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- 怖くない運転デビュー
免許を取り立ての方やペーパードライバーの方は、クルマを運転するのに様々な不安を抱えていらっしゃることでしょう。クルマの運転は乗れば乗るほど上達すると言う方もいますが、まずは運転するための基礎を理解していないと、なかなか上達しません。ここでは、運転を上達させるためのコツを紹介しましょう。
ドライビングインストラクター
渡辺忠司さん
国内外の新型車評価ドライバーやテストドライバーを務める。
エコ運転、安全運転、スポーツドライビングスクール等のプランナー/インストラクター。
現在もスーパー耐久レースシリーズ戦にレギュラードライバーとして参戦中!
渡辺忠司さん
国内外の新型車評価ドライバーやテストドライバーを務める。
エコ運転、安全運転、スポーツドライビングスクール等のプランナー/インストラクター。
現在もスーパー耐久レースシリーズ戦にレギュラードライバーとして参戦中!
目次
1. 正しい運転姿勢(ドライビングポジション)
教習所で教えてもらったことは基礎中の基礎です。ここでは、より実践的ですぐに役立つ運転の上達法を紹介します。まず1番目、運転が上手くなるためにドライバーが心がけることは正確な操作、情報をキャッチするために「正しいドライビングポジション」を取ること。そして2番目は多くの情報をいち早くキャッチするための「運転中の視線」の位置。3番目は視覚や聴覚などで得た情報から、どんなことが起きるのかを「予測」し、対応できるように「備える」ということです。それでは3つのポイントについて解説します。
2. 正しい視線位置
- :正しいポジション視線の位置
- :見てしまいがちなNGな視線の位置
カーブにクルマが差し掛かりました。左カーブと右カーブで、アナタは一体どこに視線をおきますか? 答えは、どちらのカーブの場合も、出口のセンターライン付近です。出口を見ることでカーブの大きさがわかり、どれくらいの速度で曲がればいいのかや、どれくらいハンドルを切ればいいのかが判断できます。遠くにいる歩行者や自転車、対向車など、周辺の状況も把握できるため、前のクルマが遅い場合はアクセルを緩めるなど、早めの対応も可能になります。
3. 右折・左折
- 右折時の注意点
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右折の先の自転車や歩行者を見落とし接触
右折をする際は直進するクルマだけに集中をしてしまいますが、
右折先の自転車(歩行者の場合も有)の動きをしっかり見ましょう! -
右折の際、奥側の対向車レーンの直進車に接触
右折する際のもう一つの危険ポイントは、対向車レーンが2レーンある場合、
手前のレーンが遅く、奥のレーンの速度が早い場合があります。
奥のレーンを走る対向車にも十分注意して右折しましょう。
- 左折時の注意点
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左折の際、巻き込み車両に接触
左折する際は左側が空き過ぎているとオートバイや自転車が入って来て巻き込む可能性があります。
左折の場合はそれらが入って来れない位に注意して左に寄せてから曲がるようにしましょう。
4. 駐車
後退駐車が上達するコツは、どこを目指してクルマを動かすかというアプローチポイントをイメージすることが重要です。次に速度。駐車は、クルマの向きを短い距離で大きく変える必要があるため、ゆっくり動かさないと向きが変わりにくいのです。これら2つをきちんとやるだけで、メキメキ上達しますよ。
5. 運転初心者の不安ポイントとよくあるミス
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駐車する際に、切り返しをしていて、隣の車のフロントを擦ってしまった。注意ポイントクルマを運転する場合は周辺全方位へ気を配る必要があります。車庫入れや縦列駐車はその注意の方向が頻繁に変わりますので、こういうミスが起きやすいのです。あまり切り返しをしないで車庫入れや縦列駐車ができるようになることが大切だと思いますが、それは経験が必要です。しかし、障害物に接近した時、ブザーや音声で注意を促してくれる機能があれば、接触事故のリスク軽減につながるでしょう。
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車線変更をしようとしたら、後続車がいてヒヤリとした注意ポイント車線変更の際、まずは余裕をもって周囲を確認しウインカーを早めに出しましょう。ウインカーを出してすぐに車線変更するのは危険ですのでウインカーを出してから、3秒待ってから車線変更するくらいの余裕が必要です。クルマには構造上どうしてもドライバーが確認することのできない部分、死角があります。死角はクルマの形状や目線の高さによって異なりますし、走行状態によって変化します。車線変更をしたら、後続車がいたというケースはまさに、ドライバーからの死角に後続車がいたということです。こういった場合は目視はもちろんですが、後続車の存在を伝えてくれるブラインドスポットモニターという装備が効果的です。初心者だけでなく、目視できる範囲が狭くなった高齢者にもお勧めで、暗い道などでも便利な機能です。
