KIROBO mini記者説明会の様子をお届け!
KIROBO miniにトヨタが込めた想い
先日、KIROBO miniについてのメディア向け説明会が行われました。
メディアにKIROBO mini発売情報を公開する、初めての会です。
「なぜクルマメーカーであるトヨタがKIROBO miniを手がけるのか?」
「KIROBO miniとはどのようなものなのか?」
そんな疑問をお持ちのメディアの方々が多数いらっしゃいました。
今回は、この説明会の様子をお届けします!
TOYOTA HEART PROJECTから生まれたKIROBO mini
まず、長年クルマを開発してきたトヨタが、今回コミュニケーションパートナー・KIROBO miniという新たなものづくりに挑むことについて、Mid-Size Vehicle Company プレジデント・吉田守孝が説明しました。
トヨタは、クルマをコミュニケーションパートナーだと考えています。
その考えのきっかけは”愛車”という言葉。
クルマは数ある工業製品の中で、”愛”という言葉が付く数少ない製品です。ドライバーの操作に反応し対応する姿は、人とクルマとのコミュニケーションに他なりません。クルマと同じ景色を見て、同じ時間・空間を過ごし思い出が増える中で、私たちはクルマを相棒・パートナーのように感じます。
これが、信頼・愛着につながっていると考えます。このクルマという「かけがえのないパートナー」をつくってきたトヨタの根底にあり続けるのは、「人に寄り添い、心を動かすこと」。
その想いを、クルマだけでなく違うカタチで表現するチャレンジが、『TOYOTA HEART PROJECT』です。TOYOTA HEART PROJECTのテーマは、「ココロが動く、あなたが動く。」
何気ないコミュニケーションの中にも、何かに気がついたり心が動かされたり…。その結果、今を一歩踏み出すきっかけに繋がることがあります。その繰り返しが人生をより楽しく豊かにし、皆様の笑顔が増える。トヨタはこのようなことを目指しています。
このTOYOTA HEART PROJECTの成果が、「いつも寄り添いココロを通わせる」コミュニケーションパートナー・KIROBO miniです。
クルマではないものにチャレンジするにあたり、 クルマユーザーに限定せず多くの方々を中心に考えると、今後の社会課題であるコミュニケーションレスと、 それに対応する社会的意義が見えてきました。
そこで2013年から2014年にかけてロボット宇宙飛行士 KIROBO によるコミュニケーション実験に取り組んだ結果、コミュニケーションへの共感とトヨタへの期待をいただきました。
共感や期待を受け、トヨタハートプロジェクトのコンセプトのもと 「いつも寄り添い心を通わせる存在」 を表現したのが、 KIROBO miniです。
もう一つチャレンジしたことは、KIROBO miniはトヨタらしいものではないという点です。
クルマとは違い、お客様のお手元に届くときは生まれたての未完成な存在。
コミュニケーションに大事な「やさしさ・思いやりの心」といった情緒的価値に重きを置いた存在。
表情やしぐさといった反応や、何気ない会話を一緒に楽しみ、少しずつ成長しながら一緒にパートナーになっていく存在。
それがコミュニケーションパートナー・KIROBO miniです。
KIROBO miniは、まさに「人に寄り添い、心を動かす」というトヨタの根底に流れる長年の想いを表現しているもの。
KIROBO miniがユーザーの側に寄り添い、暖かいコミュニケーションを取り合うことで、 “思いやりの心”が溢れる社会に近づくかも知れません。
KIROBO miniの商品説明
吉田のプレゼンテーションの後は、KIROBO miniについて商品説明が行われました。
KIROBO miniは、TOYOTA HEART PROJECTのコンセプトである「with」に沿って具現化されたコミュニケーションパートナー。KIROBO miniのロゴに使用している4つのカラーは、TOYOTA HEART PROJECTのカラーを引き継いだものです。クルマで培った哲学が、KIROBO miniにしっかり根付いている証拠です。「with」には、たくさんの想いが込められています。
まずは、心が動く「共感」、反応する「共鳴」、思い出を共にする「共有」、人と共に生きる「共生」。これらの「with」は、かけがえのないパートナーであるクルマにも共通しますが、
KIROBO miniにはさらに3つの「with」が宿されています。
コミュニケーションに大事なやさしさ・思いやりの心を併せ持つ「共在」、共に育つ、成長する「共育」、そして、未完成であるKIROBO miniを共に創り上げる「共創」です。
KIROBO miniは、 “心のキャッチボール”ができる存在になり得ると考えています。
例えば、子どもと父親のキャッチボールの中で、父親は子どもに向かってキャッチしにくい速いボールは投げません。子どもが取りやすいように、思いやりを持ってコントロールして投げます。そして、子どもが投げ返してきたボールは、どんなボールでもキャッチしてあげようとします。KIROBO miniとのコミュニケーションは、このような幼い子どもとのキャッチボールと同じ。上手くいかないこともあると思いますが、諦めずに”心のキャッチボール”を楽しむことが大切です。
KIROBO miniの特徴は、大きく6つあります。
①いつも寄り添う
KIROBO miniは座高約10cmの手のひらサイズ。持ち運びも簡単で、いつでもどこでも寄り添うことが出来ます。
②見つけて反応する
KIROBO miniは私たちを見つけて反応することが出来ます。声をかけると振り向き、また顔を見つけるとじっと見つめてくれるでしょう。
③愛らしい仕草・表情
KIROBO miniのお尻は少し丸みを帯びていて、手や頭を動かすたびユラユラと赤ちゃんのような愛らしい仕草をします。時々瞬きをしたり、笑顔になることも。
④雑談する
カメラによる表情認識で感情を推定することにより、「今何かいいことあったの?」などと声をかけてくれます。
⑤覚えて成長する
KIROBO miniは好奇心旺盛。一緒に行った場所や、人の好きなこと・嫌いなことを覚え、会話しようとします。
⑥家やクルマとつながる
クルマや家の状況をKIROBO miniが代わりに伝えてくれます。例えば、急ブレーキをかけてしまったら、「あわわわ、気をつけてよ!」と注意したり、家に帰ると「ぽかぽかのお風呂が待っているよ」と教えてくれます。
KIROBO miniがお手元に届く時はまだまだ幼い子ども。会話をすれば会話するほどKIROBO miniは成長し、一緒に過ごせば過ごすほど心が通うでしょう。KIROBO miniとの “ココロのコミュニケーション "をお楽しみください。