UNITED STATES OF AMERICA Hawaii 緯度N18.40経度 W154.4 リゾートアイランドとして有名なアメリカ、ハワイ諸島。その裏で手つかずの大自然の中、縦横無尽に走るランドクルーザーを追った。
HAWAI’I ISLAND TOURISM × LAND CRUISER BIG ISLANDと呼ばれるハワイ諸島最大の島、ハワイ島。手付かずの自然を楽しみに多くの人が訪れる。その自然が作り出す圧倒的な大地の1つにワイビオ渓谷がある。崖を下り、悪路を走りその先の谷で、緑にいやされ、乗馬などを楽しむツアーがある。その場所までトランスポートとして走るランドクルーザーを取材した。
ワイビオ渓谷には傾斜角度、最大25%(約45°)の崖を下るような長い坂があり、4WD以外は通行禁止になっている。
谷には多くの水があふれ、走行を妨げるが、ランドクルーザーが多くの観光客を安全にトランスポートしている。
剥き出しの自然の力を感じることができるワイビオ渓谷でランドクルーザーは多くの観光客を乗せて走っていた。ツアー会社(ドライバー)の方は、何と言っても45°近い坂を何度も上り下り繰り返して、お客さんを無事に送り届けなければならない。だからこの車が必要なんだ!壊れないしね。と言っていたのが印象的であった。
ハワイ島には、星の観測所として有名な標高4,205mあるマウナ・ケア山がある。その頂上の天文台会社でシステム管理の仕事をするデビッドさん。ランドクルーザーのおかげで山頂までも安心して登ることができると言っていた。この日は降雪のため、通行止めで登頂を断念した。
自然の豊かなハワイ島で、園芸家として働いているマイクさんも、ランドクルーザーを使っている。ジャングルの奥地のさらに奥まで行き、ハワイ原生植物であるシダを採集して、植樹する。彼の仕事を支えるために、ランドクルーザーは道なき道を力強く走っていた。
ハワイ島には多くのランドクルーザーが走っていた。上はマグロ漁船の船長で、釣れた魚を市場までランドクルーザーで運んでいる。右は元クルマのエンジニアで、ランドクルーザーの良さを良く知っていて、自分でレストアしながら、ずっと乗っていくと言っていた。
MAUI ISLAND FARMING × LAND CRUISER ハワイ諸島で2番目に大きい島、マウイ島。風の島と呼ばれるほど、山と海の地形がら強い風が吹き下ろす。そんな地で、農園を経営して、トマト等をオーガニック栽培して暮らしている農夫の脇にいたランドクルーザーを取材した。
1979年製ランドクルーザー55。農耕具を牽引しながら悪路を走り続けているが、ほとんど修理がなく元気だという。サーフィンを楽しむオーナーは海と農園のある山を何度も往復しているが、タフだしデザインも気に入っていると言っていた。
多くの魚が生息するマウイ島の海でスピアフィッシングのツアー会社のガイドを手伝って、観光客にその魅力を教えているジョンさん。プライベートでも自身で週に5回は海に潜るらしいが、いい魚を求めて、自分だけのスポットにいくためにランドクルーザーは役立っているらしい。その走行性の魅力から1982年から乗り続けていて現在の80シリーズはすでに3台目だという。もうその味を知ってしまってからは離れることができないと言っていた。
自身もランドクルーザーのオーナーの1人であるが、その魅力を知り、マウイ島から全世界に向けてランドクルーザーの中古車販売業をしているジョーダンさん。今まで500台近く売買してきたが、このクルマが多くの人に乗ってもらえることが嬉しいと言っていた。ランドクルーザーは古くてもまだまだ走るし、壊れない。需要が世界中にあるらしい。
風の島、マウイ島でも多くのランドクルーザーが愛され、人々の生活を支えていた。上はレンタカーとして使われていたランドクルーザー。多くの人に島の魅力を感じてほしくテント付きのランドクルーザーをレンタルしているという。左は船のキャプテンだが、趣味でオフロードコースをクルージングするためにランドクルーザーに乗っているという。
ハワイ諸島の島、ハワイ島とマウイ島を取材した。どちらも山と海、手付かずの自然と付き合いながら人々が暮らしていた。そんな、自然を楽しみに多くの観光客が訪れる。観光業が盛んな島でランドクルーザーは人々を乗せて走っていた。無事に運ばれなければならない。そして、壊れてはいけない状況で、このクルマの安心感が採用されていたことは嬉しく思った。
ランドクルーザー

トピックス