WOW ACTION CLIP

2017.06.01 AOMORI 車いすは、眼鏡と同じ。
その言葉に秘められた想い。

“Fun to PARASPORTS”
パラスポーツを楽しもう in 青森

きょうのイベントをつくった人

  • 青森トヨタ代表取締役社長
    小野大介さん

  • 青森トヨタ総務部
    石岡美春さん

きょうのがんばった人

  • 日本車いすテニス協会 副会長/クアードコーチ
    橘信宏さん

手探りで紡いだ絆。

午前8時30分。青森トヨタの社屋に、同社員であり今回の車いすテニス体験会の担当者である石岡美春さんは出勤してきました。当日は、あいにくの雨。「晴れていれば、外で体験会ができたのに…」。車いすテニス体験会は、青森県三沢市出身の元世界ランク一位の車いすテニスプレイヤー橘信宏さんをお招きし、青森県内のトヨタ販売店の営業スタッフ110名に車いすテニスを体験してもらうという試みです。石岡さんは、この日のために、昨年の11月から準備をしてきました。

「2020年に開催される東京パラリンピックに向けて青森トヨタにできることは何かないだろうか」。小野大介社長を中心に幾度も話し合いを重ねてきた石岡さん。社内の人間に声掛けしていると、「三沢店のお客さまでパラスポーツをしている橘さんという人がいるよ」と、耳寄りな情報が。「この人しかいない!」石岡さんは三沢店の店長に、橘さんに連絡を取ってもらえるようお願いしたそうです。

「私も橘さんも、お互いに初めてのことで、イメージが湧かなくて。本当に手探りの状態でした」。石岡さんは当時を振り返ります。「最初は10人程度、車いすテニスを体験できればいいかと思っていたのですが、橘さんは会場に来てくれるすべての人に体験してほしいという想いがあって…」。当初の予定から規模は11倍。会場選びに奔走した苦労を明かしてくれました。

足を奪った事故。
そして世界一位へ。

午後1時、ついにイベントが幕を開けました。まず壇上に登場したのは、社長の小野さん。「全国にある販売店のネットワークを使い、パラスポーツの認知を広げていきたい。そのためには、まず我々が身をもって知ることが大切です」。社長が挨拶をしている間、石岡さんは参加者の顔を見渡していました。「みんなの顔を見ていたら、社長の想いが伝わっていると感じたんです」。今までの苦労が報われた…そう語る石岡さんの胸には、人知れずWOWが起こっていました。

その後、競技用の車いすに乗った橘さんが現れ、プロフィールをまとめたスライドショーがスタートしました。柔道に打ち込んだ少年時代。1992年6月26日、札幌の消防訓練で、当時19歳の橘さんを襲った事故。リハビリ、マラソン、車いすテニスを始めたいきさつ、世界ランク一位までの道のり、コーチを務めた2016年リオ・パラリンピックのエピソードが感動的な音楽をバックに語られていきます。

「車いすに乗っていることはハンディキャップではありますが、デメリットではありません」と語る橘さん。目が悪い人は眼鏡をかける、足が悪い人は車いすに乗る。それだけのことだと笑顔で話します。この橘さんの言葉に感銘を受けたと語る参加者の声も多く聞かれました。

車いすはデメリットか?

午後2時。用意された屋内テニスコートに全員が移動を始めました。「テニス経験者の方はいらっしゃいますか?」という橘さんの問いかけに、手を挙げた数人。最初に指名された方は、戸惑いながらも競技用車いすに腰掛け、テニスラケットを手にとります。橘さんとのラリーが始まり、右へ左へとボールを追いかけますが、10センチ届かず空振り。「あーっ」と、思わず声がもれると、周りからドッと歓声が上がりました。パラスポーツを知らなかった人たちが、その楽しさを知った瞬間、まさにWOWな瞬間です。

実は、橘さんと青森トヨタとの関係は20年以上になります。「20年前は、車いすに乗っている人が自動車を購入するのは大変でした。そんな時に、親身になってくれたのが三沢店の店長さん。だから、恩返しの気持ちもあるんですよ」。今回のイベントに参加した理由は、自身がハンディキャップを持った一人の青年だった頃、親切にしてくれた人との思い出にありました。
「こうした活動が、私たちが普段の生活で感じる困難を改善していくきっかけになれば嬉しい」と語ってくれました。

午後6時。石岡さんにとって長かった一日が終わりを告げます。「今後は、パラスポーツを地域の方やお客さまにも知っていただけるような機会をつくっていきたい」。イベント終了後、笑顔でそう話す石岡さんの顔には充実感がみなぎっていました。今日の車いすテニス体験会に参加した人たちに起こったWOWは、ハンディキャップがデメリットにならない社会の実現に向かう、1つのきっかけになりそうです。

きょうのヒーロー

小比類巻健さん

車いすテニスのボランティアスタッフとして、この日は橘さんのサポートをしていた小比類巻さん。体験会ではマイクを握り、会場を盛り上げながらコツを教えてくれました。イベントの感想を聞いてみると「みんなが楽しんでくれて嬉しかったですね。まず率先して車いすに乗ってくれた社長、かっこよかった!」と語ってくれました。

HOW WOW YOU

会場にいたみんなに質問!きょうはどんなWOWがあった?

