DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT愛知トヨタ

PROJECT

プロとしてのこだわり

レストアとは何かと考えたとき、その時代の感覚を再現することが本当の意味での再生と感じた。なので初代クラウンのレストアでは、クラウンが持つ風合い、オリジナルが持つ撓んだ感じは残し、修理が必要なところは当時と同じように戻すことに徹底的にこだわった。

クラウン伝統の技を知る

「当時の技術レベルは今と変わらないほど高い」それはレストアでクルマを分解して初めて分かったこと。鉄板の曲げ技術は、当時の技術者の技が見え隠れする。フロアは1枚の鉄板をたたき出し、フレームは当時は4枚の鉄板を溶接して作られていた。しかも、左右対称に歪まずに作られており、技術力の高さが伺える。まさに「日本人の頭と腕で国内初の純国産車をつくる」という当時の夢が感じられた。

この経験が、日常の業務に活かされる

車を分解して中を触るというチャンスが今の若いエンジニアには少ない。レストアは完全に分解して部品を変えたり、部品を直したりする必要がある。クルマの構造を知る上で、これほど良い教材はない。このプロジェクトを通して、自分たちで考え行動、率先してやる意識がスタッフに芽生え、高い技術力が自然と身に付いた。それは日常業務へ反映され、お客様のクルマを普通に直すのではなく、元のカタチ、自然なカタチに近づけ、どこを直したか分からないようにするという域まで達したことが大きな成果だ。

クラウンが引き継ぐ「挑戦」と「革新」

クラウンはトヨタ車のなかで、新しい技術を一番最初に投入する伝統がある。初代クラウンからもその伝統を感じる。時計1つをとっても異常なクオリティの高さだ。ゼンマイ仕掛けの時計は、エンジンをかけるとゼンマイが巻かれ、約1週間動く。お客様の生活スタイル、週1で乗られる方のために最高を提供するという、小さな部分にもこだわりをもつクラウン。当時から使う人のことを考えて作られていることに驚きを隠せない。その伝統は今のクラウンにも引き継がれている。装備も新しいモノを投入され、デザインについても冒険する。60年も続く長い歴史であれば、保守的になりがちだが、クラウンは新しいことに挑戦し続けている。このことは、レストアを通してお客様に是非伝えたいことだ。

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