キャンパーに最適なキャンピングカーグランドハイエースのカーライフ
旅先リモート、
ときどき珈琲
Story
移動する書斎として。趣味を楽しむ遊び場として。
グランドハイエースをベースとしたキャンピングカーは、実用性と多様性を高いレベルで両立させてくれます。
海外からの注目度も急上昇中!
古き良き日本を感じる“粋なバンライフ”を、あなたも疑似体験してみませんか?
INTERVIEW
高橋敦史さんの
グランドハイエース×VAN LIFE
旅行・ライフスタイル雑誌の編集・撮影・執筆を本業とする一方で、クルーズ写真家の顔も持つ高橋敦史さん。現在は愛車の「グランドハイエース(2000年モデル)」をリモートワークの拠点として、さまざまな業務に対応しながら、旅人としての充実したバンライフを実践されています。今回の取材では、キャンピングカーの魅力・メリットや、カスタマイズのこだわりポイントなどを旅行記者の目線で語っていただきました。
- 高橋 敦史 Takahashi Atsushi
- 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。季刊『珈琲時間』編集長を9年務めたほか、写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長。温泉旅館や旅先写真術、海外紀行エッセイなどの連載経験多数。クルーズ写真家の顔もあり、客船写真講師として2014 年世界一周(112日)以後、南太平洋、南極・南米、日本一周などに同行。旅行媒体編集・撮影・執筆を本業としながら、客船上や百貨店ラウンジ、大使館での旅や写真の講演も。現在、車内で編集・執筆・商品撮影も可能な「移動編集車」を稼働中
コロナ禍という逆境を
自分らしく生きるチャンスに!
「移動編集社」という肩書で活躍されています。
現在のライフスタイルを始めたきっかけを教えてください。
自分は根っからの旅人でして、旅行記者を28年間務めてきました。とくに海外で船上生活をしながらの仕事が多かったです。そのせいで、連絡が取れないこともしばしばありました。実際、100日間の取材から帰ってきたら編集長に怒鳴られて、仕事を失いかけたこともあります。さすがにそんなワークスタイルを続けるわけにはいきませんからね…(苦笑)。国内旅行を楽しみつつ、どこでも仕事ができる「キャンピングカー」が欲しいなと。それがきっかけです。
真剣に探し始めたのは2019年の夏頃で、翌年の1月に現在の愛車を購入しました。東京オリンピックの年ですね(新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1年延期)。開催期間中は大混雑が予想されるため、都心から脱出し、しばらく田舎でのんびり仕事をしようと考えていました。オリンピックの観戦ついでに日本を旅する多くの外国人と知り合って、「彼らの目から見たニッポン」の記事などを書ければいいなと…。結果的にキャンピングカーの購入は、コロナ対策にもなりました。
20年を超えてもバリバリの現役。
これぞトヨタ車の証!
数あるキャンピングカーの中からこのクルマを選んだ理由は何でしょうか?
