内装の継ぎ目を許さなかった男。 | HEN-AI C-HR 15 | 内装インパネ設計チーム代表 鈴江 雄一 「目では見えないところに、品質は現れると思います」

内装インパネ設計

「我が意の走り」と「格好良さ」。どちらも極限まで追求したC-HRにとって、内装は走りにもデザインにも大きく影響する、軽視するわけにいかない部位だ。これまでにない一体感を作るために。内装にもまた、偏愛が注がれている。

守り抜いた「連続性」が、
かつてないほど巨大な内装パーツを生んだ。

C-HRのインストルメントパネルを構成している部品の中で、センターのオーディオパネルを中心に左右に伸びているシルバーのパネル。C-HRでは、ドライバーの視界に入るインテリアの最重要ポイントとして一体成型を採用した。

「今までのトヨタ車にこれだけ細長く、大きく曲がったパーツを一体成型した内装部品はありませんでした。途中で部品を分割してしまえば話は早いのですが、それだと設計の重要なテーマ、”連続性”が途切れてしまう」

断面も一定ではなく、形状もかなり複雑なパーツ。通常、樹脂パーツは成型しやすいよう、なるべく複雑な形状は避け、断面や厚みも一定にし、小さいパーツにした方が楽になる。

しかし、その妥協を鈴江はしなかった。特に細くなっている部分の断面について、厚みと形状を工夫することで剛性を確保しつつ、成型しやすくするためにはどうすれば良いのか、かなりの回数、検証を重ねているという。

「その結果、これまでにない連続性と質感を備えた良いパネルに仕上がったと思います」

内装の中でも有数の大きなパーツである、加飾パネル (写真上部のシルバーのパーツ)。継ぎ目を作らない!というこだわりに支えられた滑らかさ。

新技術導入で生まれた余裕と、
スポーティーなセンターコンソール。

C-HRのサイドブレーキには機械式ではなく電気式を採用。その結果、センターコンソール部のデザインと細部の設計に余裕が生まれた。つまり、レイアウトの自由度が増しているのだ。

「電気式サイドブレーキを採用したことで、ドライバーの肘をサポートするアームレストを最大限利用できるように長く設計することが可能になりました。見た目もスポーティーで、カップホルダーなどとの調和もうまく仕上がったと思います」

ヨーロッパで主流となるMT車では、シフトレバーすなわち肘の動く範囲がより大きくなる。その状況でもドライバーが操作性に違和感を抱かないように、様々な体格のドライバーに乗ってもらい、アームレストの位置、高さ、形状を検証した。

「自分で言うのも何ですが、こだわり抜いたアームレストだと思います」

センターコンソール自体も、従来のものより高さがあり、これはドライバーの左足のひざをサポートすることが目的の1つ。つまりC-HRの内装は、走りの性能を補完するためのインテリアデザインになっているということだ。

コンソールボックス。従来のトヨタ車よりもかなり高めに設定されており、かつあえて左右非対称だ。

アームレストに肘を乗せた様子。

良いデザインは、外見だけじゃない。
現場の組み立てやすさを配慮したパーツ。

C-HRのダッシュボード周りは、大きく分けて6つのパーツで構成されている。それぞれが大きく、素材も色も表面仕上げも全部異なっている。

それぞれのパーツがもたらす連続性の美しさ、個々の質感にこだわりぬく一方で、これらの組み立てやすさや部品合わせにも力を入れたという。パーツの接合面は、精密に合うことが重要であり、それだけに一か所ずれてしまうとそのしわ寄せは全てに影響する。

そのため、インストルメントパネルの内部にあるエアコンダクトの取り回しやレイアウト、エアコンレジスターの組み立てや、パネル個々の部品精度など細かいところまで、最終的な見た目の良さはもちろんのこと、製造ラインにはりつき、より良い方策を目指して、検討を重ねることで最適化を図った。

「乗り込んだドライバーの視界に直接入る部分はもちろんのこと、何気なく手が触れた部分や、実用性重視のスイッチやダクト類の操作性など、全てに自信があります。とりわけ苦労したオーディオ周りのパネルの質感やハメ合わせ、周囲とのデザインの連続性を、お客様にじっくりと見ていただきたいと思っています。そこで、従来のトヨタ車にはなかった新たなチャレンジを、少しでも感じていただければ幸いです」

大型の部品が多い内装。組み立てやすさにも配慮し、C-HRの内装品質を支えている。

その他の偏愛

  • HEN-AI C-HR 03 デザインから空気の流れを見る男。 空力性能開発チーム代表 楢崎 昭尋
  • HEN-AI C-HR 02 100枚以上のヘッドライト写真を持ち歩く男。 ヘッドライト設計チーム代表 岩村 勇介
  • HEN-AI C-HR 01 ボディで走りの質を作り込む男。 ボディ剛性評価チーム代表 天野 克彦

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