  • 名前
    小野大介さん
    職業
    青森トヨタ 社長
    青森県で一番好きな場所は?
    新緑の季節(6月、7月)の奥入瀬。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    イベントではないですが、仲の良い友達と一緒に遊んでいる時かな。
    最近、達成感を感じたことは?
    どんな時も、楽しく過ごすように心がけています。
    今日のイベントでWOWだったことは?
    社員のみんなが楽しそうに車いすテニスを体験していたこと。

    青森トヨタ 社長

    小野大介さん

  • 名前
    石岡美春さん
    職業
    青森トヨタ 総務部
    青森県で一番好きな場所は?
    青森から十和田に向かう八甲田山のドライブウェイ。緑のトンネルがとても綺麗で、いい香りがするんです。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    ねぶた祭りです。子供の頃から大学を卒業するまで、毎年、跳ねていました。
    (青森のねぶた祭りでは、踊り子として祭りに参加することを「跳ねる」といいます)
    最近、達成感を感じたことは?
    今日!
    今日のイベントでWOWだったことは?
    青森トヨタの社員が、意外と車いすテニスが上手だったこと。

    青森トヨタ 総務部

    石岡美春さん

  • 名前
    橘信宏さん
    職業
    日本車いすテニス協会 副会長/クアードコーチ
    青森県で一番好きな場所は?
    三沢の米軍基地。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    沖縄にスキューバーをしに行って、子供たちと遊んだこと。
    最近、達成感を感じたことは?
    毎日。朝、その日の目標を立て1日を過ごしています。
    今日のイベントでWOWだったことは?
    青森トヨタの社員の方が、車いすテニスを体験して笑っていたこと。大人でも喜んでもらえることが分かりました。

    日本車いすテニス協会
    副会長/クアードコーチ

    橘信宏さん

  • 名前
    成田健一郎さん
    職業
    青森トヨタ システム室
    青森県で一番好きな場所は?
    弊社の裏にある合浦公園。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    ねぶた祭り。毎年跳ねてます!
    最近、達成感を感じたことは?
    お客さまにクルマを購入していただけた時(笑)。
    今日のイベントでWOWだったことは?
    「ハンディはあっても、デメリットではない」という橘さんの言葉。

    青森トヨタ システム室

    成田健一郎さん

  • 名前
    西野英樹さん
    職業
    三沢ベース基地従業員
    青森県で一番好きな場所は?
    三沢の地元。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    三沢祭り。8月最後の金・土・日に開催しています。
    最近、達成感を感じたことは?
    今日も生きてきてよかった!
    今日のイベントでWOWだったことは?
    率先してやってみせる青森トヨタの社長さんの姿。

    三沢ベース基地従業員

    西野英樹さん

  • 名前
    畑井英顕さん
    職業
    青森トヨタ 総務部長
    青森県で一番好きな場所は?
    十和田湖、岩木山。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    ねぶた祭り。
    最近、達成感を感じたことは?
    今日のイベントが滞りなくできたこと。
    今日のイベントでWOWだったことは?
    「車いすに乗っているのは、眼鏡をかけていることと同じ」という橘さんのお話。

    青森トヨタ 総務部長

    畑井英顕さん

  • 名前
    小比類巻輝美さん
    職業
    車いすテニス
    ボランティアスタッフ
    青森県で一番好きな場所は?
    白神山地。
    人生で一番楽しかったイベントやフェスは?
    三沢車いす大会。
    最近、達成感を感じたことは?
    八甲田山に登って、山頂からの景色を見たこと。
    今日のイベントでWOWだったことは?
    健常者の方が真剣に車いすをこぐ姿に感動しました。

    車いすテニス
    ボランティアスタッフ

    小比類巻輝美さん

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2017.06.01 AOMORI

トヨタが主催、参加するイベントの中で、心が揺れ動く瞬間を見つけていくWOW ACTION CLIP。今回訪れたのは青森県青森市。青森トヨタの2階にある特設会場では、社員たちが競技用の車いすに乗り、テニスボールを追い駆けています。そのかたわらには、元車いすテニス世界ランク一位の橘さんの姿も。一体この日はどんな「WOW」が生まれたのでしょうか。