PRIUS JOURNAL for New People

NEW SCAPE JOURNEY 海の京都・伊根の 暮らしを旅する 後編 令和の移住スタイル

風光明媚な海の京都・伊根。この街に移住してきた當間一弘氏インタビューの後編をお届けする。本質的な幸せとは何か?自分らしさを大切にする、新時代のライフワークバランスを紐解こう。

2023.11.24公開

今回の New People

合同会社 GURI 代表社員 當間一弘さん

1977年埼玉県生まれ。2001年に東京藝術大学大学院美術研究科修了。一級建築士、宅地建物取引士。東京都内を主として飲食店を運営するカフェ・カンパニー株式会社にて、事業企画から空間デザインまで多岐にわたり活躍。2017年9月、同社を退職し、京都府与謝郡伊根町に家族で移住し起業。2019年CAFE & BB guriを開業、2020年 合同会社GURIに法人化、2022年にREAL ESTATE guri(ぐり不動産)を開業し、地域に根ざした事業を展開している。

丹後半島の北端にある小さな町、伊根町。古くから漁業が盛んで、「舟屋」と呼ばれる独特の建築文化が残る情緒ある街並みが特徴だ。「海の京都」と称される京丹後エリアのなかでも近年、訪日観光客にも人気の街であり、「いつか行ってみたい」という人も多いのではないだろうか。ドライブで巡るには最高のエリアだが、そんな憧れの地に移住したクリエイターがいる。「伊根に一目惚れした」という當間一弘氏にインタビューを行い、自分で住む場所を選ぶ時代においてのライフスタイルについて前・後編でその魅力に迫る。

前編はこちら

本質的な幸せとは何か?伊根との出会いで生まれた視座

もともとは設計の仕事をしていたのですが、地域活性などのプロジェクトに関わったこともあり、いわゆる“地域”というものに目が向き始めたんですよね。丁度その頃東北の震災があり、本質的な幸せや将来どうやって生きていくか、などを考えたときに、出身である関東地方以外の場所で生きていこうかなと漠然と考え始めました

そして、仕事の一環で偶然訪れた伊根に一目惚れする

高台にある道の駅から見える、舟屋の景色に一目惚れしたんです。海の美しさももちろんなんですが、舟屋がずらっと並ぶ景観は唯一無二。もともと建築を学んだということもありその造形にも惚れ込みましたが、それが暮らしの中に現存していることや、海にこれほど近いライフスタイルは他にないという点に強烈に惹かれましたね

当時は東京の会社で多忙な日々を送っていた當間さん。結婚そして子供を授かったことを転機として、この一目惚れした街へ移住することを選ぶ。そして、妻の千明さんとともにカフェ&宿泊施設である「CAFE & BB guri」を開業した。

今思えば、移住したばかりの頃は鼻息がすごく荒くて。この地域のために役立とう、伊根はもっとこうなった方がいい、課題はなんだ、こうしたらこの街はもっと良くなる……。もちろんその視点は必要なことだとは思うのですが、頭でっかちだったというか。今振り返るとちょっと自分が疲弊してしまうくらい、頑なになってしまっていましたね

そもそも本質的なしあわせを求めて移住したはずなのに、やる気が空回ってしまい、自分らしさをどんどん失ってしまったのだという。そんな當間氏の転機になったのはコロナ禍だった。観光客が激減する中でも、守らなくてはいけない家族や、店。
 地域課題や他の誰かのために沢山のパワーを注ぎ込むということより、自分や家族、もう少し小さい範囲での「自分のできること」をやろうと視点が変わったのだそう。

自分が挑むべき課題を無理やり見つけ出すのでなく、自分らしく生きる中でできることを少しずつやっていく、というのが等身大の正しいやり方だなと今では思います

都市を知るからこそ出来ること。地域の中の自分らしい役割とは?

