100枚以上のヘッドライト写真を持ち歩く男。 | HEN-AI C-HR 04 | シフトノブ設計チーム代表 野間 友貴 「シフトノブって、クルマの一丁目一番地だと思うんです」

シフトノブ設計

クルマのギアを変えるための、シフトレバーというパーツがある。そのシフトレバーの先端、いわば取っ手の部分を、シフトノブ、と呼ぶ。一見小さなパーツだが、運転のリズムが変わる瞬間、ドライバーが頻繁に触るものとして、重要度の高いパーツであると言える。

ロックボタンは、どう押すべきか。
これが、C-HRの答え。

「シフトノブを設計する立場としては、ここはドライバーが必ず見て手を触れる部分ということで、まさに一丁目一番地的な存在であると認識しています」

デザイン性も使い勝手もしっかり両立させなければいけない。設計に携わる上ではそんな心構え、哲学が必要であるということはずっと心の中に留めていた。

従来、ATシフトレバーはロックボタンを設けることなく、ギザギザのセレクトゲートの間を前後左右に動かすモノが主流だった。しかし、C-HRは昨今の一直線の動きというトレンドを踏まえ、前後直線方向に動かすロックボタン付き構造を採用した。ロックボタンを押し込む方向は前後方向に動かすシフトレバーと違う方向になるような、指先で上に引き上げるという一種の2アクションになっている。

前後方向と上下方向のミックスでは操作しにくいのではないかという意見があるかもしれない。

「実際に開発の過程でも同様の指摘が社内でもなされましたが、これは安全性を優先しての採用でありご理解いただければと思います」

シフト操作はクルマが前に進むか後に下がるかを決定する単純かつ極めて重要な操作ポイントである。誤操作を誘発するような構造があっては絶対にいけない。ここにも設計者の哲学が込められている。

シフトノブの中央に着いたボタンが、ロックボタン。特定のギアに入れる時のストッパーの役割を果たしている。

ロックボタンは、人差し指・中指で押し上げるように使う。デザインと使い勝手を考え抜いた結果が、この小さなボタンの3cmに現れている。

テストするときは、付け爪のことまで考えて。

デザイン、人間工学、設計、この三者で議論を重ねながら完成したシフトノブとそのメカニズムはまさに努力の集大成だ。その一例として、実際に使用するユーザー層を想定してのモニター評価も綿密に行われている。手の大きな人、小さな人、大きさは男性と女性によっても違う上、そもそも女性はネイルチップをしている方も少なくない。実はそこまで考えて導き出された形状なのだ。まさにデザイナーのこだわりと設計側のこだわりの集大成的なシフトノブであることは間違いない。

「違いは最初に見て握って貰えれば理解していただけると信じております。」

あらゆる人を、あらゆる指を、あらゆる爪を想定したテストを行った。「誰でもすっぽりと握りやすい」そんな言葉を実現するには、多くの労力が支払われている。

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