WHAT WOWS YOU.

WOW ACTION CLIP

SPECIAL OLYMPICS 2016.10.01 TOKYO・2016.11.13 AICHI

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#13

第6回エールラン&
第9回スペシャルオリンピックス日本・
愛知 夏季地区大会

楽しさと達成感を共有し
みんなで同じゴールを目指した
スペシャルオリンピックス

トヨタが参加・応援するイベントの中で、心が揺れ動く瞬間を見つけていくWOW ACTION CLIP。今回は、知的障がいのある人たちに様々なスポーツの機会を提供すべく活動している「スペシャルオリンピックス日本」のイベントの中から、「第6回エールラン」と「第9回スペシャルオリンピックス日本・愛知 夏季地区大会」の様子を紹介します。それぞれどんな「WOW」が生まれたのでしょうか。

エールラン

応援はやがてだれかのパワーに変わる 絶好のランニング日和となった2016年10月1日(土)。たくさんのランナーが東京・お台場にある「MEGA WEB TOYOTA CITY SHOWCASE」に集結しました。「スペシャルオリンピックス日本」主催のチャリティイベント「第6回エールラン」に参加するためです。この日、ランニングイベント会場として初めて使用された「MEGA WEB」の試乗用1.3kmコースでは、「キッズラン・親子ラン」「3時間リレー」の3種目が実施されました。イベントは「キッズラン・親子ラン」からスタート!「スペシャルオリンピックス日本」理事長をつとめる有森裕子さんや2007年ミスユニバースの森理世さん、柔道の平岡拓晃さん、フィギュアスケートの小塚崇彦さんなど、豪華ゲストとともに、まずは参加者も準備体操でウォーミングアップ。子供たちはもうすぐ始まるランが待ちきれず、わくわくした様子。スタートを告げるピストルの音が鳴るといっせいに飛びだしていきました。
「普段、うちの娘は走ることってあんまりなくて、歩いてばかりなんですけど、今日はみんなが応援してくれることが嬉しかったのか、がんばって走っていましたね。やっぱり応援されると力が出るのかもしれません」と話してくれたのは、ダウン症の娘さんとともに一般参加で親子ランに出場された藤田さん。走りきった後の2人の顔には達成感のWOWが見てとれるようでした。続いて11時からスタートした午後の部では、「3時間リレー」が行われました。1チーム2〜10名で構成された全184チームが一斉にスタートし、3時間という時間の中で、コースを何周できるか周回数を競います。チームの中には、知的障がいのあるアスリート、知的障がいのないアスリートのみのチーム。それぞれがタッグを組んだ「ユニファイド」チームなど、さまざまなチーム構成がありました。

認め合うからこそ生まれる達成感 3時間休むことなくたすきをつなぎ続けるというハードな時間の中で、たくさんのWOWが生まれました。ひとつめは、“仲間との絆”。倒れこむように仲間の元に駆け込む人、仲間の声が聞こえると最後の力を振り絞ってスピードを上げる人、仲間に必死にエールを送る人、みんな仲間と一緒にゴールしたいという熱い想いに溢れていました。スペシャルオリンピックス日本・神奈川の宮川さんは選手たちのタイムの伸びに驚きを隠せません。「今日は普段の練習タイムよりも、みんなが速いんです。仲間やみなさんと一緒に走るのが楽しいから、タイムも自然と伸びるのかもしれませんね」。他にも、会社の上司や同僚とチームを結成して結束が強まった、という声を聞くなど、大会を通じてチームの仲間との絆を更に強めたようでした。
そして時間の経過とともに会場を包んでいった大きなWOW。それは走る人、応援する人、イベントを支えるボランティアスタッフ、会場にいる全員が“同じ目標に向かってがんばる”というエネルギー。がんばって走る姿が、誰かを励まし勇気を与え、応援するその声が、走る人のパワーへと変わる。その熱気こそが、“ひとの心を動かす力”、WOWそのものでした。そして最後に待っていたWOW。それは何ものにも代えがたい“達成感”。仲間と抱き合って健闘をたたえ合う人、思わず泣いてしまう人、くしゃくしゃの笑顔で笑い合う人、障がいの有無にかかわらず、その場にいた全ての人がWOWを共有する姿は人と人の間にある、あらゆる違いを超え、当たり前に受け入れ合う。そんな全ての人を包み込む社会のはじまりを感じさせるものとなりました。

