給電車で災害から生活を
守る!災害支援関係者が
集まる全国フォーラムで
停電時の給電車活用
について発信!

#電気が動くとできることレポート

「JVOAD全国フォーラム」篇

2023.12.12-13実施

災害時に被災地とボランティア団体や企業をつなぐNPO団体「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(以下JVOAD)」が主催する全国規模の防災フォーラム、「第7回 災害時の連携を考える全国フォーラム」が12月12日・13日の2日間にわたり開催され、トヨタも参加しました。災害時の電力確保の手段となりうる給電車について、参加者に積極的にPRを行った当日の様子や気になる災害支援関係者の声もレポートします!

大規模災害の発生時の支援はどうなる?
支援者、個人が備えておくべきこと

JVOADは、災害の支援の際、政府、自治体、企業、さらには多くのボランティア団体と連携しながら、被災地での支援内容について調整を行う役割を担う団体です。フォーラムには、政府関係者や研究者、さらに多数の支援関係者が参加し、さまざまな講演や分科会も開催されました。

今回のフォーラムで関係者の注目を集めたのが、「南海トラフ巨大地震、支援の“想定外”は無くせるか?」と題された、オープニングセッションです。南海トラフ地震がもしも発生してしまった場合には、日本の太平洋側の広い範囲で甚大な被害が出ることが予想され、国や自治体、ボランティアの支援が追い付かない状況となる可能性がある点に議題が集中しました。

支援もなく、ライフラインがなくなってしまう状況が起こるかもしれない。
そんな時、給電車による電力確保の方法があることを来場者に知っていただこうと積極的に呼びかけを行いました。

トヨタブースでは、「トヨタの給電」のプレゼンテーションを実施したほか、トヨタの給電車ラインナップのパネルなども設置。

『給電車』を世の中に普及させ、「電気を断たない町づくり」の実現を目指すトヨタのミッションを伝えるとともに、クルマから電気を取り出し「移動できる電源」として使え、いつもの暮らしから、もしもの非常時まで、電気が使えることによる安心感についても強調してお伝えしました。

プレゼンテーションでは
「給電車」のポイントを解説

会場では、ブースで行ったプレゼンテーションがわかりやすいと好評でした。
ここでは、トヨタの給電について関心の高かったコンテンツをご紹介します。

①給電車とは「電気自動車」だけではない!

まずお伝えしたのは、そもそも「給電車とは何か?」という点です。
「#電気が動くとできることレポート」でもくり返し述べていますが、給電車とは電気を取り出せるクルマのこと。
また、給電車とは電気自動車を思い浮かべやすいですが、例えば、街で目にする機会の多いトヨタのプリウスやアクアなどの「ハイブリッド車」も実は給電車として活用できます。さらに、トヨタでは、ハイブリッド車のほか、プラグインハイブリッド車、燃料電池車も含めすべてのカテゴリーで給電機能設定車を用意しており、20車種以上の豊富なラインナップをそろえています。

トヨタの給電車に関する最新ラインナップはこちら

②トヨタの給電車にはコンセントがある!

次のポイントは、トヨタの給電車には、アクセサリーコンセントが装備されている点です。
非常時給電システムを使用することで、災害などによる非常時に車両の走行機能を停止した状態でもコンセントから給電が可能です。もしもの時、特別な装置がなくても家庭用の電気製品が使用できる点にも触れました。

③最大1500Wの電気が使える!

さらに、関心の的となったのが、「最大1500Wの電気が使える」優れた給電機能。*1
「使用可能な電力が1500W」といわれてもピンとこないかもしれませんが、1500Wの給電能力があれば、ご飯を炊いたり、電気ストーブや扇風機を使ったり、さらに照明やスマートフォンの充電までも同時に行うことができます!
ただし、起動電力が高い電気製品もあるため、1500Wを超えてしまうと給電が停止することがある点には注意が必要です。

④約5.0日電気が取り出せる!

給電車からどのくらいの電気が取り出せるかについて、プリウスを例にご紹介しました。
プリウスの2リッターモデルの場合、約5.0日電気が取り出せます*2
燃料が少なくなり、給電が停止した場合でも、給油をすれば、再度『非常時給電モード』起動で給電ができます!
給電車の給電能力について初めて知ったという方が多くいらっしゃいました。

⑤医療機器などにも使える!

いっぽう、被災地支援で医療機器の使用について気にされる方もいらっしゃいました。
災害により停電した場合の照明や空調のほか、人工呼吸器などの医療機器にも使用できる点についても触れました*3
その他、炊き出しやまた災害現場での信号機の復旧などにも活用できることもお伝えすると、食い入るように聞かれる方もいらっしゃいました。

「クルマ(給電車)」に来場者から驚きの反応

ブース会場で取ったアンケートやスタッフに寄せられた支援関係者の話によれば、トヨタの給電車について最も印象に残ったのは「約5.0日の間、電気が取り出せる」点でした。「災害後、すぐに支援が届かない状況では、約5日間もの間、電気が使えることは、被災者の不安解消につながる」という声も寄せられました。このほかにも、さまざまな意見をいただくことができました。

・給電車を使えば、1台で同時に1500Wも給電できることに驚いた。
・クルマ(給電車)が給電の手段の一つになることが理解できた。
・「給電車は電気自動車だけではない」ことを初めて知り、とても参考になった。
・ハイブリッド車(HEV)でももしもの時など給電できるとわかった。自分のクルマを確認してみたい。
・被災地では自宅の敷地内にテントを張って過ごす方が多い。こうした被災者にもぜひ知ってほしい取り組み。

普及のカギは、給電車や使い方に
関する知識を広めること

今回の「第7回 災害時の連携を考える全国フォーラム」へ参加したことで、災害支援にあたるさまざまな方の意見をうかがうことができ、トヨタの給電スタッフや開発者にとっても、学びの多い場となりました。

特に「電気自動車だけが給電車ではない」や「トヨタの給電車にはコンセントがあり、もしものとき家庭用の電気製品が使える」という事をご存じない方が、意外に多かったことはひとつの学びでした。

給電車オーナーの皆さんに自宅のクルマが給電車であることに気づいてもらえることができれば、災害時でも電気のある生活が継続できることをより多くの方に知っていただくことが今後の普及のカギとなりそうです。

今回ご紹介した全国フォーラムの詳しい内容は、JVOADのホームページからご覧いただけます。

トヨタの給電については、こちらで詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

*1消費電力の合計が1500W以下の電気製品をご使用ください。ただし、電気製品によっては消費電力の合計が1500W以下の場合でも正常に作動しない場合があります。
*2プリウス(2.0L)の電力供給時間(ガソリン満タン/消費電力400W時)は約5.0日です。電力供給時間は車種によって異なります。
*3医療機器への給電は、国土交通省からのマニュアルを参考に注意事項をご確認のうえ、厳守願います。
国土交通省「災害時における電動車から医療機器への給電活用マニュアル」(2022年3月)

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