原体験となった、
中学時代の“南への旅”
小関さんは子役時代から20年以上お仕事をされていると思いますが、それでも、公私でいろいろな場所を尋ねられているイメージがあります。ご自身のそうしたライフスタイルはどんなふうにできたんでしょうか?
小関 特別海外に行くことが多かったわけではないですが、小学校の頃にはもう、いろんな国に対して好奇心をもっていたと思います。好きで観ていた映画が気づいたらイギリスのものばかりだったりして、イギリスに興味をもったり、地中海の白い街並みに惹かれて自分で調べたりというように。中学の頃には、おじいちゃんにサイパン旅行をプレゼントして、ふたり旅をしたりするようになっていましたね。
そんな早いうちから!すごいですね。
小関 激安のプランでしたけどね(笑)。あとは、国内だと中学2年か3年くらいのときに、“とにかく南へ行こうの旅”をしたことがあって。感覚を研ぎ澄ませて、新しい景色に会う、新しい自分に会うとしたら南だとなぜか思っていて。最初だけ方角を見て、あとは徒歩でどこまで行けるだろうっていう想いで父親のカメラを持って出かけました。
その旅は順調に進んだんですか?
小関 ずっと歩いて、なんとなく看板を見たら“江ノ島”って書いてあって、さらに進んでいって、“山梨”の文字が見えた頃には気づくと山の中にいて、日も暮れてきて。本当だったらテレビみたいに「すみません!泊まらせてもらえませんか?」というのをやってみようと思ってたんですけど、民家もすごく少ないし、それをやる勇気もなくて心が折れそうになりました(笑)。そのときバス停が見えたんですけど、バスに乗るのは僕の中の何かが許さなくて。ただ、もう帰りたかったからバス停を辿ればどこかの駅に着くだろうと思って歩いていったら川が見えて。寝袋は持っていたので、その日はとりあえずそこで寝ました。
なかなか波乱に富んだ旅路ですね(笑)。
小関 それでも起きたら意外と回復していて、今度は川を下ってみよう、みたいな感じで思うがままに歩いてみました。最後は脚がボロボロになりましたね(笑)。
小関さんにとって旅の醍醐味はどんなところですか?
小関 たとえば海外でいうと、空港を降り立って知らない匂いがしたとき、そういう変化を感じた瞬間がすごく好きで。すごくワクワクしますね。いずれはいろんな場所に行くのが当たり前になって、“気づいたらここにいた”っていうふうな生活になったらいいなと思ってます。
ドライブという旅の選択肢と、
その魅力
徒歩と飛行機という対極の旅のお話がすでに出ていますけど、小関さんは車で旅をすることもありますか?
小関 ありますよ。車は動く個室のような感覚ですね。開放感はありながら、自分の空間が守られている。チルな音楽を流して、たまにJポップを流しては歌ったりもして。環境音みたいなBGMを流すのもいいなぁ。車に乗っていると雨でさえも向こう側の世界のような感覚で、落ち着いて旅ができる。そうすると景色の味わいも変わる気がするんです。ただ、車の旅だとどうしても「もう残量少ないけど、ガソリンスタンドまであとどのくらい……?」っていうハラハラ感も(笑)。そうしたなかで、EVモードでも走行できるプリウス(PHEV)は、長距離運転の不安が軽減されるのでありがたいですね。
今日も給油なしで東京から伊豆まで来られましたもんね。
小関 そうですね。実際に乗ると動き出しがすごくスムーズで驚きました。すーっと入っていって、かつ、しっかりと前に進んでいく感覚というか。ブレーキもしっかりと、でもやわらかく効くので安心感がありますね。昔からプリウスは静かなイメージでしたが、実際に走ってみるとそれがさらに深まっているのかなって。音楽を楽しみたい身としてはいいなぁと。
今日もご自身でカメラを持って来られていましたけど、助手席で充電されているのもこなれていましたね。
小関 僕は台本を読むのもiPadだし、パソコン、スマートフォン、カメラと、充電するものが多くて大容量のバッテリーを探していたくらいだったので、給電できるクルマというのはちょうどいいなって。キャンプも好きなので、ふだんは火を使って原始的な楽しみ方をしつつ、エマージェンシーで助けてくれるっていうところも、いい相棒になりそうです。
少しずつ見えてきた未来、
新たな旅路
今日プリウスのハンドルを握る小関さんを見ていて、すごく肩の力が抜けていて、本当に楽しそうな顔をされていたのが印象的でした。
小関 今回のプリウスってシュッとしていてスタイリッシュじゃないですか。スポーツカーではないけど、男の子がワクワクするクールさがある気がします。それに、走りもデザインもすごくスマートで。
立ち寄られた場所も個性的なお店や宿でしたね。〈GELATO&BAKE SANTi〉のパンとジェラート、おいしそうでした。
小関 本当においしかったです。歴史のある古い建物をリノベーションして生かしているのも素敵だなと思いました。今日は生憎の天候ではありましたが自然に囲まれた〈WEAZER西伊豆〉からの眺めは、人工物がほぼ見えなくてとても癒やされました。
〈WEAZER西伊豆〉の屋根には太陽光発電パネルが設置してありました。水や電気も自給していて排水も出ないそうですね。
小関 熱海や伊豆はこれまで別荘地のイメージだったので、こういった宿泊施設の存在は新鮮でした。小学校の頃に“オゾン層と地球温暖化について”っていうレポートを書くくらい、昔から環境に関心はあったんですけど、こういうかたちで配慮していることは興味深いです。ただ、真剣に考えなきゃいけない問題だけど、神経質になりすぎるのも違うかなって。変化は大切だけど、できるだけストレスがないようにとはふだんから思っています。
本当の意味で“持続可能”な考え方ですよね。
小関 ありがとうございます。それこそ環境のことだって、人間の行動が地球に悪影響を及ぼして……っていうような状況は確かにあると思います。だけど、それをたとえばこのプリウスみたいな環境へより配慮したクルマを選ぶとかっていうふうに、大事なポイントの選択で少しずつ変化していけばストレスは溜まらないんじゃないでしょうか。むしろ素敵な空間ができたり、可能性も広がる気がします。
小関さんが20代にして20年以上いまのお仕事を楽しんで来られたのも、そんな姿勢でいたからなのかなという気がしています。
小関 新しいことがおもしろいと思えることは、やっぱり素敵ですよね。気づいたら旅だとか、新しいワクワクが周りにあったりするので、それはどんどんつかんでいきたいです。それで自分がまだ行ったことのない場所だったり、知らないことへの興味とまた出会えたらいいなと思っています。
旧日向家熱海別邸(旧日向別邸)
所在地:
〒413-0005 静岡県熱海市春日町8-37
LOQUAT西伊豆
所在地:
〒410-3302 静岡県伊豆市土肥365
WEAZER西伊豆
所在地:
〒410-3402静岡県沼津市戸田2592−1