人生で初めて買われたクラウン。2ドアハードトップ・ピラーレスで、当時は珍しかったこともあり特別な思いのあるクルマ。保有している他の車は代替えしたが、クラウンだけは“大切な用事の時だけに乗る特別なクルマ”として、35年以上の時を一緒に走り続けて来た。しかしそのオーナー様も友と言えるクラウンを残し2年前に他界。今は息子さんが後を継いで大切に乗られているが、“この先もずっと乗り続けたい”という願いもあり、いつもメンテナンスに訪れる周南店のスタッフで悪い箇所を徐々に修復していくスタイルでレストアに挑んだ。

エンジニアの原点・お客様との絆づくりを知る

レストアで修復するのは、ドアなど内装とマフラーなどの外装を直すこと。お客様の要望もあり、車検が取れる最小限に絞ることになったが、今回のレストアで学ぶことは大きかったと責任者は言う。35年以上前のクラウン用の交換部品は殆ど無い。その中で代用品を探し出し工夫して修理し、オーナー様の満足を引き出す品質に仕上げる必要がある。それはとてもハードルが高いが、完成した時のお客様の喜びは想像以上に大きいと言う。お客様に感動を与えると絆が深まり、またお客様の喜びがエンジニアのモチベーションをもアップさせる。これがお客様との絆づくりの原点であり、それに回帰できたことは貴重な体験だと話す。

お客様に期待される品質

入社当時、クラウンは最高の車だから“エンジンは静かで、まず室内には聞こえてこない“と先輩から言い聞かされていた。そんなある日、地元企業の社長送迎をする運転手さんに“クラウンは、コップに水を入れクルマに載せてエンジンを掛けてもこぼれてはいけない”と言われたそうだ。それはクラウンだから求められることであり、クラウンのエンジンが振動がなく静かであることが当たり前である事を意味する。“自分が知るクラウンは確かにそうだが、レストアで初めて古い6代目クラウンに触れ、それが伝統であり、今の新型に引き継がれていることが改めて分かった”とエンジニアは言う。こんな一片からも、昔からクラウンは、お客様から期待される品質を持ったクルマであることが良くわかる。

クラウンの良さはクラウン自身が示す

クラウンは良いクルマですよと言ってもなかなか分かってもらえない。しかし35年以上も走り続けている現役でピカピカのクラウンを見れば誰もが驚くはず。「見て頂ければ“クラウンはやっぱり違う”と思っていただけるはず」と店長は話す。“だからもっとクラウンのことを知ってもらう機会を設けることが必要だ”として、新旧クラウンの展示など新たな試みを計画中だ。親子二世代に渡り愛され続けるクラウン。きっと多くのお客様にクラウンの魅力を伝えることだろう。

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