アウトドアエッセイストの木村東吉さんは、免許を取得した18歳の時からクルマ選びのポイントはいかに荷物を積めるかという根っからのアクティブ派。現在はFJクルーザーを所有し、自然とクルマをこよなく愛する達人ならではなアウトドアにおけるクルマの使い方をうかがいました。
木村 東吉さん
TOKI KIMURA/アウトドアエッセイスト
TOKI KIMURA/アウトドアエッセイスト
1958年大阪生まれ。ファッションモデルとして活躍後、活躍の場をアウトドアのフィールドへ移し、アウトドア関連の本を多数執筆。現在は、山梨県の河口湖に拠点を置き、執筆・取材、キャンプ教室の指導、講演など幅広く活動中。
1958年大阪生まれ。ファッションモデルとして活躍後、活躍の場をアウトドアのフィールドへ移し、アウトドア関連の本を多数執筆。現在は、山梨県の河口湖に拠点を置き、執筆・取材、キャンプ教室の指導、講演など幅広く活動中。
キャンプギアは
使う順番を意識して
積み込むことが大切
まずは、キャンプ場へ到着するまでに使う頻度が低いものから荷室の下に積んでいくことが基本です。コンテナなどの大きな荷物の間にできた隙間は、寝袋(シュラフ)などの柔らかなものを緩衝材代わりにして埋めるといいでしょう。荷室の窓の高さより高く積むと視界が遮られて危険なのと、急ブレーキを踏んだ時に荷物が崩れることもあるので、高く積みすぎないようにしましょう。
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オートキャンプでの達人のギアを公開!2人でオートキャンブ場へ宿泊し、バーベキューやトレッキングなどを楽しむ時のキャンプを想定したギア。バックパックに積めることによって荷物がコンパクトになり、そのまま背負うこともできて便利。
1.飲料用のソフトクーラーボックス、2.イス、3.食品用のクーラーボックス、4.折りたたみ式の机、5.寝袋、6.タープ、7.寝袋の下に敷くマット、8.まな板、コップやマグなどを詰めたコンテナ、9.ガソリンランタン、10.ガソリンバーナー、11.テント、12.バックパック、13.焚き火台
かさばるクーラーボックスは工夫次第で小さくできる
- キャンプ道具で最もかさばるものって、クーラーボックスなんです。何でもかんでもクーラーボックスに入れて来る人っているんですよね。けれど、ただ冷やす工夫さえすればクーラーボックスはそんなに必要ないんです。例えば、肉自体を凍らせていけばそれが保冷剤の替わりになる。そうした工夫をすれば、クーラーボックスなんて20Lくらいのものがあればいい。ところが子どもがいて渋滞に巻き込まれると、ジュース飲みたいなんてことがありますね。例えばそういう場合を考えると40Lのクーラーボックスを持っていくのではなく、20Lのクーラーボックスを2つ持って行く。1つは肉などの食材を冷やす専用のもの、1つは飲み物専用のもの。飲み物専用のものは運転席の後ろに置いておいてすぐ出せるように。食材のボックスは現地まで開ける必要ないわけですからそういったものは荷室の一番下に積んでおく。そうすると荷室の荷物もコンパクトに収まりやすいですよね。僕は最近では、折りたたみ可能なソフトタイプのクーラーボックスを愛用しています。ソフトタイプなら帰りの荷物が減らせるし便利なんです。
四輪+自分の足が
自然を最大限に楽しむコツ
僕が四駆に乗っているのはあくまで「安全への保険」という意識によるものなんです。悪路や悪天候など、万が一のための備えとして捉えています。アウトドアを楽しむからには、安全を心がけたいですね。また、四駆は走破性の高いクルマではありますが、森林などをどこまでも四駆で踏み込んでいこうというつもりはありません。四駆に乗っているからこそ、マナーの意識をもつことが自然を大切にすることにもつながる。安全への配慮と自然への敬意を持った上で、四輪(クルマ)+自分の足っていうのが一番自然を楽しめると思いますね。
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万が一の悪路も四駆の
走破性なら安心できるスタックからの脱出能力を高めた「クロールコントロール※1」やスリップ状態での脱出をサポートする「アクティブトラクションコントロール※2」など、四駆には緊急時にも安心なサポート機能が充実しており、アウトドア向けと言える。より安全にアウトドアライフを楽しめるだろう。- ※1 FJクルーザーオフロードパッケージに標準装備。
