雨の日に前方の視界を確保する役割をしてくれるワイパー。
実はワイパーは水をふき取るのではなく、表面に薄い均一な水の膜を作り、視界を確保しています。ワイパー本体にガタがあったり、ゴム(ラバー)が摩耗・変形していると均一に力がかからず、きれいな視界を確保できません。
ワイパーとブレードについて
ワイパーは、ガラス表面に均一な水の膜を張るゴム(ラバー)の部分と、ラバーをつけるブレードの部分で構成されています。
ワイパーラバーについて
現在、新車のほとんどはグラファイトラバーと呼ばれるワイパーラバーが装着されています。
ラバー表面に摩擦係数が低い炭素微粒子をコーティングした構造のものです。
特徴として、ガラスとラバーの間で潤滑剤の役割を果たすので滑りが良く、音も静かです。
ワイパーブレードについて
ラバーの払拭部分と金具の支持部分で構成され、ワイパーにかかる圧力を均一に分散させることで、ガラス面に薄く均一な水の膜を作り、クリアな視界を確保します。
ウィンターブレードについて
新車時に装着されているのは夏用ワイパーです。
夏用ワイパーでは寒さで凍り付いたり雪の重さに耐えられず拭き残しが発生しやすくなります。
冬には雪の重さに耐えられる耐久性と-40℃でも柔軟性を保つ特殊ゴムによる、耐寒性を兼ね備えたDJウインターブレードをおすすめします。
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- 通常のワイパーブレード
- 【払拭性】
ガラス面への追従性が高く、雨の払拭力に優れるが、降雪時には雪や寒さの影響で拭き残し発生の可能性あり
【積雪時の視界】
低下
【耐候性】
ブレード:寒冷地では凍結し易く、ブレードが錆びやすい
ラバー:雪や氷が付着し、固着しやすい
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- ウィンターブレード
- 【払拭性】
通常ワイパーブレード機能に加え、降雪時、ガラスに付着した雪を掻き分け、視界を保つ(厳寒下の凍結や雪詰まりを防ぐ特殊合成ゴムで出来たラバーフード付)
【積雪時の視界】
良好
【耐候性】
ブレード:凍結及び錆が発生しにくい
ラバー:特殊素材で固着しにくい
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交換時期の目安
ラバーとブレードの交換時期は以下の通りとなります。
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- スジ状の線が残る
- 対応
- ラバー交換
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- 拭き取り時の異音
- 対応
- ガラス面の洗浄
- ラバー交換
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- 水がニジミ状に残る
- 対応
- ラバー交換
- ブレード交換
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- 拭きムラがある
- 対応
- ブレード交換
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