STYLES
TOYOTA CROWN×TAISEI KIDO
2025.03.13
トヨタ・クラウンと俳優・木戸大聖は、新たなステージへ。そして挑戦は続く。
新しいトヨタ「クラウン」は、これまでのDNAを継承しつつ時代に合わせて変化し、4つのボディ、斬新なデザイン、革新的なパワートレインを採用した。このドラマティック(劇的)な“変化と進化”、そしてクラウンが有する多様性を、映画、ドラマ、舞台など異なるシーンで活躍する俳優・木戸大聖と考えていく。
文・サトータケシ 写真・藤田一浩 ヘア&メイク・石邑麻由 スタイリング・佐々木悠介 編集・稲垣邦康(GQ) ウェブ・清水勇太(GQ)
驚くほどクラウンに感動したワケ
クルマ好きで知られる俳優の木戸大聖は、「今日の撮影が待ちきれなかったんですよ」と言いながら、FCEV(燃料電池車)仕様のトヨタ・クラウン(セダンタイプ)の運転席に乗り込んだ。その嬉々とした表情からは、クラウンに試乗することを楽しみにしていたことが伝わってくる。
ドライブフィールはもちろん、後席の乗り心地も含めて、納得するまでクラウンのパフォーマンスを確認した木戸は、クルマから降りるなり「クルマに乗ってこんなに感動したことはないかもしれません」と、少し驚いたような表情を浮かべた。

クラウン(セダンタイプ)のリヤシートに座る木戸大聖。ホイールベースを3mに設定し、ショーファーニーズに応えるべく、後席のゆとりを創出したのが特徴だ。
「まずびっくりしたのが、FCEVの加速の滑らかさと力強さですね。環境にやさしいクルマというと、走る楽しさを我慢するイメージがありましたが、FCEVはまるで逆です。“ファン・トゥ・ドライブ”で、しかも静かで快適だから、贅沢なクルマだという印象を受けました」
FCEVのFC(フューエル・セル)とは燃料電池であり、車両内に搭載された小さな発電所のような存在。水素と、大気中の酸素を化学反応させて発電、その電気をバッテリーに蓄える。ここから先はBEV(バッテリー式電気自動車)と同じで、電気でモーターを駆動する。したがって走行中の排出ガスはゼロで、原動機からの音や振動は少ない。
「後ろの席にも座りましたが、こちらにも感動しました。広くて上質な空間であるのはもちろん、乗り心地が素晴らしかったです。特に『REAR COMFORT』というドライブモードに入れると、クルマが浮遊しているのかと思うほど快適です。自動車の専門誌には“マジック・カーペット・ライド”という表現が出てくるんですが、まさに魔法の絨毯のような乗り心地だと思いました」

クラウン(セダンタイプ)は、「オーソドックスなセダンはつくりたくない」というデザイナーたちの思いのもと、ニューフォーマルセダンという新たな価値を創造したという。FR(後輪駆動)プラットフォームを生かした水平基調の伸びやかなプロポーションにより、かつてのセダンにはない伸びやかで美しいたたずまいを実現した。
CROWN Z(燃料電池車)。ボディカラーのプレシャスメタル〈1L5〉・ブラックパッケージはメーカーオプション。

クラウン(セダンタイプ)のインテリアには、大型の杢目調パネルを採用。インストルメントパネルから左右のドアに連続する配置やコンソールが浮き出て見えるようにすることで、落ち着きがありながら、広がりのある室内空間を創出した。さらにインストルメントパネル左右や前席足元、リヤドアトリム左右には全64色に色替え対応可能なLED照明を配置。行燈のような柔らかい灯りによる間接光が室内に奥行きと心地よさを提供する。

クラウン(セダンタイプ)のインテリアは2色で、上質なブラックと華やかな空気感を演出するミッドブラウンも用意。杢目調パネルをさりげなくあしらい、クオリティを高める。

クラウン(セダンタイプ)は、極上の移動空間を届けるべくリラクゼーション機能や日差しを遮る電動式サンシェードなど、数々のおもてなし装備を設置。それら操作は、リヤアームレストに内蔵されたタッチパネルによって、指先で直感的に行える。
自分がこのクルマに乗るシーンを想像できるか、という質問には、「もちろんです」と、即答した。 「外観も内装もデザインに無駄がなく、スタイリッシュでモダンだから、いま着ているようなセットアップで乗っても違和感がないですよね。僕らの世代のフォーマルを表現しているように感じます。後席の居心地があまりにもよかったので、だれかを乗せたくなったんですけれど、ビジネスシーンだけでなく、僕と同世代の人が家族を乗せるファミリーカーとして使うのもアリですよね」
クラウン(セダンタイプ)は、後席足元のスペースも広くなり、足抜きしやすいスムーズな乗り降りを実現したのも特徴のひとつ。
そして、「全体に、紳士のクルマだという感じがしました」と、クラウンの感想をまとめた。
「内外装のスタイリングや快適さも紳士的ですが、排出ガスを出さないことと、取り入れた外気をきれいにして外に出すという点にも感銘を受けました。まるで“走る空気清浄機”ですよね(笑)。やっぱり、環境に意識のある人は格好いいと思うし、こういう大人になりたいという憧れを抱かせる意味でも、紳士のクルマだと思いました」
クラウンの多様性
続いて、クラウン(エステート)と、対面した木戸は、「これはゴルフに行くのにばっちりですね」と、言いながら、ラゲッジスペースの広さを確かめる。後席を倒すとフロアがフルフラットになることを知った木戸は、「車中泊をしても全然問題ないじゃないですか」と、驚きの声をあげた。
「ソロキャンプに興味があるんですが、このクルマだったら嵐が来ても安心ですね(笑)。クルマで寝ようと思えますから」


