タイヤの寿命と危険について

タイヤの寿命と危険について タイヤの寿命と危険について

タイヤの寿命ってどのくらい?タイヤ交換の3つのサイン

1
スリップサインが出ているか
 タイヤには、残溝がどれくらい残っているのかが確認できるスリップサインがあります。法律で、溝の深さが1.6mm未満のタイヤは使用してはいけないと定められており、このスリップサインが露出すると、残り溝1.6mmを示す目安となります。スリップサインが出ていると、雨などで濡れた路面でスリップしやすくなる上、タイヤと路面の間に水が挟まるハイドロプレーニング現象が起きやすくなって非常に危険です。このサインが出る前にタイヤの交換をおすすめします。
タイヤの側面にある▲マークの延長線上にスリップサインがあります。
2
タイヤのヒビ
タイヤはゴムでできています。その結果直射日光や経年変化、そしてつや出し材の塗りすぎなどが原因でひび割れが発生します。もし、このひび割れがタイヤ内部に達している場合はパンクやバーストの原因となり事故を誘発する恐れもありますので、使用は控えてすぐに交換をおすすめします。
3
使用年数
タイヤは様々な材料からできたゴム製品であり、その特性から経年変化によってタイヤの特性も変化します。使い方によって左右されますが、使用開始後5年以上経過したタイヤは残りの溝があったとしても、トヨタの販売店などで点検を受けることをおすすめします。また、スペアタイヤのように、使用可能に見えるようでも製造後10年を経過したタイヤは新しいタイヤに交換することをお勧めします。タイヤの製造年週はタイヤの側面に書いてあります。タイヤの製造年週については2000年以降の製造番号では下4桁の数字で製造年週を示しています。最初の2桁の数字は週を、最後の2桁の数字は年を意味します。例えば4713であれば、2013年の第47週に製造されたタイヤであることを示しています。

悪い状態のタイヤを使っていると、
こんな危険が!

タイヤバースト
タイヤにヒビが入っていたり、空気圧不足の状態で車を運転し続けると、タイヤがバーストしてしまう原因になります。高速道路なら大事故になる可能性も高く、一般道では飛び散ったタイヤの破片で歩行者や他のクルマなどにも損傷を与えてしまう可能性もあります。
グリップ力の低下(制動距離の伸び)
新品のタイヤは種類よって異なりますが、溝の深さは平均して7.5mmあります。このタイヤで水深2mmの濡れた路面で時速80km/hからブレーキを掛けると停止するまで45m必要です。しかしこれがスリップサインの出た1.6mmのタイヤの場合、54mと9mも制動距離が長くなってしまいます。タイヤは走る・止まる・曲がるというクルマの基本性能を支える重要なパーツです。タイヤの性能を発揮させるため、空気圧のチェックはもちろん、できれば、残り溝の測定や亀裂、損傷の有無などプロの目によるチェックを行うことをおすすめします。
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