WHAT WOWS YOU.

WOW ACTION CLIP

2016.11.04 IWATE

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#15

岩手県宮古市立山口小学校
「スポーツ笑顔の教室」

パラリンピック選手が伝える
チャレンジする心
「スポーツ笑顔の教室」

トヨタが参加・応援する全国のイベントの中で、心が揺れ動く瞬間を見つけていくWOW ACTION CLIP。今回訪れたのは岩手県宮古市立山口小学校。5年1組を対象に行われた「スポーツ笑顔の教室」の様子を紹介します。この日はどんな「WOW」が生まれたのでしょうか。

チャレンジが教えてくれたこと 「難しい問題もみんなで協力してチャレンジすればクリアすることができます。だから、みんな仲間を大切にしてください」。
柔らかな光が差し込む体育館で、陸上・短距離、パラリンピック日本代表の佐藤圭太選手は、ゲームを終えたばかりの子供たちにそう語りかけます。
「チャレンジ」。今回の授業の中で佐藤選手が繰り返し口にした言葉です。その言葉は、佐藤選手のこれまでの人生を表す言葉でもありました。
「病気で足を失った時、僕はまだ15歳でした。絶望と同時に、“人生このままで終わりにしてたまるか”という気持ちも湧き上がってきたんです」。
走れるようになって、もう一度スポーツがしたい……。その想いを叶えるべく、高校入学と同時にリハビリのつもりで始めた陸上。17歳の時、パラリンピアンとの出会いによって、陸上はリハビリから夢へと変わりました。大学3年生の時にはロンドン・パラリンピックに出場し、夢を叶えます。しかし、さらなる高みを目指すため、新たに採用した義足は使いこなすのが難しく、スランプへと陥ってしまいました。0.08というタイムを縮め、自己ベストを更新するまでに3年の月日を要したのです。
「チャレンジを繰り返すことによって、リオ・パラリンピックではリレーで銅メダルを獲得することができました。でも、僕にはまだ夢があります。それは東京・パラリンピックに出場することと、100mを10秒代で走るということです」。
授業の終わりに新たな夢を口にしたあと、佐藤選手はこう続けます。「もしかしたら、僕の夢は叶わないかもしれません。でも、夢を叶えるためにチャレンジした過程で得た仲間や経験は僕にとってかけがえのないものになると信じています」。
その迷いのない言葉には、何度も壁を乗り越えてきた自信と、夢を追いかけチャレンジすることによって、出会える人やその経験そのものが宝物になるという子供たちへのメッセージが込められていました。

子供たちの心に宿る挑戦する勇気 そんな佐藤選手の想いはどのように子供たちに伝わっていったのでしょうか?
佐藤選手が子供たちと初めて出会った体育館でのこと。佐藤選手が子供たちに自身の義足や切断した右足を触らせると子供たちの緊張がほぐれ、心の距離が一瞬で縮まりました。緊張していた子供たちの顔は一気に笑顔へと変わり、ゲームを開始した頃には、ハンディキャップの有無を超えて佐藤選手も含めたクラス全員に一体感が生まれます。
「高校生の頃、義足がかっこ悪いと思って、ズボンで隠していました。そんな時に出会ったパラリンピアンは障がいを隠すことなく、堂々としていてかっこよくて。いちばんかっこ悪いのは、義足がかっこ悪いと思っていた自分だったと気づいたんです」。子供たちの目に映る佐藤選手の姿は、佐藤選手がかつて憧れたパラリンピアンの姿に重なっているようでした。
賑やかな体育館から教室にもどると一転、真剣な眼差しで佐藤選手の話に耳を傾ける子供たちの姿が。熱を帯びた佐藤選手の言葉は、子供たちの心にWOWをもたらしていたようです。「今まではこうしたほうがいいんじゃない?ってアドバイスされても逃げてばかりでした。私の夢は看護師になることなんですけど、これからは逃げずにチャレンジして、佐藤選手みたいに夢を叶えたいと思います」と話すのは清水こころさん。クラスのムードメーカーの佐藤正汰くんは「すっごく足が速かった!」とアスリートとしての佐藤選手に憧れの気持ちを抱くとともに、「佐藤選手みたいに仲間と一緒にチャレンジをして、諦めずに最後までやりきりたい」とサッカー選手になりたいという想いをさらに強めていました。
「おすもうさんになりたい」、「縫製工場で働いて、お母さんやおばあちゃんに洋服をプレゼントしたい」。授業の終わりに自分の夢を口々に発表する子供たちの顔は、とても誇らしそうで、子供たちの可能性が広がっていく未来を予感させます。

「スポーツ笑顔の教室」とは?

「スポーツ笑顔の教室」は東日本大震災で被災した子供たちのこころの回復をスポーツを通じて応援する「スポーツこころのプロジェクト」のメインプログラムとして行われている取り組みです。第一線で活躍中のスポーツ選手が小学校を訪れ、からだを動かす「ゲームの時間」と、選手の体験を聞く「トークの時間」からなる特別授業を行います。
トヨタはこのプロジェクトに共感し、陸上や野球、ラグビーなど、所属するさまざまなアスリートが“夢先生”として参加しています。授業を通じて、夢に向かって努力する姿勢やチームワークの大切さなどを伝え、未来を担う子供たちの可能性をさらに広げる支援をしています。
スポーツ笑顔の教室について >

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