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カーリースとは?仕組みやレンタカー・ローンとの違いをわかりやすく解説

クルマを購入せずに、毎月定額料金を支払うことで、サービス提供会社が取り扱うラインアップから好きなクルマを選んで一定期間乗ることができる「カーリース」。初期費用を抑えられるうえ、メンテナンス費用込みのプランもあり、手軽にクルマを利用できる点が魅力です。この記事では、カーリースの仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

カーリースとは?

カーリースは契約者が毎月定額の料金を支払うことで、一定期間にわたってクルマを利用できるサービスです。リース料金には車両本体の費用に加え、自動車税や車検費用、メンテナンス費用が含まれる場合が多くあります。そのため、ローンでの購入より家計管理がしやすいでしょう。

ただし、クルマの所有権はリース会社にあり、契約者は使用者としてクルマを借りているということを覚えておくことが大切です。

カーリースの基本的な仕組み

  • ・料金体系
  • ・契約方式
  • ・支払い方法
  • ・利用するクルマのメンテナンス方法

ここからはより具体的な、カーリースの仕組みについて解説します。料金体系や支払い方法などはしっかりと事前に把握しておき、利用してから後悔しないようにしましょう。

料金体系

カーリースは、月額固定制で車を使用できるサービスです。月額料金のなかに、車両に関する各種諸経費が含まれます。

【カーリースの月額料金に含まれる諸経費の例※】

  • ・車両代・オプション代
  • ・自動車税
  • ・任意保険
  • ・故障修理
  • ・車検・メンテナンス費用
  • ・登録諸費用

※実際に含まれる諸経費の詳細は各社のサービスによって異なる可能性がございます。

ただし、契約内容によって異なるため、メンテナンスや保険の範囲を事前に確認しておきましょう。追加費用が発生しないかどうかはしっかりと把握しておくことが大切です。

契約方式

契約方式には、残価精算が必要な「オープンエンド方式」と、満了時の追加精算が不要な「クローズドエンド方式」があります。カーリースの契約期間は一般的に3~5年が主流ですが、一部のサービスでは最長11年まで選択可能です。

契約後の変更は難しいため、利用期間や残価精算の有無を考慮し、自身のライフプランに合った契約方式を選びましょう。

項目 オープンエンド方式 クローズドエンド方式
月額料金 比較的安い 比較的高い
残価精算 契約満了時に実際の査定額と残価の差額を精算する 残価精算なし
特徴 ・返却時のクルマの状態や市場価値により追加費用が発生する可能性あり
・最終的な総支払額が契約時に確定しない
・定額で利用可能
・返却時の追加費用なし

支払い方法

カーリースの支払いは、一般的に銀行口座からの自動引き落しで行われます。一部のリース会社ではクレジットカード払いにも対応しており、ポイントを貯められることも少なくありません。

ただし、契約期間中は支払い方法を変更できない場合が多いため、契約前に必ず確認をしましょう。また、支払いの遅延は契約解除や追加料金の発生につながるため、毎月の引き落とし日にも注意が必要です。

利用するクルマのメンテナンス方法

カーリースの車両は契約内容によってメンテナンス範囲が異なるため、事前に確認することが大切です。車検やメンテナンス費用がリース料金に含まれていない場合、メンテナンスパックを契約することで、定期点検やオイル交換、消耗品の交換費用を定額でカバーできるでしょう。

カーリースの5つのメリット

  • ・初期費用が必要ない
  • ・維持費込みの定額でクルマが手に入る
  • ・新車にすぐに乗り換えられる
  • ・メンテナンスや維持の手間を減らせる

カーリースは、「マイカー購入に比べてデメリットが多いのではないか」と心配する方も少なくありません。しかし自分に合ったサービスを選べば、賢くクルマを利用できるでしょう。ここでは、カーリースのメリットについて詳しく紹介します。

初期費用が必要ない

車両購入時に発生する登録諸費用がリース料金に含まれているため、初期負担を抑えられることがメリットの一つです。また、頭金や諸費用が不要なプランもあるため、まとまった資金がなくても新車に乗れます。

ローン購入の場合、頭金が必要になることが多いですが、カーリースは一般的に初期費用がゼロ。子育てなど、資金を別の用途に充てられることも大きなメリットです。

維持費込みの定額でクルマに乗れる

基本的に月額料金には自動車税や自賠責保険料が含まれており、毎月の支出が明確になるため、家計管理がしやすいのもメリットです。さらに、リースプランに車検費用やメンテナンス費用が含まれていない場合でも、メンテナンスパックを利用すれば、車検やオイル交換などの維持費も月額に含められ、突発的な修理費用の負担を軽減できます。

これにより予期せぬ出費を抑え、家計の管理がよりスムーズになるでしょう。

新車にも乗り換えやすい

カーリースでは、契約期間満了後に新車へ乗り換えがスムーズにできることもメリットの一つです。購入の場合は下取り価格の交渉や売却の手続きが必要ですが、カーリースなら返却するだけですみます。

最新モデルに定期的に乗り換えたい人にとって、手続きの手間がかからない点は大きな魅力でしょう。常に新しいクルマを利用できるため、安全性能や燃費性能の維持・向上も期待できます。

