教えて先生!保険のこと

教えてくれる専門家

ライフプランニング ゆめたまご

中村 賢司さん

ファイナンシャルプランナーとして、個人のコンサルティングを行いながら、テレビ・ラジオ番組への出演、雑誌への執筆など、さまざまなメディアを通じて、家計管理やライフプランの重要性、投資の正しい知識を説いている。得意分野は保険、資産運用、相続対策、ライフプラン全般。

どんな保険があって、
いくらぐらいなの?

クルマ購入時の初期費用で「保険料」がありますが、どのくらいかかるものなのですか?

私は保険自体がはじめてなので、保険がよくわかりません。
どんな保険があるんですか?

クルマを購入する際に加入する保険として、「自賠責保険」と「任意保険」があります。
「自賠責保険」は強制保険ともいい、車種(自家用や貨物、小型や普通や軽自動車の違い)によって保険料は変わります。民間の「任意保険」とは損害保険会社各社が販売している自動車保険のことをいい、こちらは同じ車種でも損害保険会社によって保険料は違います。大手損害保険会社とネット損保の保険料を比べると、一般的にはネット損保の方が安い傾向にあります。

保険は大きく2種類ある

自賠責保険

任意保険

2つの保険の違いはなんですか?
補償内容ですか?

自賠責保険は、法律により加入が定められている保険です。そのため「強制保険」とも呼ばれています。その補償内容は、死亡や傷害の補償に限られており、物損や自分のクルマの補償はありません。一方、任意保険は、自賠責保険では賄えない補償をカバーするために入る保険です。死亡や傷害の補償は自賠責保険より手厚く(補償額は高額で)、また物損や自分のクルマの補償もあります

自賠責保険と任意保険の違い

横スクロールでご確認ください。

具体的な保険料を例えばトヨタのアクア(1500cc)を新車で購入した場合でみてみます。自賠責保険は3年分で27,180円となり、1年あたり9,000円ほどの保険料です。
一方、任意保険の保険料は補償内容や年齢条件、使用目的や運転者を限定するかしないかにより大きく変わります。仮に下記条件で加入した場合、毎月の保険料は13,000円ほどとなり年間約150,000円と、自賠責保険の保険料とは大きく異なります。

対人賠償:無制限、対物賠償:無制限、人身傷害3,000万円、車両保険220万円(一般型)、年齢条件21歳以上補償、運転者本人限定、6B等級の場合

こんなにも違いがあるんですね。

万一の事故の際、自賠責保険だけでは賄えない部分があるので、ぜひ任意保険にも入っておきたいところですね。

POINT

1
義務付けられている「自賠責保険」と、
任意で契約する「任意保険」がある。
2
自賠責保険だけでは補償が不十分。

保険に入らないと
どんなリスクがあるの?

2つの保険に入らないとどうなるのですか?

まず自賠責保険に加入せず運転した場合は500,000円以下の罰金又は1年以下の懲役に加え違反点数6点で免許停止処分となります。また自賠責保険に加入していないと車検を受けることができません
任意保険には加入義務がないので入らなくてもクルマを運転することができますが、相手を伴う大きな事故を起こした際多額の賠償金を請求されるのでやはり加入して備えておく方が良いでしょう。
ご参考までに任意保険の本州の加入率は平均75%です。

加入しないことによるリスクの方が高そうですね。

そうですね。任意保険に入らなかった場合のリスク、デメリットは大きいといえますね。例えば踏切内で列車と衝突事故を起こし鉄道会社から賠償を求められた際は億単位の賠償金となり、自賠責保険だけではとても対応できません。よって任意保険の対人賠償と対物賠償の保険金は無制限に設定しておくことをおすすめします。

POINT

1
自賠責保険に加入していないと
車検を受けることができない。
2
任意保険に加入してないと、
大きな事故などを起こした際
多額の賠償請求などのリスクがある。

任意保険の賢い選び方や
安くするコツは?

任意保険の賢い選び方や安く加入するコツはあるのですか?

任意保険は損害保険会社により保険料が違うので、複数社から見積りを取り比較検討することをおすすめします。安く加入したいのであれば断然ネット損保がおすすめです。しかし加入する際や事故を起こした時相談できる特定の担当者が必要であれば、販売店を通して任意保険に加入すると良いでしょう。

保険加入の際は誰に相談すればいいのでしょうか?

はじめてクルマを購入される方であれば、保険の補償内容などを詳しく確認しておきたいと思いますので、ネットなどの非対面ではなく、販売店で対面相談することが無難でしょう。

POINT

1
事故などを起こした際に、特定の担当者に相談したい人は、販売店を通して任意保険に加入するのがおすすめ。
2
販売店に行くと、販売店のスタッフに対面で相談できる。

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