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カーブで危うく対向車線にはみ出そうになってしまった。注意ポイントこれは速度の調整が上手にできていないということです。カーブを曲がる際には直線部分で十分に減速し、カーブの途中ではブレーキを踏まないというのが理想的です。しかし、万が一のときには、VSCやVDIMといった車両の姿勢を制御してくれる装備が有効です。もちろんこういった装備があるからといってもカーブの進入前に十分な減速は必要ですが、カーブでの速度超過をエンジン出力やブレーキで制御して安定した走行姿勢を保つことができます。
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左折時は巻き込みが不安。矢印の無い信号での右折時には、
どこまで前に進めば良いのかわからない。注意ポイントこういったケースでは、ドライバーは自分の意思表示を明確にまわりに伝えることが大切です。ウィンカーによって右左折したいという意思表示はしていますが、まわりは見えていないかもしれないと考えると良いでしょう。そこで左折する際はスピードを落としつつ、後方を確認して、クルマを左に寄せることで、後続車のオートバイや自転車に左に曲がる事を認識してもらえる可能性が高くなります。右折時は対向車の邪魔にならないところまで、前に出て目視で確認することが大切です。しかし、右折する際はクルマだけでなく歩行者にも十分注意しなければなりません。したがって焦ることなく、自分が行けると思うタイミングまで待つというのも大切です。 -
左右の視界が見えづらい細い道から出るときに車や歩行者がいつ出てくるのか見えない注意ポイント本来はいつでも止まれるようなゆっくりとした速度でクルマを前に進めて、目視で確認することを推奨します。しかし最近ではドライバーの見えない部分をクルマに装着されたカメラやセンサーがフォローしてくれるパノラミックビューモニターという装備があります。初心者の方やペーパードライバーの方にとってこういった装備は、より運転を安心して楽しめるものにしてくれるでしょう。
6. トヨタの運転サポート機能・安全技術
初心者の方やペーパードライバーの方でも、安心して快適に運転できるトヨタの運転サポート機能や安全技術を紹介します。
7. 自分に合った車選びをする
クルマの利用シーン・用途を考えてライフスタイルに合わせてクルマを選ぶことをおすすめします
クルマは自分の個性やライフスタイルを表現できるモノです。デザインやカラーにこだわりたいでしょう。しかし、クルマ選びをする際にもっと考えてもらいたいことがあります。それは利用シーンや用途を考えることです。ここではクルマをボディタイプ別に分けて、それぞれのオススメポイントを紹介していきます。
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コンパクトカー
- ボディサイズも大きくなく、小回りが効くので扱いやすい
- しっかりと5人乗れるスペースがある
コンパクトカーというネーミング通り、ココで紹介しているクルマはボディサイズが小さめのクルマが中心です。ボディサイズが小さいので、運転が苦手な方でも扱いやすいと思います。コンパクトカーといってもミニバンのようなスライドドアを採用しているクルマもあるので、幅広いニーズに応えられるようになっています。 -
セダン
- 揺れの少ない優れた乗り心地
- 遮音性に優れ、ボディ耐性が高い
セダンはエンジンルーム、キャビンスペース、トランクが独立しているため、高い静粛性が特徴です。その結果、タクシーなどにも多く採用されています。また、セダンは重心が低く、揺れの少ない優れた乗り心地が特徴です。そして、セダンは元々最もクルマのベーシックな形と言われており、ボディサイズが小さなものから大きなものまで、使う方のニーズに合わせて選べるようにラインナップが充実しています。 -
ミニバン
- 広々とした快適な室内
- 車高が高くて視界が良い
- 誰でも乗り降りしやすいスライドドア
現在ファミリーカーとして定着しているのがミニバンです。その最大の魅力は圧倒的な広さを誇る室内空間でしょう。3列シートを搭載して、6~8人乗りという多人数乗車が可能です。3列目のシートを収納すれば、大容量のラゲージスペースが出現します。また、ミニバンは車高が高いため、ドライバーの視線が高くなり、視界が広くなるので運転がしやすい特徴もあります。そして、多くのミニバンは後部座席にスライドドアを採用しています。ステップを低く設定できるため、お子様からお年寄りまでどんな方でも車の乗り降りが容易です。 -
ステーションワゴン
- 荷物をたくさん積める広いラゲージスペース
- 低重心による優れた走行性能
ステーションワゴンはクルマによる長距離移動が多いヨーロッパが本場で、長いバカンスのためにたくさんの荷物を詰め込んでロングドライブを行います。それはステーションワゴンがセダン譲りの高い走行性能と広いラゲージスペースを確保しているからです。 -
SUV
- 多くの荷物が積めるためキャンプ、フェスなどのレジャーシーンに活躍
- ドライバーの目線が高いため視野が高く、運転しやすい
- 最低地上高(路面とクルマの最も近い部分)が高いので、オフロードでも安心
最近人気が高いのがSUVです。元々は悪路走破性の高さに惹かれて購入する方が多かったですが、最近はデザインの良さや乗降性の良さで購入する方が多いです。SUVはラゲージスペースが広く、さらに後部座席を倒すことで長尺モノや大きな荷物も積めるのが特徴です。また、車高が高くドライバーの視線も高くなるので、運転がしやすいのも魅力です。さらに、最低地上高(路面とクルマの最も近い部分)が他のクルマに比べて、高く確保しているので、オフロードの走行が可能です。