HIACE Column

01あなたにぴったりのハイエースをご紹介「バン」と「ワゴン」の選び方01あなたにぴったりのハイエースをご紹介「バン」と「ワゴン」の選び方

初めてなら知っておきたいハイエースの基本 初めてなら知っておきたいハイエースの基本

キャンプや車中泊はもちろん、釣り、自転車、サーフィンなどさまざまな趣味のためにカスタムできるクルマとして、近年人気のハイエース。貨物を運ぶ商用車というルーツを持ち、実用性を重視した設計が特徴です。一方で、商用でありながら、ボックス型のいわゆる「箱車」タイプのボディに愛らしさを感じる方も少なくないでしょう。

そんなハイエースについてまず知っておきたいのは、ハイエースには大きく分けて「バン」と「ワゴン」があること。それぞれにグレードやサイズ、ルーフ形状、座席数などの豊富なバリエーションがあり、ガソリンかクリーンディーゼルというエンジン型式も含めると、数十通りもの選択肢があります。

そう聞くと選ぶのが難しいのでは?と感じるかもしれませんが、「バン」は「荷室が広くカスタムの自由度が高い」、「ワゴン」は「座席が多く、たくさん人が乗れる」といった特徴をまずはざっくり押さえて、ハイエースをどう使いたいのか、また乗車人数は何人なのかなどライフスタイルに合わせて検討しましょう。すると、やりたいことに応じて、選べる車種やグレードが自然に絞られてきます。次は、ハイエース選びのポイントをご紹介していきます。

5人乗りまでなら「バン」で!「乗車人数」での選び方 5人乗りまでなら「バン」で!「乗車人数」での選び方

初めてのハイエース選びでの一番のポイントは、「何人で乗りたいか」。定員数は法律で定められた基準にしたがって決まるため、「乗車人数」がバンかワゴンかの大きな分かれ道。その上で、誰が乗るのか、どう使うのかをじっくり検討したいところです。

「5人以下ならバン」、「6人以上ならワゴン」がおすすめです。例えば、「基本的に乗るのは5人以下だけ」ならバンで十分ですし、「6人以上の家族」や「家族の他に実家の両親や親戚が乗るから7~8人分は座席が必要」という場合ならワゴンになります。ただし、ハイエース バンはグレードや仕様で乗車定員が幅広く設定されているので、クルマを選ぶ際はよく確認しましょう。

本来は商用で使われるバンは、荷室を広くしてカスタムしやすくできる利点があります。シートの乗り心地が硬めに感じても、カスタムで取り替えることが可能です。一方、乗用のワゴンは定員が「10人」で、6人以上が乗車できるつくりです。シートが4列目まであるため、バンのようにベッドキットや自転車のキャリアを取り付けるといったシートを外すカスタムを行う際は、意外に制約が多いことを考慮する必要があります。

カスタムのベース車の人気度としてはバンの方が選ばれているイメージがありますが、トヨタ系列の販売店によれば、ワゴンを選ばれるお客様も意外に多いそうです。

広さ・居住性なら「ワゴン」がおすすめ「用途や目的」での選び方 広さ・居住性なら「ワゴン」がおすすめ「用途や目的」での選び方

ハイエースカスタムの醍醐味は、何といってもカスタムで自由に自分仕様にできること。

ハイエースのカスタムでは、近年ではキャンプ・車中泊仕様が高い人気で、その中で好みのクルマに細かいカスタムを行う方が多い傾向がみられます。その他にも、釣りや自転車、サーフィンなどのそれぞれのアクティビティユースに合わせたカスタムも人気で、外装やインテリア、使い勝手などにこだわるケースが多いといえます。

ハイエースをカスタムの目的や用途で選ぶポイントは、「カスタムの自由度」か「居住性」か。

アウトドアをはじめ、趣味のギア専用など、カスタムの自由度で選ぶなら「バン」がおすすめです。その際、「ハイエースバン スーパーGL」の標準ボディ・標準ルーフ仕様が選ばれることが多いです。人気の理由は、やはり十分な広さのラゲージスペースを持ちながら、運転がしやすいサイズ感で日常使いにも適しているため。さらに、カスタムの自由度が高く、幅広いパーツが選べるほか、登録するナンバー区分によっては、維持費の面でも割安感があります。

