ドライビングインストラクター
渡辺忠司さん
国内外の新型車評価ドライバーやテストドライバーを務める。エコ運転、安全運転、スポーツドライビングスクール等のプランナー/インストラクター。現在もスーパー耐久レースシリーズ戦にレギュラードライバーとして参戦中!
クルマの基本構造
クルマのパーツは2万点とも3万点ともいわれています。その構造を大きく分類すると、ボディ、シャーシ、エンジン、ドライブトレインと分けることができます。クルマ(ガソリンエンジン車)の動力はエンジンです。エンジンで生まれた動力をドライブトレインでタイヤへと伝えることでクルマは走ります。動力を伝える駆動系とサスペンションやタイヤの総称がシャーシと呼ばれます。シャーシはボディーに組み付けられます。
次に、クルマの基本である「走る」「曲がる」「止まる」の
仕組みをみていきましょう。
また、日ごろのメンテナンスポイントもご紹介します。
- クルマが走る仕組み
- クルマは動力がないと走りません。クルマが発進する動力の根幹となるのがエンジンです。クルマはエンジン内でガソリンを燃焼させることで、動力を得てきました。近年は電池にためた電気で、モーターをまわすタイプも多くなってきています。それぞれの仕組みを詳しくみてみましょう。
- 操作性(曲がる)の仕組み
- ハンドルを回すと、ステアリングギアボックスで左右方向の運動へと変換され、タイロッド、ナックルなどのパーツを介して、前輪のホイールが方向を変える仕組みにとなり、クルマはその方向へ舵を切りカーブします。
- 止まる仕組み
- クルマが安全に走行するために、ブレーキは重要な要素です。ブレーキペダルに加えられた力は、倍力装置、油圧機構などを通じて、ブレーキ本体(キャリパー、ブレーキパッド、ディスクローターなど)に働きかけます。ブレーキ本体はディスクブレーキと、ドラムブレーキの2種類に分かれます。