DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT秋田トヨタ

PROJECT

走り続けた歴史を保つレストア

秋田トヨタがレストアするクラウンは初期登録から約半世紀、止まることなく走り続ける現役バリバリの2代目クラウン。しかしボディ周りは、歴史を刻んだ傷や朽ち始めている部分が多い。今回のレストアでは、走り続けている現役車であることを主張するため「歴史を刻んだオリジナルの状態を保ちながらも新しく蘇らす」ことに拘り挑戦している。古い車が街中を走っていると、誰もが“えっ”と振り向いてしまう。若い人達には“なに、あのクルマ?”年配の方々には“懐かしいクラウンが走っている”と、ちょっとした感動を与える。クラウンにはそんな魅力がある。今後何十年とオリジナルの状態で走れるクラウンに仕上げることで、2代目クラウンが堂々と公道を走る姿を多くの人に見てもらい、感動を与えたいと考えている。

エンジンから伝わるクラウンに懸けるトヨタの想い

半世紀に及ぶ長い時間を走り続けるエンジンは、誰が考えても“うるさい”とか“振動が大きい”とかが普通である。しかし2代目クラウンに搭載されたM型エンジンは、未だに振動がない静かなエンジン。「これがトヨタを代表するエンジンの始まり、ルーツなのか」と感動さえ覚える。M型エンジンは1965年から1991年まで続いたトヨタを代表する直列6気筒クロスフローエンジンで、ソアラやスープラにも搭載されている。改良を加えながら常に時代をリードしたM型エンジンは「半世紀前に、技術者の知恵を駆使し将来を見据え設計した基本設計の高い心臓部なんだ」と感心させられる。そういった点からもクラウンに懸けるトヨタの想いがエンジン音と共に伝わってくる。

板金作業のノウハウを伝承

若いエンジニアにしてみれば今の時代、板金作業は補給部品のパネルを交換して修理する作業である。しかし、古い車を直すのは、エンジニアの知恵や経験、ノウハウをフルに活かし、溶接で穴を埋めたり、鋼板を切って曲げ当てる作業が出来ないと成り立たない。こういった経験を持つ熟練のエンジニアが定年で辞めてしまうと、パネル交換しか出来ないエンジニアだけになってしまい本来の板金作業のノウハウや技術がそこで途切れてしまう。「その灯を消さない」ではないが、技術を伝承していく上でもレストアは良い機会となった。

体感できるクラウンのルーツ

2代目クラウンに乗ってすぐに新型クラウンに乗ると、クラウンのルーツが実感できる。例えばクラウンは乗る人の事を考えて設計されている。2代目クラウンの後席はボディサイズから想像できない広さと座り心地。その伝統は新型クラウンに受け継がれ、時代に合わせ進化させている。新旧を乗り比べていただければ、クラウンの拘りや伝統といった点がはっきりと体感いただけ驚きを感じてもらえるのではないかと、今後の展開を考えている。

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