プラットフォーム
走りの質を高める軽量・高剛性ボディ。
ボディ開口部に環状骨格構造を採用。ボディのねじれ現象を抑制し、振動の少ない走りや優れた操縦安定性を実現しています。さらに車体接合部を点接合だけでなく「構造用接着剤」を追加塗布し面接合とすることで剛性を強化。また、キャビン周りへの超高張力鋼板(ホットスタンプ材*等)の採用や、ボンネット、フロントフェンダー、バックドアをアルミニウム製とするなど、車体前後を軽量化して運動性能に直結する低慣性化を追求。市街地はもちろん、高速道路やオフロードでも、高い安心感と上質な乗り心地を提供します。
機動力を高める、小回り性能。
最小回転半径は、5.5m*1を実現。細い路地に入る時やUターン時、車庫入れや縦列駐車時の取り回しが軽快に行えます。
コーナリングや荒れた路面でも安定して乗り心地よく。
「意のままに操れる正確なハンドリング」「路面状況に左右されない安定した車両姿勢」「ショック・振動を遮断した上質な乗り心地」を目標に、サスペンションを開発。走り抜ける歓びと、長時間運転していても疲れにくい快適性をひとつにしました。
[マクファーソンストラット式フロントサスペンション]
コーナリング時のボディの傾きを抑える働きを高めることで、優れた操縦安定性、緊急回避性能を確保しました。また荒れた路面・段差乗り越え時のショックや、平坦な道の振動を低減することでフラットな乗り心地も両立しています。
[ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンション]
アーム類の配置の適正化により路面をしっかり捉える安定性と応答性を高次元で両立しています。またアブソーバーの最適な配置と特性のつくり込みによって、快適な乗り心地を実現。荒れた路面・段差乗り越え時における優れた振動低減性能を確保しています。
パワーユニット
力強く俊敏な加速と燃費向上を両立。
ガソリン車には、胸のすく動力性能と、優れた低燃費をもたらす2.0L直列4気筒エンジンを搭載しています。マルチホールの直噴インジェクタやロングストローク化などにより、燃焼を高速化。さらに、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御するVVT-iE*を採用し、レスポンスを向上させています。また排気・冷却・機械作動時などのエネルギーロスも低減し、最大熱効率は40%に到達。全域でのトルクアップと燃費向上を高次元で両立させました。
発進時・高速走行時に、気持ちよく加速する。
従来のCVTに発進用ギヤを追加し、発進から高速域まで力強くダイレクトな走りと低燃費を実現。マニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックやSPORTモードなどにより、スポーティな走りを存分に楽しむことができます。
優れた動力性能と低燃費を両立。
高い燃焼効率・高出力を両立した「2.5Lダイナミックフォースエンジン」と、進化を続けるハイブリッドシステムの小型・軽量・高効率化技術を組み合わせることで、優れた動力性能と低燃費を実現しています。
先進の高速燃焼技術がもたらす、高出力と低燃費。
基本構造を刷新した2.5L直列4気筒エンジンを搭載。高圧縮比・ロングストローク化、タンブル流強化と吸気流量アップを両立する高効率吸気ポート、直噴インジェクタにより高速で安定した燃焼を実現しています。さらに、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御するVVT-iE*を採用し、レスポンスを向上。高出力化と燃費向上を高次元で叶え、最大熱効率は41%に到達しました。
マニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる。
シフトを「S」ポジションに入れることでマニュアル感覚のシフトチェンジができるシーケンシャルシフトマチックを備えています。
パワフルな走りと、優れた環境性能を。
もっとパワフルに、もっと遠くへ。大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、よりモーターが主体となって走行するシステムを開発。システム最高出力*を大幅に向上させ、力強い加速を実現しました。また、EV走行距離を飛躍的に延ばしながら、優れた燃費性能を確保。爽快なドライビングを体感できる、クリーンな一台へと鍛え上げました。
力強く静かな、新感覚ドライブの要。
フロントモーターの小型・軽量化および高出力密度化を実現。EV走行ならではの力強い加速性能と、優れた静粛性を両立しました。また、E-Four(電気式4WDシステム)を採用。後輪をパワフルに駆動させることで、走りと燃費を高次元で両立しています。
高出力と低燃費を追求。
高圧縮比・ロングストローク化、タンブル流強化と吸気流量アップを両立する高効率吸気ポート、直噴インジェクタにより高速で安定した燃焼を実現。さらに、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御するVVT-iE*を採用し、レスポンスを向上。2.5L直列4気筒エンジンをプラグインハイブリッド車用へ最適化し、さらなる高出力化と燃費向上を高次元で叶え、最大熱効率は41%に到達しました。
EV走行に、さらなる体力を。
