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- 知らなかったではすまされない!タイヤ交換完全バイブル
- 最低、月一回のチェックは当たり前!空気圧が下がると燃費が悪化する!?
タイヤの空気圧の変化によって、走る・止まる・曲がるというクルマの基本性能に加えて、燃費性能にまで変化が及びます。燃費が良くなれば、「経済的にも嬉しい」だけでなく、CO2削減に繋がり環境にも優しいのです。
空気圧30%低下で、燃費は8.5%も悪化!
タイヤの空気圧は自然に低下します。乗用車用のタイヤでは概ね1カ月で5~10%低下すると考えられています。タイヤの空気圧が減った状態で使用すると、ハンドルが重くなったり、タイヤが均一に減らない偏摩耗が発生したり、燃費の悪化など様々な悪影響を及ぼします。国民生活センターが実施したテストでは、指定空気圧から30%低下した状態で走行すると、適正値での走行に比べて8.5%も燃費が悪化するという結果になっています。たかが空気と思わずに、大切な命を乗せている重要部品のひとつだと思って月に一度はチェックしてください。
空気圧不足なんて、他人事と思っていませんか?
通常時
空気圧不足時
タイヤの空気圧が不足すると、タイヤのたわみ量が増えます。その結果、タイヤを引きずるようになるので、ハンドルが重くなり燃費が悪化します。特にスポーツカーなどに装着される超偏平タイヤはタイヤのたわみ量が少ない分、見た目だけでは空気圧不足はわかりにくいです。その際は必ず計測器のエアゲージを使用して数値を確認しましょう。自分でエアゲージを使用して空気圧を測定する際は、走行によってタイヤが温まっていない冷えた状態で行います。また、エアバルブと呼ばれるタイヤの空気注入口の空気漏れの点検も行うと良いでしょう。ガソリンの給油などで、ガソリンスタンドに立ち寄った時に必ずチェックするなども有効です。
適正空気圧はどこで見るの?
空気圧の適正値は多くのクルマの場合、運転席側のドア付近に表示されています。一部のクルマには、ガソリンタンクの給油口に取り付けられるフューエルキャップの裏側に表示されている場合もあります。不明な点は自動車のオーナーズマニュアルで確認するか、ディーラーへお越しいただきご相談下さい。
タイヤのメンテナンスは定期的にプロにお願いしましょう!
東京トヨペット
株式会社
谷藤 壮一さん
株式会社
谷藤 壮一さん
私が答えます!
1. タイヤの空気圧は月に一度、チェックをすることをおすすめします。
タイヤの空気圧は1カ月で5~10%低下し、乗用車の5台に1台は空気圧不足で走行しています。せっかく燃費性能の優れたエコカーに乗っていても、これでは十分性能を発揮できません。タイヤはクルマで唯一路面に接地し、走行性能を支えている重要なパーツですので、毎月1回タイヤの空気圧チェックを行うことを習慣づけることをおすすめします。また、空気圧を調整する際には基準値に調整すると良いでしょう。規定の空気圧を長く維持できるので、タイヤの性能を十分に発揮でき、燃費も良くなります。
2. タイヤのローテーションも忘れずに。
タイヤを長持ちさせるためには、タイヤローテーション(前後のタイヤ交換)をおすすめします。ローテーションは駆動方式によって異なりますし、FF車とフルタイム4WD車は5000kmごと、FR車とパートタイム4WD車は10000kmごとの実施を推奨しています。タイヤのローテーションの実施は車種によって異なりますので、トヨタの販売店にご相談ください。ローテーションをする際に、タイヤの残り溝やキズ、偏摩耗などタイヤのチェックも一緒に行います。
タイヤ空気圧の状況を運転席からひと目で分かる、
トヨタの安全技術があります。
タイヤ空気圧低下による事故を防止するタイヤ空気圧警報システム(TPMS)
※TPMS:Tire Pressure Monitoring System
タイヤ空気圧の低下を検出し、ドライバーに警報するシステムです。
各タイヤの圧力センサーを利用して直接空気圧を測る直接式と、ABS(アンチロックブレーキ)が各タイヤのセンサーから、タイヤの空気圧の低下を検出する間接式があります。
各タイヤの圧力センサーを利用して直接空気圧を測る直接式と、ABS(アンチロックブレーキ)が各タイヤのセンサーから、タイヤの空気圧の低下を検出する間接式があります。