ドアハンドルの常識を変えた男。 | HEN-AI C-HR 08 | リヤドアハンドル開発チーム代表 中村 雄太 「初めて見た人には見つからないドアが、理想でした」

リヤドアハンドル開発

リヤドアハンドルの特徴は、「誰でも触る」ということだ。運転席、助手席には通常大人が座るが、後部座席には大人から子供まで、幅広い年齢層のユーザーが座ることになる。つまり、リヤドアハンドルは、あらゆる人が使いやすいものでなければならないのだ。

全く新しいリヤドアハンドル。
目標は、「最初は誰も気づかないこと」。

画像を見たら、説明はいらない。誰も見たことがない、新しいリヤドアハンドル。C-HRのデザインで特に顕著なものの1つが、リヤドアハンドルだ。

C-HRの中で一貫してモチーフとなっている、ダイヤモンドシェイプを具現化するために、通常のリヤドアハンドルは邪魔だった。

そのため、ダイヤモンドを形作る辺に沿う形でハンドルを設置し、あたかもハンドルがないかのように見せたのだ。

「ほぼすべての人は、乗ろうとした瞬間に”あれ?”という顔をします」

自慢げに中村は語る。

「第一に、誰も気づかないほどデザインに溶け込んでいるハンドルにする。でもハンドルをみつけて操作してみると使いやすい。そういう目標だったんです」

相反する2つの目標を、平然と語る中村。

斬新な形状のリヤドアハンドルは、しかしC-HRに美しく備わっている。

「クルマを外から見ても、乗ってみても隙のない意匠。この車内外の意匠の密度バランスが絶妙ですよね」

その美しい意匠バランスを支えるリヤドアハンドル。引いてみたくはならないだろうか?

デザインに美しく溶け込んだリヤドアハンドル。見切り線に気づかなければ、見逃してしまうほどだ。

全く新しいものを作ると、全く新しい問題が発生する。

「最初は、かき氷みたいなものを詰めたりして検証していました」

中村がその問題に気づいたのは、リヤドアハンドルの意匠が決まった後のことだった。

当時のリヤドアハンドルは上部に大きく開いている割に、下の開きが少ない。

「最初は上しか開いていない予定だったんですよ。でも、それだと、そこに雪が詰まったらどうするんだろうって」

雪がたまるくらいであればまだ良い。ルーフの雪が溶けて、ハンドル内部に流れ込み、凍り付いてしまったら、リヤドアハンドルは開かずの扉となる。

「ポンポンって軽く叩くと、ぽろっと氷が取れるんじゃないか、とかも試しましたね」

しかし、現実は甘くなかった。わざと雪をかけて凍結させたハンドルは、固まってしまった。

「それからは、作ってみては凍らせて。ただ、この中身はケーブルを這わせて力を伝えているんだけど、ケーブルも凍結に弱い。下を大きく開ける意匠に変更して、中に水が入らないように止水したり、大変だった」

リヤドアハンドルの開発には、人知れない問題と解決の歴史があったようだ。

「でも。満足しています。格好良いんですから」

開口部の説明をする中村。現在のリヤドアハンドルは、上下に開口部が大きくついている。

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