駆動用電池を開発し、バッテリー総電力量18.1kWhを達成。EV走行性能を大幅に高めました。また、車体中央の床下に搭載することで、ゆったりとした室内空間を確保。低重心化により、操縦安定性や乗り心地にもさらなる磨きをかけています。
電圧や電流を、自在に支配。
改良された素子の採用などにより優れた低損失性能を実現。また、小型・軽量化を図ることで、トランスアクスル直上搭載を可能にしました。さらに、バッテリーの直流電流とモーター駆動用の交流電流を最適に制御する昇圧コンバーターを追加し、大電流化を図っています。
モーターによる滑らかな加速が続く。
大容量リチウムイオンバッテリーの搭載により、満充電からのEV走行距離は95kmを達成。普段の運転のほとんどをEVモードで楽しめます。しかも、アクセルを強めに踏み込んだり、暖房を使ったりしても、エンジンがかかりにくくなっています。
高い走破性・操縦安定性と低燃費を両立する4WDシステム。
RAV4のために、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を開発しました。走行状況に応じ、前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高める「トルクベクタリング機構」、4輪駆動が不要な時にはプロペラシャフト前後で動力伝達を切断し燃費性能向上を図る「ディスコネクト機構」を採用。各輪へのトルク配分状況は、マルチインフォメーションディスプレイで確認できます。
[Adventure(ガソリン車)/G“Z package”に標準装備]
[トルクベクタリング機構]
後輪の左右トルク制御を実現。安定した姿勢で、思い通りに曲がる
ステアリングを切り始めた瞬間から、前後輪にトルクを最適に配分すると同時に、後輪のトルクを左右それぞれで独立制御。旋回時には、ドライバーが思い描くターゲットラインを的確に捉え、安定した車両姿勢で駆け抜けることができます。またエンジンのパワーを余すところなく路面に伝えることで、力強い走りを実現しています。
[ディスコネクト機構]
2WD走行のシーンでは、後輪への余分な動力伝達を瞬時に停止。燃費性能を高める
前後輪の車輪同軸上に「ラチェットシフト式ドグクラッチ」を採用しました。定常走行時などの2WD走行時には、後輪に動力を伝達させる駆動系をドグクラッチで切り離し(ディスコネクト)、駆動系の回転を瞬時に停止。動力の損失を大幅に低減し、燃費性能を向上させます。4WD性能が必要な状況になると素早く、コネクト状態となり、4WD走行へと切り替わります。
晴れの日も雪の日も、走りを安定させる電子制御。
前輪駆動状態と4輪駆動状態を自動的に電子制御します。通常の走行時には前輪駆動状態で燃費効率の良い走りを実現。発進時や滑りやすい路面での走行時には、車両の状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分します。旋回時には、ステアリング操舵量からドライバーが思い描くターゲットラインを算出し、車両挙動に応じてきめ細かく後輪にトルクを配分。これらの制御により雪路だけでなくドライ路面での安定した走行を実現しています。また走行中における4WD作動状態の変化は、マルチインフォメーションディスプレイで確認できます。
[G(ガソリン車)/X(ガソリン車)に標準装備]
充電・給電
モーターによる、力強くクリーンな走り。
システム起動時は「EVモード」に選択されます。基本的に、大きくアクセルを踏み込んでもエンジンは始動せず、モーターのみで駆動して走行。排気ガスを出さないクリーンな走りで、日常走行のほとんどをカバーします(電池残量が不十分な場合はエンジンが始動)。
モーターとエンジンによる、スポーティな走り。
主にEV走行をメインとしながらも、アクセルを大きく踏み込んだときなど瞬間的なパワーが必要なときにエンジンを始動。モーターとエンジンによるダイナミックな加速を実現します。
電力を温存できる、効率のよい走り。
システムの状態に応じてエンジンを始動・停止。電池残量が低下した際は自動でHVモードとなり、回生ブレーキなどにより充電レベルが回復すると、自動でEVモードに復帰したり他モードへの切り替えが可能になります。
電力を使い切っても、自力で発電。
EV走行に必要な駆動用電池残量が低下した際、スイッチ操作により、エンジンで発電した電気をバッテリーに充電。外部充電せずに再びEV走行ができるようになります。
屋外で、電源が使える。
大容量のバッテリーに蓄えた電力を「走る」以外にも使えるPHEV。ラゲージに設置されたコンセントによる車内での使用に加え、付属のヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込めば、100Vの外部給電用コンセントに早変わり。合計1500Wまで対応するので、消費電力の大きな電気製品も安心です。
選べる「外部給電モード」は2つ。
レジャーやアウトドアなどに。
EV給電モード
お出かけ先で、電気が使えます。エンジンをかけずにバッテリーだけを使って給電。バッテリー残量が所定値を下回ると給電を終了します。
停電・災害などの非常時に。
HV給電モード
万が一の時にも、クルマを電源として活用できます。はじめはバッテリーのみで給電。バッテリー残量が所定値を下回るとエンジンがかかり給電を継続します。
自宅でも、外出先でも、気軽に充電。
付属の充電ケーブル*1とコンセントをつなぐだけで手軽に充電可能。100V電源なら、専用の配線工事はいりません*2。また外出先でも充電でき、最寄りの充電スポットもスマートフォンアプリ「My TOYOTA+」から簡単に探せます。
