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赤ちゃんをクルマに乗せる際、万が一の時に備えてチャイルドシートを装着するのがママとしての義務です。そこで、チャイルドシートのスペシャリストであるコンビ株式会社の内山孝一さんに、選び方から使用法までを詳しく聞いてみました。
チャイルドシートを使用することは
親の義務です
赤ちゃんの命を守る大切なチャイルドシート。警察庁のウェブサイト※によるとチャイルドシートを使っていなかった子どもが事故にあった時の致死率は、使っていた子どもの約25.7倍も高いそうです。
全国で、車に乗っていて事故に遭う6歳未満の子どもは年間約8千人もいますが、その中でおよそ4人に1人はチャイルドシートを使っていませんでした。チャイルドシートを使用することは、子どもを車に乗せる親の義務ですね。ただ、このようにたくさんの種類があって、それぞれに月齢・年齢に応じた安全確保のルールがあることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
私たちは、「万が一の事態」は自分の身には起きないだろうと、つい思ってしまいますが、そんな保証はどこにもありません。チャイルドシートは、近所をちょっと走る時でも正しく装着しましょう。ましてや同乗者の膝に乗せるような運転はNGです。「抱っこ」には、事故の時に赤ちゃんを抑えておく力はほとんどありません。
チャイルドシートからおろして授乳するようなシチュエーションはありがちだと思いますが、授乳する際は必ず車を停めて行ないましょう。授乳中の交通事故で赤ちゃんが車外に放り出され、亡くなったという痛ましい事故も実際に起きています。
子どもがチャイルドシートを嫌がる日もあるかもしれませんが、「車に乗るときは、安全の為にチャイルドシートをつけるんだよ」と言い聞かせれば、子どもは、「ママは、自分のためを考えて言っているんだ」とわかってくれます。座らせてから食べ物や玩具を持たせたり、好きな音楽をかけてあげたりするのもドライブを楽しくしてあげるために役立ちます。スマホやDVDを見せる時は、車酔いに気をつけてあげてください。
それでもぐずついてしまう場合は、それを「そろそろ休憩を取ってください」というサインだと受けとめるのもひとつの考え方。授乳やおむつ替えも同様です。育児中は、頻繁に休憩をとり、心にも時間にもゆとりを持つことが大切です。
※警察庁 ○子どもを守るチャイルドシート
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html