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EVENT REPORT

4つの16代目クラウンを体感できる特別な試乗会
「4 STYLES DRIVE for THE CROWN CLUB」開催レポート

2025.03.31

2025年3月8日(土)、3月9日(日)の2日間にわたり、13日のクラウン(エステート)の発売開始に先行して4つのクラウン乗り比べ試乗会「4 STYLES DRIVE for THE CROWN CLUB」が行われた。

開催場所となる富士スピードウェイのショートサーキットには、すでに販売されているクラウン(セダン)、クラウン(スポーツ)、クラウン(クロスオーバー)に加えて、クラウン(エステート)が登場。クラウンでサーキットを走るという魅力だけでなく、クラウン(エステート)のプロトタイプモデルにいち早く試乗できるとあって、参加応募は多数となり、抽選で当たった23組にお集まりいただくこととなった。

まずは、試乗が行われるサーキットに併設されたトレーラーハウスで、16代目クラウンの開発陣と、試乗会の一部プログラムで運転を務めるトヨタの評価ドライバー『匠』のメンバーを紹介。

試乗会に訪れた参加者はクラウンを長くご愛用いただいるオーナーだけでなく、今は他ブランドの車を楽しんでいる方々も多く、年齢層は20代から60代までと様々だったが、ほとんどの方に共通していたのは、クラウンの購入を検討していたこと。そのため、プレゼンテーション・試乗・フリーディスカッションというそれぞれのプログラムにおいても、参加者の熱量の高さがうかがえた。

開発陣が語る4つのクラウンに込めた想い

クラウン チーフエンジニア 清水竜太郎

試乗会スタートの挨拶はクラウン チーフエンジニアの清水竜太郎から。『革新と挑戦』という、クラウン代々のスローガンをあらためて伝えつつ、新しい時代のクラウンについて説明をした。

「ライフステージやライフスタイルに合わせて、それぞれのお客様のフラッグシップとなれるようにという想いから、4つのクラウンを提案しています」

また、強調していたのは、『お客様の声を聞いて作ること』だった。

「クラウンは我々だけで作るものではなく、私はお客様と一緒に作っていくものだと思っています。ですので、今日は忌憚のないコミュニケーションをお願いいたします」という清水の言葉は、初代クラウンの開発主査・中村健也の『信念を持って人にものを売るということは、自分の心でいいと思うもの、本当にお客様の心が入ったものを作るということだ』というメッセージを連想させる。

クラウン エステート 開発主査 本間裕二

清水の挨拶の後は、この日の目玉であるクラウン(エステート)について、開発主査の本間裕二よりプレゼンテーションが行われた。

デザインチームが最初に描いたスケッチを見せながら、「今回乗っていただく実車とほとんど変わらないと思います。デザイン、開発、製造チームが一丸となって、この洗練されたデザインをそのまま世に出そうという意気込みで制作しました」と話す。

クラウン(エステート)のテーマは『大人のアクティブキャビン』。本間は「仕事にも遊びにも一生懸命なお客様にご満足いただきたいという想いを込めたモデルです。機能的でありながらも、クラウンらしい上質・洗練・余裕という3つのキーワードは欠かさずに開発を進めました」と説明。4つのモデル中でも多様なライフスタイルに対応するクラウンという位置付けとなる。

「お客様ひとりひとりに合ったさまざまな使い方をご想像いただきたいと思っています。たとえば、お気に入りのアウトドアギアなどとともに移動を楽しむ。あるいは、旅先でのくつろぎ空間として活用する。そんなふうに使ってもらえたら、開発者として嬉しい限りです。ぜひ、クラウン(エステート)とともにアクティブライフを思う存分楽しんでいただきたい」とプレゼンテーションを締めくくった。