メンテナンスや維持の手間を減らせる

カーリースでは、リース会社が車検や点検の時期を事前に通知するため、利用者はスケジュール管理の手間がかからないこともメリットの一つです。

さらに、提携する整備工場を利用できるケースが多く、信頼できるサービスを受けられます。クルマの維持管理に関する専門知識がなくても、適切なタイミングで必要な整備を受けられるため、安心してクルマを利用できるでしょう。

カーリースにはデメリットもある

  • ・カスタマイズができない
  • ・走行距離が制限される
  • ・原則中途解約ができない
  • ・追加の支払いリスクがある

カーリースにはメリットのある一方で、デメリットもあります。デメリットも確認して、カーリースが自分に最適であるかを確認してみましょう。

カスタマイズができない

カーリースでは、クルマの所有権がリース会社にあるため、大幅な改造やカスタマイズが原則禁止されています。ステッカーの貼付や内装の変更なども制限される場合があり、自由に手を加えられません。

とくに、原状回復が不可能な改造を行った場合、契約満了時に修理費用を請求される可能性があります。トラブルを避けるためにも、事前にリース契約の条件を確認しておきましょう。

走行距離が制限される

カーリースには、月間や年間で走行距離制限が設けられていることが一般的です。制限を超過すると、1kmごとに追加料金が発生する可能性があり、長距離移動が多い人にとってはデメリットといえます。

契約前に自身の利用状況を考慮するのがポイントです。必要に応じて距離制限が緩和されたプランを選べば、余計な支出を抑えられるでしょう。

原則中途解約ができない

カーリースは契約期間が決められており、原則として中途解約はできません。途中で解約を希望する場合、違約金が必要になるなど、解約時の条件が設定されている場合が大半のため、契約前に慎重に検討することが必要です。

特に、ライフスタイルの変化や転勤などの事情でクルマが不要になる可能性がある場合は、契約期間を短めに設定するなどの対策をしておきましょう。

追加の支払いリスクがある

契約満了時に車両の損傷が大きい場合、修理費用を請求される可能性があります。また、オープンエンド方式を選択した場合、契約時に設定された残価と実際の査定額との差額を支払う必要があることも覚えておきましょう。

こうしたリスクを回避するためにも、契約内容を十分に確認し、車両の適切な管理を心がけることが大切です。

カーリースとレンタカー、ローンの比較

項目 カーリース レンタカー ローン
利用期間 1~11年の長期契約 数時間~数カ月の短期利用 返済完了まで所有
所有権 リース会社 レンタカー会社 購入者(完済後)
料金に含まれるもの ・車両代
・税金
・自賠責保険料
・事務手数料
・レンタル料
・自賠責保険料
・任意保険料
・免責補償料
・車両代
・金利
・事務手数料
ナンバープレート 通常ナンバー 「わ」「れ」ナンバー 通常ナンバー
カスタマイズ 原則不可 不可 自由
維持管理 リース会社がサポート レンタカー会社が実施 自己管理

カーリース、レンタカー、ローンは、それぞれ目的や利用期間が異なります。レンタカーは短期間の利用向けで、旅行や出張時に便利です。一方、ローンは購入を前提とし、最終的にクルマを資産として所有できます。

これに対してカーリースは、以下のように「月額定額で新車に乗りたい」「所有にこだわらず維持費を一定にしたい」という方に向いているサービスです。それぞれの特徴を理解し、ライフスタイルに合った選択をしていきましょう。

カーリースに向いている人

  • ・定額制で気楽にクルマに乗りたい人
  • ・まとまったお金がないけれどクルマが必要な人
  • ・できるだけ面倒なことは避けてクルマに乗りたい人
  • ・クルマの知識があまりなく維持管理が手間に思っている人

クルマのサブスク「KINTO」ならより気軽に利用できる!

クルマのサブスクリプションサービス「KINTO」は、カーリースと同様に月額でクルマを利用できるサービスです。任意保険料や車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用なども月額料金に含まれているため、追加費用が発生しにくいという特徴があります。

また解約金フリープランという、所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となるプランもあるため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるというのもメリットの一つです。トヨタ・レクサス・スバルの車種に限定されますが、初期費用を抑えつつ、より気軽にカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【KINTOとカーリースの違い】

比較項目 KINTO カーリース
任意保険料 月額費用に含まれる 別途支払いが必要な場合が多い
契約期間 トヨタ・スバル:3/5/7年で固定
レクサス:3年で固定
1~11年と幅広く選択
中途解約 解約金0円プランあり、条件明確 原則不可、違約金が発生
取扱車種 トヨタ・レクサス・スバルの新車 さまざまなメーカーから選択

カーリースなら初期費用を抑えて、毎月定額で新車に乗れる!

カーリースを利用すると、初期費用を抑えながら、毎月定額で新車に乗ることができます。各種税金やメンテナンス費用が含まれていることも多く、支出の管理がしやすい点もメリットです。一方で、走行距離制限やカスタマイズができないことは覚えておきましょう。良い点・悪い点を理解し、ライフスタイルに合わせて活用してください。

自分にあったクルマの購入方法を比較したい場合は、「トヨタの窓口」をご覧ください。クルマのサブスク「KINTO」のほかにも、新車・中古車の購入・レンタカーやカーシェアなどさまざまな選択肢を比較できます。自分に最適なクルマの利用方法を選ぶことで、不要な支出を抑え、家計の管理も安心です。

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