DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT奈良トヨタ

PROJECT

次代を見据えた開発思想を目の当たりに

今から50年以上も前に開発された初代クラウンには、将来を見越しカーライフはこうなるだろうと、今では当たり前かも知れない様々な快適装備が備わっていることに驚く。ラジオのアンテナは当然のように電動式で動き、クーラーも装備、さらにリアにはクールBOXもついている。今日でも高級車にしか付かない様々な快適装備を備えている。当時は家庭にクーラーなんてまだ普及していない時代。既に「車の快適装備はこれだ」と言わんばかりに標準化していたことに感心する。

当時の匠の技が輝く

エンジンを分解していく度に「50年以上も前に、既にこんなに精度の高い部品なのか」とその加工技術に見入ってしまう。当然、この時代には、NCマシンのような高精度な工作機械は影も形もない。いかに汎用の工作機械を操り、高い精度の部品を加工したのか。匠の技で造り上げているという凄さが、手に犇々と伝わってくる。シンプルな構造だが、手入れをすれば未だに個々の部品がきちんと機能を果たし、エンジンがかかるという驚きと共に、純国産として何十年も動くエンジンを作り上げた当時の技術力の高さを改めて気付かされた。

まさに生きた教材

最近はエンジンを降ろすこともない。当然分解して部品を磨くということなど実際の現場では皆無である。今回のレストアでは、サービスの原点に戻るわけではないが、クルマをいじる楽しさ、目を輝かせて何事にもチャレンジした入社当時の初心に戻してくれた。奈良トヨタのレストアメンバーは、サービス現場のリーダー格や若いスタッフの育成を担うエンジニアの集まり。今まで教科書でしか知らなかったクルマの原理や構造を、直に分解して修理するという貴重な経験ができたことで、その経験を自社のノウハウとして活かし、お客様のカーライフへ安心・安全をお届けできる様に、若いスタッフの育成に努めたいと決意を新たにした。

初代クラウン第2の人生

今回のレストアの目標は、通常走行できるよう修復し、完成した初代クラウンを多くのお客様に見ていただき、奈良トヨタと共に60年もの長い歴史を歩み、進化し続けるクラウンに興味を持っていただくことにある。このクルマは以前よりショッピングモールや、新型車の発表イベント、奈良県内のモーターフェアなどイベントに展示して集客の目玉として活用してきた。ただし自走することができなかった。今回のレストアが終わり走れるようになれば、新旧クラウンの乗り比べなど、もっともっとお客様にクラウンの良さを感じていただける機会が増える。今後もそういったファンづくりに活かしたいと考えている。

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