充電方法は、クルマとコンセントをつなぐだけ。
ケーブルの長さは7m。メーカーオプションで15mも選択できます。*
家電感覚で、充電の予約ができる。
普通充電の開始時刻またはクルマの出発時刻をあらかじめ設定できる機能です。ディスプレイオーディオ画面やマルチインフォメーションディスプレイから充電の予約が可能。また、スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」では、次回予約の変更や、遠隔操作で「今すぐ充電」を行うことができます。出発時刻に合わせて満充電にするなど、バッテリーに優しい使い方が可能です。
充電中も、クルマがリビングのように。
充電中に、ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチをONモードにすると、外部電源からの電力によってエアコンやオーディオ、シートヒーターなどが使用可能に。また、マルチインフォメーションディスプレイで、マイルームモード使用中の電力収支の目安を確認できます。
E-Four
賢さに、力強さと緻密さをプラスし、優れた旋回性能を得たE-Four。
加速時や雪路などの滑りやすい路面で、スムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性、走行安定性を賢くアシストするE-Four。後輪トルクの出力を増加させた上で、前後輪トルク配分を100:0~20:80へと高めて、より緻密に制御。旋回時に、思い描いたターゲットラインを的確に捉え、車両の挙動を安定させます。また降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感も高めています。
[ハイブリッド車/Zに標準装備]
[状況に応じたトルク配分]
4WDが必要な状況を賢く見極め、エネルギー効率を向上
走行状態や路面状況に応じて、4WD走行の必要性を適宜判断し、動力の損失を抑え低燃費に貢献します。前後輪トルク配分量はマルチインフォメーションディスプレイに表示されるので、ひと目で確認できます。
走りの快適性
4WD性能をより高める統合制御。
駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングを統合制御します。路面や運転状況に合わせて選択したマルチテレインセレクト、TRAILモードおよびドライブモードセレクトの走行モードに応じ、各制御を最適化。優れた操縦安定性、悪路走破性、快適な走行性能を実現します。
[ガソリン車/ハイブリッド車/Zに標準装備]
路面状況に合った4WD性能を、最大限に引き出す。
オフロード走行において、路面状況に応じた走行支援を、3つのモード(MUD&SAND/NORMAL/ROCK&DIRT)から選択できるシステムです。モードから路面状況に適したものを選択すると、AIMが駆動力、4WD、ブレーキを最適に統合制御。オフロードや滑りやすい路面での走破性を一段と向上させます。また12.3インチディスプレイ装着車は、選択モードの専用画面が演出されます。
[ガソリン車に標準装備(Adventure/G“Z package”はダイヤル式、G/Xはプッシュ式)]
スイッチを押せば、スタックからの脱出モードに。
空転したタイヤにブレーキを掛けることで、反対側のタイヤに駆動トルクが掛かるように制御。接地するタイヤに最適な駆動トルクを配分することで、悪路からのスムーズな脱出を実現します。
[ハイブリッド車/Zに標準装備]
求める走りを自由に選択できる。
複数の走行モードから状況に合わせて最適な走りを選択できます。状況や気分に合わせた走りのテイストが、ドライビングの歓びをさらに広げます。また12.3インチディスプレイ装着車は、選択モードの専用画面が演出されます。
[ガソリン車はプッシュ式、ハイブリッド車/Zはダイヤル式]
急な下り坂での不安を解消。
スイッチひとつで、降坂時の車速を低車速にキープして、安定走行に寄与します。
[Adventure(ガソリン車)/G“Z package”に標準装備]
上り坂での発進をサポート。
上り坂で発進する時、自動的にブレーキを制御することで車両の後退を緩和します。
雪路でも安定走行をサポート。
アクセル操作に対するトルクを制御し、雪路など滑りやすい路面でのスムーズな発進に貢献します。またSNOWモード選択時には、マルチインフォメーションディスプレイにアイコンが表示されます。
[ガソリン車に標準装備]
コーナリングでの優れた旋回性能を確保。
ワインディング走行等のシチュエーションにおいて、ブレーキ制御により、内輪に制動力を付与し、コーナリングをアシストします。
冬場のEV走行に、寒さ対策を。
冬場において、EV走行距離の減少につながる「暖房の使用」と「駆動用電池温度の低下」に備えた2つの装備を採用。EVモード中でもエンジンを可能な限り作動させずに省電力で車内を暖め、EV走行距離への影響の少ない「ヒートポンプオートエアコン」と、外部充電中に自動で駆動用電池の温度を上げる「駆動用電池専用ヒーター」を搭載しています。
減速行動を先読みして、燃費の向上に貢献。
ドライバーの過去の減速・停止行動を蓄積し、支援地点として自動的に登録。登録された支援地点に接近すると、状況に応じてアクセルOFF操作を促したり、エンジンブレーキ力を高めることでより多くの電気を回収します。