一言でいえば「素性のよさ」ですね。自分は、トヨタ車の安全性・耐久性に絶大な信頼感を持っていました。バックパッカー時代に、その堅牢性をアジア各国で目にしてきたからです。たとえばインドネシアのスラウェシ島では、旧型ランクル40がファッションではなく本当の生活の足として使われていました(カッコ良かったなあ…)。また、ネパールでタクシーに乗ったときには、運転手もトヨタ車の耐久性を褒めていました。この愛車は2000年モデルなので、今年で22年目になります。自分は6代目のオーナーらしいのですが、全くと言っていいほど不具合がありません。さすがトヨタのグランドハイエースだなと改めて感心しています。
もう一つの大きな理由は、車内の「質の良さ」です。純正のファブリックと以前のオーナーが取り付けたヴィンテージ家具が見事に調和していました。天井の高さや価格面も含めて「自分の理想に近い一台に出会えた!」と感じました。実際に購入してみて、大変満足しています。乗用車感覚で運転できる楽しさと、都心でも動き回れるサイズ感・実用性が、高いレベルで両立している印象ですね。
移動できる事務室というより、
気分転換の遊び場
愛車との1日の過ごし方を教えてください。
その日の仕事内容や気分によっても変わりますが、基本的には、旅先・取材先での移動事務室車として使っています。ただ実際は “気分転換のおもちゃ”になっているほうが多いかも知れません(笑)。仕事に飽きたら、お湯を沸かしてコーヒーを淹れて…、ときには冷蔵庫の牛乳を足してカフェオレにしたり…、買い物ついでに近所の河原や公園に立ち寄って休憩したり…、都心で打ち合わせがあるときも、まずは緑のある駐車スペースを探したりと…。気づいたら公園や緑地のある場所に詳しくなりました(笑)。
コロナ禍の影響で旅の仕事は減りましたが、一人遊びは案外楽しいですよ。毎日違う景色の中で淹れたてのコーヒーを味わう…。移動に疲れたらベッドで横になる…。日が暮れたらスクリーンを吊り下げて、映画鑑賞やニュース番組のチェックを…。冬場はスキーにも活用します。この有意義なキャンピングカー生活のおかげで、ホームセンターと100円ショップさえあれば生きていけるのでは?と思うようになりました(笑)。
純喫茶の居抜き?
コーヒーを淹れられる車、できました!
内装をアレンジする際の基準やこだわりポイントはありますか?
このクルマで一番気に入っているのは、シートアレンジが多彩なこと。今では殆ど見られない180°の回転もできます。なので、それを最大限に生かすことがカスタマイズの基本ですね。テーマとしては、愛車に出会った瞬間から「純喫茶の居抜き」のようなイメージを持っていました。そうした発想は、自分が『珈琲時間』という雑誌の編集長を9年間務めてきたことによるものです。お洒落なリノベカフェもたくさん取材してきました。その経験を生かしながら、床を雰囲気のある木材に張り替える…、動きやすいように通路をつくる…など、緊急事態宣言中に少しずつ、自分のスタイルに合わせて車内をリノベーションしてきました。
移動事務室車という目線でこだわったのは、書斎としての快適さの追求です。広いテーブルはオリジナルで作りました。対面シートにすれば、打ち合わせも可能です。実際、フリーライター同士の貸し会議室としても機能しています。そのほか、必要な時にその場で写真をアップできるように、撮影台も新設しました。長旅の疲れを癒せるベッドスペースも、自分なりに工夫して確保したものです。
古き良きクルマが映える!
海外の友人があっという間に増えました。
現在のライフスタイルに変えて良かった点は?
走る書斎は想像以上に快適です。装備も充実しており、とくに不自由もありません。ただ、時にはやっぱり誰かと会って話したい。そうした中で、インスタを見て興味を持ってくれたお客さんや仕事仲間が、オンライン会議ではなく、わざわざ出向いてくれることもあります。キャンピングカーのオーナー冥利に尽きますね。
意外な側面で嬉しく思っているのは、社会勉強のために始めたSNSのフォロワーが驚くほど増えたことです。トヨタ製のキャンピングカーということで海外からの注目度も高く、さまざまな国や地域の友人ができました。「日本の古き良きクルマ」としてインスタ映えするようですね。トヨタブランドのグローバルな人気をリアルに実感しています。
ときには贅沢に。
日本の四季を巡る長旅をしたい。
愛車とともに今後実現してみたいことはありますか?
日本各地の四季を楽しみながら長旅をしたいですね。たとえば秋なら、北海道から南に下りながら紅葉めぐりとか…。陸移動だけでなく、フェリーも有効に使いたいですね。自分はバックパッカーでもあったし、キャンプ生活が続くことは苦にならないのですが、クルーズ写真家として、贅沢な旅も大好きなんですよ(笑)。旅のそれぞれに文化があります。いまは難しいかも知れませんが、いろんな旅を自分らしく楽しみたい…それが一番の夢ですね。
この愛車は、当分乗り続けるつもりです。まだまだ全然走れますからね。どこまで長く付き合っていくことができるのか、とてもワクワクしています。