- ※2 FJクルーザーオフロードパッケージに標準装備。
その他グレード、パッケージにメーカーオプション
クルマでタープを
支えるだけで
タープの強度は
格段にアップ
タープは食事をしたり、休憩をしたり、実はテントよりも長い時間を過ごす大切な居住スペース。タープがあると、直射日光を避けられたり、冷気を防いだりと快適に過ごすことができます。そのため、簡単に風に飛ばされたりしない組み立てをしたいですね。支点のうちの一つをクルマを利用して支えることで、強度が格段にアップします。さらにタープのポールの一部をトレッキングポールで代用すると荷物を軽量化することもできるのでおすすめですよ。
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クルマに結びつける時は
もやい結びで安定性を高めるクルマのルーフキャリアなどに紐を結びつける時は、“もやい結び“という結び方で結ぶと出来上がった輪が解けにくく、解くのも簡単。
ルーフキャリアがないクルマの場合は、吸盤が付いているタイプのタープを利用するのがおすすめ。
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ペグ部分にバンジーコードをプラスすると
風の時もタープが破れにくいクルマでタープの一部を固定した場合、強度が上がりすぎることで風が吹いた時に、タープの布が破れやすくなることも。そうしたリスクを避けるために、タープを支えるメインの支柱を支えている2本の紐の先にバンジーコードをくくりつけて、風を逃せる遊びの部分を作ると破れにくくなる。 -
アイデア次第で
クルマの使い方は
自在に
クルマは荷物を運んだり、移動する手段だけではないと思うんです。せっかくクルマでキャンプに出かけるのであれば、クルマも上手に利用したい。僕は、FJクルーザーに乗っているので、荷室部分のスペースを利用しています。人数が多い時は荷室をイス代わりにしたりして、利用しています。そうすることで、荷物のイスを減らすこともできるんです。
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荷室をキッチン代わりに利用する時は
ミニテーブルを使って安全にガスバーナーなどでお湯を沸かしたりする時は、ミニテーブルの利用がおすすめ。バーナーが急に倒れるなどのアクシデントの際の引火を防ぐなど、火を取り扱う時の安全にもつながる。
なぜ僕はクルマでキャンプを楽しむのか? 〜クルマの安心感〜
- ある意味、クルマっていうのはキャンプの時の唯一の避難場所だったりするんです。今のテントとかはすごく防水性も高いし、よく出来ていますけれども、もしキャンプをしている時に台風がやって来ちゃうと、雨はいいけど強風で壊されちゃいます。そういった突然の天気の崩れに見舞われた時に、クルマがあるとすごく安心ですよね。何かあったら逃げ込めるっていう。私のキャンプ場は湖畔に面していて風が強いのですが、キャンプしているお客様で、テントを張ってすぐに壊れちゃって、テント泊を断念して「今日は車中泊します」っていう方もいます。だから、キャンプやアウトドアにクルマで出かけるっていうことは、万が一の備えとしてとても大切なことだと思います。
達人 木村東吉さんがプロデュースする
キャンプ場の基礎情報
キャンプ場の基礎情報
キャンプビレッジ・ノーム
- 住所
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖1030 - 電話番号
0555-82-2650(受付時間9:00~17:00) FAX:0555-82-2808(受付時間9:00~17:00) - ウェブサイト
http://www.hamayouresort.com/gnome/index.html - 営業時間
チェックイン 13:00~16:00、
チェックアウト 9:00~12:00、
管理棟営業時間 9:00~17:00
キャンプはどのクルマで行く?
近年の多様化したキャンプスタイルやギアの軽量・コンパクト化でクルマ選びの幅は広がっています。
王道のSUVやミニバンからコンパクトやセダンまで、楽しみ方は自由自在に。
あなたはどのタイプを選びますか?
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