気流の力で心地良い静寂を奏でる男。 | HEN-AI C-HR 21 | 風切音評価チーム代表 伊藤 孝明 「静寂って、色々な周波数が出る音を狙った数値に落とし込んでいる状態なんです」

風切音

C-HRは、走行時の風切音すら設計されている。そして、風切音に代表されるクルマの外部に起因する騒音は、なにがなんでも抑え込んでしまえば良いというわけではない。どのレンジの周波数の音をどのようにコントロールすると自然なのかという、難しい世界なのである。

心地良い静寂は、無音ではない。
騒音も音色と捉えた、C-HRの風切音対策。

C-HRの車内走行音に対する考え方は、「静かであればいい」という単純なものではない。

「本来、人間って無音の空間は苦手なんです。なぜか不安な気持ちになってしまう。たとえ騒音であっても、その音色を考えて接することが重要です」

人の耳に心地良く届く「音色」や「音圧」を実現する音波の形を見つけ、望みの音波の形を作り出すデリケートな作業だ。耳障りな甲高い音がするなら、実際にどの部品がその音を出しているのかを考え、吸音材や防音材をどのように使うかという作業に落とし込んでいく。

これらの作業はあらゆる箇所に行われているが、特に苦労したのは、多くの人が体感したことがある「どこかの窓が少しだけ開いているのではないか」という、通称「吸い出し音」をゼロにしたことだという。音のバランスをチューニングする上では、最も大きな障害になる要因でもある。

これらの精密な作業によって、C-HRの車内は気づく人のみが気づける、心地良い「静寂」に包まれているのだ。

騒音対策の要、ドアミラー周り。C-HRの心地良い風切音は、この何気ない形状から生まれている。

極意は、
「何気ない段差を逆に利用して、音をコントロールする」こと。

C-HRのボディにおいては、一見すると何でもないディテールが、実は風切音対策で重要な役割を果たしているという。たとえばウェザーストリップのゴムであったり、雨水を後方に流すためのレインガーターであったり。

「ボディの表面を流れる空気を、いかにして音源にしないようにするか。デザインと共に、ミリ単位で形状の検討をしました」

ボンネットの中に入ってきた空気もまた、抜ける時に外側を流れてきた空気とぶつかって音源となることから、吹き出し流れを低減することを十分に検討した。


風切音対策として理想的なクルマのディテールは、滑らかなフラッシュサーフェスということは間違いない。しかし一方で、量産車においてはどうしても何らかの形での段差が生じるのは避けらないという事実もある。その段差を考慮しつつ、音圧コントロールを行い風切音対策としたのが、C-HRの極意なのである。

一見すると何でもないディテールが、実は風切音対策で重要な役割を果たしている。

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