一方、広々とした車内を活かしたカスタムするなら「ワゴン」がおすすめ。ワゴンは基本的に人を乗せることを主な目的としているので、乗車人数が多くてもそれぞれがしっかりと着座できます。さらにシートアレンジでフルフラットにすれば、車内が簡易ベッドに早変わり。車内の天井高もミドルルーフなら1,390mm、ハイルーフなら1,565mmもあるため、子どもなら立って車内の移動もできて楽々。車中泊でもゆとりと開放感が味わえます。カスタムパーツが豊富にある「ワゴンGL」というグレードが人気です。とはいっても、10人乗りが基本のワゴンは、シートアレンジに時間がかかり、バンほどのカスタムの自由度がない点は考慮する必要があります。

また、バンの標準ボディでは室内スペースの広さが物足りない方には、スーパーGLの「バン ワイドボディ・ミドルルーフ」仕様がおすすめ。ワンランク上の広さでキャンプや趣味を充実させるカスタムが叶います。

ハイエースは、バンもワゴンも基本的には「何でもできる」、使い勝手のよさが魅力ですので、好みのカスタムに変えていける十分な拡張性があります。

維持費の違いも確認ディーゼルが選べるバンの車検は1年おき 維持費の違いも確認ディーゼルが選べるバンの車検は1年おき

オリジナル感あふれるハイエースを想像するだけで期待がふくらみますが、クルマにかかる諸経費はふくらませ過ぎないよう、注意したいところ。

ハイエースには、1ナンバー、3ナンバー、4ナンバーなど、車種やグレードによってさまざまなナンバー区分があり、この違いによって、税金や高速料金、車検の年数が変わるため、選ぶモデルの年間コストがどのくらいになるのかも、ハイエース選びのポイントです。

例えば、ハイエース バンなら、標準ボディは、小型貨物車扱いとなるため4ナンバーでの登録となり、自動車税は16,000円と安く、高速料金も普通車の区分です。車検は、初回は2年、以降は1年ごととなります。標準ボディではなくワイドボディの場合は、1ナンバーでの登録となり、高速料金は中型車の区分でアップします。

ワゴンの場合は、3ナンバー登録となるため、自動車税は51,000円と高くなりますが、高速料金は普通車区分。乗用のため、初回車検は3年、以降は2年ごとと、こちらも一般的な乗用車の区分と同じです。ですが、クリーンディーゼルが設定されているバンとは異なり、ワゴンはガソリン車しか選べないため、燃費も考慮すると良いでしょう。

該当モデル ハイエース バン ワイド ハイエース ワゴン ハイエース バン 標準
ナンバー 1ナンバー 3ナンバー 4ナンバー
分類 普通貨物車 普通乗用車 (定員10人以下) 小型貨物車
車検 初回は2年 以降1年ごと 初回は3年 以降2年ごと 初回は2年 以降1年ごと
自動車税**自家用の場合 16,000円 51,000円 16,000円
自賠責保険 13カ月 25カ月 13カ月
高速料金/任意保険
高速料金区分:
中型車
任意保険:
普通車より
保険料が割高
高速料金区分:
普通車
任意保険:
保険料は
普通車と同様
高速料金区分:
普通車
任意保険:
普通車より
保険料が割高
スクロールできます
  • *基準税率適用時の金額。下記車種の場合の参考例です。(23年3月現在)
  • ※ハイエース バン スーパーGL ワイド 2WD(車両総重量3.165kg・5人乗り)の場合
  • ※ハイエース ワゴン GL ワイド ミドルルーフ 2WD (車両重量 1.970kg・10人乗り)の場合
  • ※ハイエース バン スーパーGL 標準 2WD(車両総重量3.165kg・5人乗り)の場合
キャンパー、アウトドアギア…おすすめカスタム紹介 キャンパー、アウトドアギア…おすすめカスタム紹介

ここまでハイエースのバンとワゴンを選ぶポイントをご紹介してきましたが、オーナーの好みや個性でつくりあげるのがカスタムの一番の醍醐味です。バン、ワゴン、それぞれのカスタムをインスタグラムなどで探せば、ひと目惚れするような魅力的な1台に出会えるかもしれません。ハイエースカスタムベースでは、こだわりのカスタムで楽しむオーナーの皆さんのリール動画もご紹介していますので、これからのカスタムの参考にしてみてください。

みんなのこだわりカスタム術へ

取材協力/岡山トヨペット HAC BASE

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