クラブの落下速度を利用する
左目でボールを見て振り下ろす!?
左目でボールを見て振り下ろす!?
ゴルフクラブを少ない力で最大限速く振るためにはどうすればいいのか。
それは物体が地球から受ける力「重力」を利用すればいいというのだ。
クラブが落下する重力を
味方につける
ご存じのかたもいらっしゃるかもしれませんが、ドライバーの総重量は大よそ300グラム。それを振るスピードは「ヘッドスピード」で表現され、物理上、飛距離と比例する。つまり、飛距離アップを目指すには、いかにヘッドスピードを上げるかがカギとなるのだ。
たった300グラムとはいえ、筋力だけに頼って振り回してもヘッドスピードは思った以上には上がらない。では、ヘッドスピードを上げるにはどうすればいいか?答えは「筋力以外の力を利用すること」と武市プロはいう。
ヘッドスピードアップのために利用する筋力以外の力――それはいったい何かというと物体が上から下へと落下する“重力”だ。
クラブを振り上げ、トップまで到達したあとは、ボールへ向かい上から下へと振りおろす。このとき力で引き下ろすのではなく、物体が落下する「重力」を生かすことが飛距離アップには重要。そのポイントは切り返しのときの左目にあると武市はいう。
左目で見ると上から振り下ろせる
重力を生かしてクラブを振り下ろすためには、切り返しとのきに左目の使い方が重要になるという武市プロ。その理由を次のように説明する。
「クラブがボールから一番高く離れた位置にあるのがトップ。ここからボールまでクラブが落下する重力を妨げることなく、さらに自分の筋力もプラスして振り下ろすためには、トップからダウンへ入るときの切り返しで、左目で必ずボールを見ることが重要です。できればクラブが右腰あたりに下りてくるまで左目でボールを見続けるといいでしょう。逆に右目でボールを見てしまうと、クラブが下から入ってきてしまうため、インパクトであおり打ちになってしまいます。つまり、クラブが下から上に動くため、重力に逆らうことになります。これでは効率がよくありません。
切り返し以降は、左目でボールを見ること。そして、トップからインパクトまで一気に上から下へ振り下ろすこと。そうすれば、重力が生きるので、無理に力を入れなくてもヘッドスピードが上がり、おのずと飛距離も伸びること間違いありません」(武市プロ)