トヨタRAV4で、Buono!なザリガニ食しに、とある湖沼へ
(2024年10月16日に公開した雑誌Beginの記事を転載しています)
※特別な許可を取って撮影を行なっております
好きなものを求め、大自然の中をクルマで旅する「Overland」企画。山谷を越えた“深野”にある珍味が、この旅のお目当てだ。さぁRAV4に乗って、好きにまみれた大冒険を味わおう!
【TOYOTA RAV4】
1994年に登場した初代は、「街でも乗りやすいSUV」として一世を風靡。現行型の5代目よりSUVの原点に回帰し、「好きにまみれろ!」のキャッチフレーズとともにラフでタフな本格派として登場。世界販売台数も上位にランクインする。写真は長野トヨタ限定特別仕様車 RAV4 Adventure “OFFROAD Package+”(販売店での取扱いは終了) ベース車両は特別仕様車 Adventure “OFFROAD Package Ⅱ”(ハイブリッド車 E-Four) 4,503,000円※
[CHEF]イタリアンシェフ 相場正一郎さん
伊で修行した後、レストラン「LIFE」を代々木に開店。フリーペーパーや独自のプロダクトを展開し、食以外のカルチャーも提案する。本企画では現地食材を絶品に変える簡単レシピを指南。
[GUIDE]野食ハンター 茸本 朗さん
さまざまな動植物を捕らえて食するYouTubeチャンネルを配信。豊富な知識とソムリエ時代に培った感性を生かし、食の可能性を追求する。本企画では現地での食材調達をナビゲート。
な特定外来生物がいるらしい…
全国各地に生息するさまざまなモノを食してきた野食ハンターの茸本さんが、“深野食道”企画第1弾の舞台としてナビゲートしてくれるのは東北のとある湖沼。狙いは、特定外来生物として指定されているウチダザリガニだ。
食用として米国から北海道の摩周湖に導入されたが、各地に放流され大繁殖。食欲旺盛、大きさは在来種の約3倍!ハサミの根元にある白い斑点が目印だ。
繁殖力が強く、その大きなハサミで在来種の日本ザリガニを捕食するなど生態系に影響を及ぼすとして駆除の対象となっているため、現地で捕えた命をありがたく頂こうというわけである。
いや待て待て、ザリガニって食べられるの?と眉をひそめる人も中にはいるだろう。「たしかに日本では食べる慣習がないので抵抗があるかもしれません。でもさっぱりして臭みもなく、ハサミまで柔らかい身がたっぷり詰まっていてとても美味しいですよ」と話す茸本さんの目はキラキラ輝き、まるで少年のようだ。ザリガニ釣りは子どもの頃以来という相場さんも「ロブスターのようなポテンシャルがあるはず」と期待に胸を膨らませる。
凸凹道をグングン越えて……
訪れたハントエリアは、綺麗な湧水から成る沼や湖が点在。その周辺には釣り人が利用する民宿やペンションが数軒建ち並ぶが、あとは鬱蒼とした緑が広がっているだけ。当然、近くにコンビニなんてないし、スマホの電波も不安定だ。そこに至るまでの道中では、洗掘された凸凹の山道を通ることもあった。
が、それはRAV4のおかげでスムーズに走破できたので問題ナシ。むしろ深い森の中を木漏れ日のシャワーを浴びながら走るのは気持ちがいい。ちなみに、こうした自然の中をクルマで移動し、移動そのものを楽しむオーバーランドという旅スタイルは、今、欧米で人気らしい。さて目的地にたどり着いたら、さっそくハント開始だ!
