DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT西九州トヨタ

PROJECT

思い出と共にクラウンが輝きを取り戻すことに期待

西九州トヨタがレストアするのは「いつかはクラウン」で一世を風靡した7代目クラウン。オーナーは佐賀店の店長で、入社当時に販売していたクラウンで思い入れがあり、4年前に日本中を探して、やっとの思いで出会えた1台だ。しかし30年以上前のクルマ。マフラーは穴が開き、エアコンが効かない。最初はお金を掛けてある程度は修理をしたそうだが、維持管理に費用がかかり、今は休日に自分で磨いたり手を入れる程度に止めている。そして今回、レストアの話があり、自分では出来ない部分まで修復してもらえると快くクルマを提供し、今は自分の思い出と共に、30年前の輝きをクラウンが取り戻すことに期待を寄せている。

レストアでノウハウを蓄積

今回のレストアは、先日車検を通し下回りも錆が無いことから、バンパーモールの交換、ウォーターポンプの修理、テールレンズのくすみ修復、アルミホイールの修復、サイドブレーキの修理などが主なレストア個所になったが、特に大変だったのがバンパーモールの交換だとエンジニアは言う。設計図通りにレストアすると、モールの制作費だけに数十万円も掛かることから断念。代用品を使うことにしたが、モールをバンパーに嵌め込む構造だったので、長さや形状が合うものを探すにもひと苦労。しかもクラウンのモールは厚みが1cmもあり、嵩上げする必要があったそうだ。パテで嵩上げしたり、モールを継ぎ接ぎしたり、色々テストをしたが、モールが浮いたりしてどれも上手くいかない。そこで接着剤で貼る方法にかえ、ガラスに使う接着剤が厚みも盛れてしっかり接着できることが分かりその方法で何とか修理したそうだ。こういった作業は今まで経験がなく、今回のレストアで新しいノウハウが蓄積できたと語ってくれた。

小さなものまで拘ったレストア

トヨタの先進技術はいつもクラウンからというのがあるが、まさしくそれを証明するのが、リヤガラスに貼られた4-ESCのラベル。当時トヨタの最新技術である先進のブレーキシステム、エレクトロニック・スキッド・コントロールが初めてクラウンに搭載したことをアピールするラベルだ。今では当たり前の機能となったABSと同じ働きをするブレーキシステムだが、それが30年以上も前に開発され安心装備として実用化され、クラウンに搭載されたことを現代に伝える大切なものだと言う。このシールを綺麗に復元して、レストアしたクラウンを見に来られたお客様に、トヨタがクラウンに掛ける想いや拘りを知ってもらう1つのきっかけにしたいと、小さな部分にまで拘ってレストアをしている。

クラウンの魅力を伝える第一歩

西九州トヨタでは、各店舗を巡回し7代目クラウンを展示しながら、お客様とクラウンを語り合うイベントを計画している。クラウンを知る世代のお客様とは当時のクラウンに対する憧れや思い出話などを語らう場として、若い世代にはクラウンの凄さや魅力を感じてもらう機会にする企画を進めている。同時に新型クラウンを見て頂くことで、クラウンの進化を感じていただき、さらなるファンづくりに努めたいとしている。特に店長と同世代の50代のお客様には、若き日に「いつかはクラウン」と憧れた7代目クラウンに触れていただくことで、当時の思いを蘇らせていただき、今その想いを実現していただく機会にもしたいと社長は言う。レストアしたクラウンの活用は、すべての世代のお客様にクラウンの魅力を伝える第一歩になることだろう。

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