空力特性

走るほどに、目には見えなくともその存在感が増してくる空気。
燃費や走りのよさを追求するほどに、空気の流れをいかに味方につけるかが重要になってきます。
そのためにボディのさまざまな箇所で空力性能を高める工夫を実施しました。

無駄のないフォルムが手に入れた究極の空力性能。

前に出たルーフ頂点/低いルーフ後端
フロントバンパーコーナー、フロントピラー、リヤバンパーコーナー&リヤ周りの造形、ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)
3代目プリウスよりもルーフ頂点を前方へ170mm移動し、その頂点からリヤへと流れる穏やかなフォルムにしたことで、より流線型に近づきました。ルーフからトランクにかけて圧力の回復ができるように形状を工夫しながら、リアスポイラーやリヤバンパーの高さ・長さ・角度を最適化したことにより、風をスムーズに流すことが可能となり、CD値=0.24*1が実現しました。
もちろんこの突出した空力性能は、ルーフ周りの形状の進化だけでは語りきれません。フロントピラーの段差を少なくし内側に整流ガーニッシュの配置。フロントタイヤの前を整流する最適な角度を追求したフロントバンパーコーナー形状の検討。後方への空気の流れを整えるリヤバンパーやリアコンビネーションランプの形状工夫。ドアミラーやルーフアンテナも空力性能を両立したデザインとしました。このように、大小さまざまな各ボディパーツに至るまで工夫・最適化を行っています。
*1.
社内測定値。
  • CD値=空気抵抗係数。
前に出たルーフ頂点/低いルーフ後端
フロントバンパーコーナー、フロントピラー、リヤバンパーコーナー&リヤ周りの造形、ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)

空気抵抗を減らすために、底部の空気の流れにも着目。

床下整流 1.エンジンアンダーカバー 2.タイヤ前スパッツ 3.フロアアンダーカバー 4.フューエルタンクサイドアンダーカバー 5.エアロスタビライジングフィン
グリルシャッター閉、グリルシャッター開

空気抵抗を減らし燃費効率を高めるためには、ボディ底部の空気の流れも重要です。4代目プリウスでは、エンジンアンダーカバーとフロアアンダーカバーの範囲を25%*2拡大した上、カバーに存在する穴を極力少なくすることで、床下の整流効果を大幅に向上させています。また、床下に流入した風がタイヤやサスペンションに当りにくくするために、タイヤ前にはスパッツを設置。加えて、フューエルタンクサイドアンダーカバーを設け、リヤサスペンションへの風を避けることで空気抵抗の増加を抑制しています。

また、フロントバンパー下部に自動開閉するグリルシャッターを採用。走行状態やエンジンの暖機状態に合わせて、冷却が不要なシーンではシャッターを閉じ、空気の流れを積極的に床下に導くことにより、床下の整流効果を向上させます。また、エンジンルームに風を取り込むことなく、空気抵抗の低減を図ることができ、エンジンの暖機促進も行うことができます。

*2.
社内測定値。
床下整流 1.エンジンアンダーカバー 2.タイヤ前スパッツ 3.フロアアンダーカバー 4.フューエルタンクサイドアンダーカバー 5.エアロスタビライジングフィン
グリルシャッター閉、グリルシャッター開

徹底した検討の為に、大型の風洞実験設備を新設。

空力性能を把握するために欠かせないものが風洞実験設備です。4代目プリウスを開発するにあたり、世界最高性能を誇る新しい大型の風洞実験設備を建設しました。新設備では空力性能を極限まで高めるために、より実走行に近い環境を再現。地面を動かしタイヤを回転させることでより詳細な走行時における車体周りの風の流れを解析することができるようになりました。もちろん、ボディデザインの変更が行われる度に実験を繰り返し、デザイナーと議論を重ねながら1mm単位の検討を重ねることでデザインと空力性能の両立を徹底追求したことは言うまでもありません。

搭載車種

  • プリウス
    プリウス
  • 撮影車両は開発当時のもので、販売車両とは異なる場合があります。また、装備の設定はグレードにより異なります。
  • ボディカラーおよび内装色は、撮影および表示画面の関係で実際の色と異なって見えることがあります。
  • 写真は機能説明のために各ランプを点灯させたものです。実際の走行状態を示すものではありません。
  • 写真は機能説明のためにボディの一部を切断したカットモデルです。
  • 画面はハメ込み合成です。
  • 標準状態以外のシートアレンジにすると走行できない場合や、ご注意いただきたい項目があります。必ず取扱説明書をご覧ください。
  • シートの操作方法については、ご注意いただきたい項目があります。必ず取扱説明書をご覧ください。
  • 数値は社内測定値。測定箇所により数値は異なります。