愛知 夏季地区大会

ゆっくりでも確実に伝わっていく想い 「いざ出陣—! えいえいおー!」の掛け声と同時に鳴り響いたほら貝の音で、開会した「スペシャルオリンピックス日本・愛知 夏季地区大会」。2016年11月13日(日)に、愛知県豊田市にあるトヨタスポーツセンターで開催された、スペシャルオリンピックス日本・愛知の夏季地区大会は、今年で9回目を迎えました。“Special Olympics Nippon(以下SON)・愛知”を中心に、“SON・三重”、“SON・岐阜”が加わり、計112人の知的障がいのあるアスリートが、陸上競技、バスケットボール、ボッチャ、サッカーなど、8種類の種目で日頃のトレーニングの成果を競い合います。聖火が大きな赤い布で手作りされていたり、ボランティアスタッフが現場の運営にあたっていたりと、アットホームな雰囲気が魅力のひとつでもある大会は、多くの人の情熱に支えられていました。
ボールが弾む音、シューズが床に擦れる音が鳴り響く体育館。ハンディキャップを感じさせない、本格的なスピードとパスワークで展開されるバスケットボールの試合が行われていました。SON・愛知のバスケットボールチームを指導する菊田コーチは、仕事の関係で東京へ転勤になった後も、夜行バスで名古屋に通いながら指導を続けています。「教え始めて今年で11年目になります。続けている原動力は、教え子とのコミュニケーションが楽しいからですかね。(指導するのは、)とても難しいです。最初来た時は、ほとんどの子が体育館に入れないとかフロアに来たらずっとぐるぐる回って、じっとしていられないとか。大体みんなそうなんです。でもやっぱり1年2年3年やっていくと、必ず成長していきます。そういう意味ではこういった活動は素晴らしいと思いますね」。ひとたび試合が終わるとまるで菊田コーチがお父さんで、チーム全体がひとつの大家族のような雰囲気。指導を続けてきた選手との絆の深さを感じさせました。

情熱が人や社会を動かしていく 小春日和の空の下では、サッカーの試合を終えたばかりの西選手が「チームのみんなとプレーしたり、他の県から来てくれる子とも試合を通じて仲良くなれることがうれしい」とはずむ声でインタビューに応えてくれました。
赤・青それぞれ6球ずつのボールを転がし、白いボールにいかに近づけるかを競う注目競技のボッチャ。2位になった大西選手も笑顔が印象的だった1人です。得点を決めるたび、とびきりの笑顔でガッツポーズ!ライバルがミスした時も「おしい!がんばって!」とエールを送り、心から競技を楽しむ姿はスポーツが生み出すWOWそのものでした。
WOWは選手だけでなく、応援する観客のみなさんの中にもありました。この日、お子さんを応援していた尾上浪恵さんは、朝4時に起きてお弁当を作り、三重からバスで会場にやってきたそう。「息子も私もこの大会を毎回とっても楽しみにしているんです。こんな大きな大会を開催するのは大変なことだと思うから、とってもありがたいし、これからも続けてほしいですね」。
選手も観客も楽しみにしているこの大会ですが、欠かせないのがボランティアスタッフの存在。今では企業や地元からの理解も深まり、ボランティアスタッフも集まってくれるようになりましたが、そうした成果は地道な積み重ねがあってこそ。ボランティア委員長の八塚奈保子さんは創生期から大会を支えている1人です。「ボランティアは月に1回ニュースレターを配信して募集をかけたり、あとは企業や学校にこちらからご連絡したり、常に情報を流してコミュニケーションを図っています。だいぶ集まりやすくなってきましたね。今では市によっては全面協力してくれるところもあるんですよ。こうした動きがもっともっと広がっていったらいいと思っています」。
コーチや運営スタッフの情熱が、選手を成長させ、その姿が観客に勇気や感動を与え、地域に根付いていく。まさに、WOWの好循環が感じられる大会でした。

HOW WOW YOU

エールラン

有森裕子さん
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本
理事長
有森裕子さん
今日は第6回目にして、年々積み上げてきた物が形になりつつある、感動と感謝の気持ちでいっぱいの大会になりました。今回のように、スポーツを通じて障がいのある人もない人も、様々な人が接する機会が生まれることによって、いろいろな人が共に生きていける“共存共生”が、当たり前に実現されていくこと、それこそがこの試みの先に見据えている未来ですね。
スペシャルオリンピックス日本について
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愛知 夏季地区大会

公益社団法人スペシャルオリンピックス日本・愛知
理事長
鈴木盈宏さん
今後は、健常者と知的障がい者が一緒にチームを組んでスポーツを楽しむ“ユニファイド”にももっと力を入れていきたいと思っています。健常者はオリンピック、身体障がい者はパラリンピック、知的障がい者はスペシャルオリンピックスと、どんな人でもスポーツを楽しんでもらいたいんです。障がいあるなし関係なく、全ての人がスポーツを楽しんでもらえるような社会になるというのが私達の夢ですね。
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