童心に帰る大自然の中へ
“枝”と“糸”と“サキイカ”と。釣り方はシンプル
ザリガニは夜行性で、日中は巣穴に隠れている。ただフードファイターよろしく大食いなウチダザリガニは、日中でも餌につられて巣穴から出てくることがある。早速、その辺にある木の枝とタコ糸、サキイカを用意。もっともプリミティブな釣り方でいかせていただきます。
しばらくしてノコノコと現れた奴の姿を、茸本さんはもちろん見逃さない。すかさず枝竿を投げると、もの凄い力で餌に喰らいついてくる。最終的に二人で14尾も釣れた。生きたまま運搬は禁止のためその場で絶命させ(今回は背わたを取った)、キャンプ地へ移動。いよいよ“深野食道”の開店だ。
ウチダザリガニをより美味しく食べるコツは、下処理。汚れと砂袋を取り、事前に冷やして身を締めておく。
殻の汚れを擦り流す。裏側の尻尾辺りは入念に
殻を縦半分にカットして目の後ろにある砂袋を取る
「クセのないウチダザリガニのポテンャルを最大限引き出すなら、あえてシンプルに」。相場さんはそう言い、香草とニンニク、オリーブオイルでウチダザリガニをソテーする。鮮やかな赤に変われば火が通ったサインで、大胆に殻ごとパスタと和える。簡単かつ本格的なアウトドアイタリアンの完成だ。
パクッと食した茸本さんは「プリッと柔らかい身の食感と、パスタに全吸収されたミソの旨みがじゅわ〜と口に広がる」と大絶賛! 厄介者とされているが、手を加えれば絶品の“レイクロブスター”なのだ。
レイクロブスターパスタの作り方
食材(1人前)
- ❶ザリガニ 5尾
- ❷オリーブオイル 大さじ3.5
- ❸ニンニク 1片(潰す)
- ❹イタリアンパセリ 5枝
(茎と葉を分け、葉は刻む) - ❺白ワイン 150ml
- ❻パスタ 80g
(❼水3.5リットルと❽塩35g で茹でる)
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[1]ザリガニ、ニンニクとイタリアンパセリの茎を入れ、ニンニクが狐色になるまで弱火にかける
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[2]ザリガニは尻尾が丸まるので、崩れないようそっと入れる
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[3]イタリアンパセリの葉1/3とパスタの茹で汁、白ワインを回し入れて蓋をし、約10分蒸す
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[4]茹でたパスタとイタリアンパセリの葉1/3を投入。出汁を吸わせるため数分蒸らす
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[5]仕上げにオリーブオイルとイタリアンパセリの残りを散らしたら完成
身がプリッと、旨みもじゅわ〜
※ザリガニは許可を得て捕獲しています。また専門家の指導のもと適切な方法での捕獲、調理を行なっています
気分が上がる“旅道具”も
相場さん/コロンビアのシャツ9350円(コロンビアスポーツウェアジャパン) オーエヌシーメリノのロンT1万6500円(オーエヌシーメリノ) メレルのパンツ1万3200円、シューズ1万9800円(丸紅コンシューマーブランズ) キャップはスタイリスト私物。 茸本さん/ジュゲムのフィールドシャツ2万5300円、ロンT2万2000円(ヘムトPR) レミレリーフのカーゴパンツ3万6080円(ユナイト ナイン) グッドスピードイクイップメントのハット7480円(コナン) メレルのシューズ 2万4200円(丸紅コンシューマーブランズ)
どんなに険しい道もものともしないRAV4の勢いに乗って好きなもの、気になるものへ突き進めば、日常で忘れ去られた冒険心がふつふつと蘇ってくる。知っているようで知らない新たな世界が見えてくる。スペシャルな旅の高揚感。それをさらに盛り立ててくれる名バイプレイヤーが、“深野食道”企画のオリジナル仕様で完成した。
ユニバーサルオーバーオールの難燃エプロンにはイラストレーターのFACE氏らしいコミカルな顔イラストが。またジェリー鵜飼氏のポップなRAV4グラフィックが目印のトランクカーゴやアウトドアマンらしくデコれるステッカーも用意。さぁ、RAV4と気分が上がる旅道具とともに、好きにまみれながら深野を駆け巡ろう。
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1
[FACEデザイン]RAV4 × ユニバーサルオーバーオール × ビギンの難燃エプロン
収納力抜群のエプロンは難燃素材のため焚き火調理も安心。グラフィックはFACE氏のもの。各9900円
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2
[ジェリー鵜飼デザイン]RAV4 × TRUNKCARGO TC-50S
マットで無骨なカラーにジェリー鵜飼氏のロゴが加わり、アウトドアシーンに好適。付属の蓋を閉じれば椅子にもなる。W600×D390×H357mm。各4980円
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3
RAV4 車体用スペシャルステッカー(上/ジェリー鵜飼、下/FACE)
それぞれのグラフィックをステッカーに。各1980円
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