乗り比べることで、4つの個性を再確認

プレゼンテーション終了後は2班に分かれて、サーキットでの試乗へ。まずは『匠』の運転による同乗体験で、それぞれのクラウンの乗り心地を堪能していただく。

『匠』とは、トヨタの評価ドライバーの中でも10数人ほどしか名乗ることができない称号を得た精鋭。実際に同乗した参加者は「プロのドライバーの運転はすごいですね」と、その技術に惚れ惚れした様子だった。
クラウン(エステート)に乗った参加者からは、車の快適性と相まって「寝てしまいそうでしたよ」という感嘆の声も。

また、「事前のプレゼンテーションで4つのクラウンそれぞれの狙いを聞けたので、各モデルの乗り味を意識的に楽しむことができた」との感想もいただいた。

別の班が試乗の待ち時間にも、ピットでは開発陣と参加者がコミュニケーション。気になるクラウンについて積極的に話を聞きにいく参加者、また、試乗した感想をうかがう開発陣の姿が見られた。

事前プレゼンテーションで「16代目クラウンは全席特等席という考えで開発をしていますが、エステートは、その特等席を荷室にまで広げたモデルとなっています」と解説されたこともあってか、クラウン(エステート)の荷室まわりで、参加者と開発陣が話しこむシーンが目立つ。

開発陣は、荷室に興味を示す参加者に「リアシートの裏に拡張ボードを備えるトヨタならではの新機構で、段差のない2メートルの完全フルフラットデッキを実現できた」と解説。多様なラゲージレイアウトが可能なことを丁寧に伝えていく。

参加者が「ゴルフバッグがいくつ入るのか」など、具体的な使い方を想像しながら尋ねる様子にも関心の高さが感じられた。

『匠』との同乗後には、いよいよ参加者自身の運転による試乗がスタート。参加者の話によると「乗った感覚を忘れないうちに、リズムよく次々と異なるモデルへ乗ることができるため、分かりやすく違いを感じることができた」という。

印象深かったのは「すべてクラウンなのに、すべて別の車のように個性を感じた」という参加者のコメント。「4モデルの違いがよくわかった」という声が多く、エステート目的で訪れたものの、試乗後はセダンやほかのモデルにも興味を持つようになったりと、試乗することで新たな発見に繋がっている様子。

親子で訪れていた参加者もいて、20代の息子さんは「父はセダン、僕はエステート目当てで来ました。小さい頃は父が10代目クラウンに乗っていて、今は16代目のスポーツに。車はクラウンで育ってきたんです。『いつかはクラウン』というキャッチコピーも知っていますよ」と話してくれた。

今年で生誕70周年という、長きに渡る伝統のブランドだからこそ、世代を超えた『クラウン愛』が受け継がれていくのだろう。

お客様と開発陣が双方からクラウンを語り尽くす

試乗を終えた参加者たちはトレーラーハウスへ戻り、開発陣とのフリーディスカッションが始まる。試乗会参加者と開発陣が向き合い、さまざまな対話が行われ、ハウス内は終始、クラウンを語る人の声が絶えない。

「開発陣が気さくで販売店では聞けない話や開発のこだわりを聞くことができた」と参加した方々は満足の様子。開発陣も参加者のフランクな意見や感想から多くを学んでいるようだった。

イベント終了の挨拶には再び清水が登壇。参加者のみなさんへ感謝の意を述べる。

「いろいろなクラウンを、いろいろなお客様に乗っていただきたいという思いで4つのモデルを作りました。今日はそれを十分にご体感いただけたのではないかと思います。これをきっかけに、みなさんにもクラウンブランドの仲間となっていただき、一緒に成長させていけたらと思っております。本日はありがとうございました」

再び会話を交わしながら、会場を後にする参加者を見送り、今回の試乗会「4 STYLES DRIVE for THE CROWN CLUB」は幕を閉じた。

新たな発見を生む『クラウン』イベントに今後も注目

スケール感のあるサーキットを舞台に行われた「4 STYLES DRIVE for THE CROWN CLUB」。4つのモデルそれぞれの乗り味を満喫した参加者からは、「毎年やってほしい」という声もいただけた。実際に乗らなければわからない発見をもとに、自分に合った『マイクラウン』を探す試乗会。今後の開催についても、期待してお待ちいただきたい。

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