僕らは伊根での暮らしを選んだ以上、当たり前ですが、そこに向き合うことになるんですよね。そこでの自分のあり方を選ぶことで、自然と役割が定まってきた気がします

都市部においての「暮らし」と地域においての「暮らし」は少し異なるのだという。

たとえば伊根町長や議員さんがすごく身近にいて話ができるっていうのは、都市部で暮らしていた頃では考えられないことですよね。関東では知事にも議員さんにも会ったことないし(笑)。でも、ここでは行政とか街の未来が、思っている以上にそばにある。それが当たり前にあるから、僕が思い描いていた“地域活性のかたち”って、諦めなくていいんじゃないかなと思い始めました

移住生活を始めるにあたり家探しなどに苦労したことを活かし、現在では伊根で唯一の不動産業「ぐり不動産」を開業。それは、建築を学び、若い頃に都市部でキャリアを積み、移住生活を選んだ當間さんにしかできない事業なのだ。結果として空き家問題などにも直面し、移住前に携わっていた地域活性のプランニングも活かせるようになってきている。

地域が求めているものと、自分が本当にいいと思える、重なったところをやる。それが僕自身のしあわせだし、それが選んだ結果なんだと思います

プリウス 試乗体験

伊根を知り尽くした當間氏が、街中から山間までのドライブでプリウスを体験。

當間氏の愛車は、道幅が狭い伊根の街中でも乗りこなしやすいコンパクトカー。普段より一回り大きいプリウスに乗ると、どんなインプレッションが生まれるのだろう。伊根の市街をプリウスで走らせた途端、早速、その走りに感銘を受けたようだ。

「プリウスは体と車の一体感がすごくありますね。反応がいいというか。コンマ何秒くらいの差なのかもしれませんが、アクセル・ブレーキ・ハンドリングが、頭の中のイメージと一致する感じがして気持ちいい。動きやすくて走りやすいです」と運転時のフィット感を絶賛。

市街地から数十分ほどで日本海の美しい景色を楽しめるドライブロードに着く。伊根の暮らしでは街中もさることながら、仕事や買い物で1時間ほどのドライブをすることも多いという。「田舎に住んでいると、想像以上に長い距離、車に乗ることになるんですよね。なので、長い距離乗れば乗るほどこのフィット感による気持ちよさって差が出てくるんだろうなと思います」

當間氏はプリウスの室内空間にも気に入ったようだ。視界がワイドなので、室内の圧迫感をそれほど感じない。インテリアの上質なデザインにもドライブのテンションを高めてくれたという。「特に、コックピットみたいな見た目もかっこいいですね、純粋にテンションが上がりました」

選べる時代に、“自分らしく”選ぶ。

べてにおいて“選べる”ようになってきたこの時代、當間氏のように感覚的に選んだものと向き合うことで、自ずと自分らしいスタイルが確立されていく生き方もある。都会かローカルか、汎用性か個性か。何を選ぶにしても、自分が「好き」と思える物事の先にこそ本質的な幸福があるのかもしれない。それは車選びにも通じる。機能性や経済合理性、走りやデザインなど多様な基準がある中で、最後の決め手は「その車が好きかどうか」で選んでもいい。そんな自分の感性を刺激する車との出会いを大事にする選び方もあっていいはずだ。

この記事のプリウスはこちら
車種名: プリウス Z(プラグインハイブリッド)
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CAFE & BB guri
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CAFE / カフェ
営業日:

水、木

営業時間:

13:00〜17:00

席数:

16席

住所:

京都府与謝郡伊根町平田127

電話:

0772-45-1534

BED & BREAKFAST / 宿

客室面積:

34㎡

定員:

4名

ベッドサイズ:

ハリウッドツイン(140×200 2台連結)/
エキストラフトン(100×200 2組)有り

チェックイン:

15:00〜19:00

チェックアウト:

10:00

食事:

朝食のみ提供あり

REALESTATE guri /
ぐり不動産
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営業日:

水、木、金、土(祝日を除く)

営業時間:

13:00〜17:00

住所:

京都府与謝郡伊根町平田149-1

電話:

0772-45-1671