そして木戸は、「4つのクラウンが勢揃いしたことで、不思議なことに、見慣れたはずのクラウン(クロスオーバー)の輝きが増したように感じます」と、続けた。
「4台並べると、クロスオーバーの個性的なシルエットが際立つというか。だからクラウンが4つのスタイルで生まれ変わったことは僕みたいなクルマ好きにとって嬉しいことだし、意味があると思います。2年前に初めてクラウン(クロスオーバー)に乗ったとき、後席にも座って、ドライバーだけではなく皆のことを思いやるクルマであると感心した記憶があります。4つのクラウンでさまざまなライフスタイルに対応することも、ユーザーにやさしいクルマだと思います」


写真上:クラウン(エステート)は今春発売された、クラウン・シリーズ4台目となるモデル。ボディサイズは全長×全幅×全高:4930×1880×1620mmと、日本でも扱いやすいサイズだ。 写真下:リヤシートを格納するとフルフラットなスペースが広がるのが大きな特徴だ。
ESTATE RS(プラグインハイブリッド車)。ボディカラーのプレシャスメタル〈1L5〉×マッシブグレー〈1L6〉[M37]はメーカーオプション。
今日、木戸が初めて接したクラウンはFCEV、そしてこのクラウン(エステート)はPHEV。ほかにHEVもラインアップするから、スタイルだけでなくパワートレインも多様性に富んでいることがクラウンの特徴だ。
「4つのスタイルがあって、さらにパワートレインにも選択肢があるわけだから、自分の好みに合ったクルマを選べます。クラウンのFCEVも、先ほど話した『REAR COMFORT』のほかに『SPORT』とか『ECO』など、合計で5つのドライブモードがありました。ドライビングスタイルをオーダーメイドできる感じで、そこを楽しめる意味でも多様性のあるクルマだと思います」
使い手に豊かな時間を提供するのがクラウン
4つのスタイルと3つのパワートレインをラインアップするクラウンであるけれど、そこに1本の串を通す共通点、クラウンらしさを感じるのだろうか。そう尋ねると、「それは確実にありますね」と、木戸は大きくうなずいた。
「デザインでいうとフロントマスクを見ればひと目でクラウンだとわかりますし、シンプルで機能的なインテリアの雰囲気も共通しています。あとはドライブフィールですね。初めて乗ってもリラックスできる運転のしやすさや安心感は、どのクラウンにも共通して感じます」
さまざまなクラウンシリーズに触れた木戸は「使い勝手の良さ、クオリティの高さ、そして運転のしやすさはどのモデルでも変わらないのがいいですね」と、述べた。
最後に、木戸大聖らしさとは何か? を、本人に考えてもらう。2025年、木戸は映画で中原中也の役を演じ、ドラマではロックバンドのボーカリスト役を務める。
多様な役を演じつつも、そこに木戸大聖らしさのようなものはあるのだろうか。
「僕が俳優を目指すきっかけは、ある役者さんの演技を見たことでした。その瞬間に、自分もこういう存在になりたい、と、すごく前向きな気持ちになったんです。だからどんな役を演じても、自己満足ではなく相手に届くように伝えることが僕らしさだと思うし、それができるように表現を磨いていきたいと思っています」
自己満足ではなく、相手に伝えることを考えて精進する──。クラウンもまた、多様なスタイルやパワートレインを用意することで、自己満足ではなく使い手に豊かな時間を提供しようと開発されている。木戸大聖が常々クラウンに対する好意を口にするのは、両者には似たところがあるからかもしれない。

TAISEI KIDO
1996年、福岡県生まれ。2017年に俳優デビュー。Netflixシリーズ『First Love 初恋』で主人公の若年期を演じ注目を集める。2025年は映画『ゆきてかへらぬ』、NHK夜ドラ『バニラな毎日』に出演している。特技はバスケットボールと野球。トライストーン・エンタテイメント所属。

「ビビッとくるという感覚に近い」──俳優・木戸大聖がクラウンに惹かれる理由
大のクルマ好きでマルチに活躍する俳優・木戸大聖と、豊かなる毎日の選択肢を探しに、新生クラウンを駆って、ロードムービーの主人公気分でドライブへ。
VOGUE JAPANをチェック✔︎ 制作:GQ JAPANこの記事のクラウン

CROWN“SEDAN”
ショーファーニーズにお応えするくつろぎの後席空間、
パーソナルにもビジネスにもお応えするニューフォーマルセダン。

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