タクシーの90パーセント以上がガソリンではなくLPガスを燃料とするLPガス車なのです。LPガス(Liquid Petroleum Gas)とは液化石油ガスのことで、いわゆる家庭用のプロパンガスに近いものです。タクシーの多くがLPガス車であるのは、まず燃料費が安いからです。もちろん価格は変動しますが、だいたいガソリンの7割程度と言われています。では、なぜ一般車にLPガス車がないのでしょうか。理由としては、LPガススタンドが普通のガソリンスタンドに比べて圧倒的に少ないことがあげられます。また、エンジンパワーについても、ガソリンやディーゼルエンジンに比べて劣ります。さらに、ガスを充填するボンベが定期的にメインテナンスを必要とすることも大きいでしょう。