WOW ACTION CLIP 特別篇:強豪トヨタを生んだ駅伝文化とは。

トヨタが主催、参加するイベントの中で、心が揺れ動く瞬間を見つけていくACTION CLIP。
今回はお正月の一大イベントのひとつ、1月1日に群馬県で開催される「ニューイヤー駅伝2017」に潜入した特別篇です。
接戦が繰り広げられたレースはもちろんのこと、沿道で声援を送る側にもたくさんのWOWがありました。
なぜトヨタの社員たちはこうも駅伝に情熱を注ぐのか。そうした背景にも迫ります。

“人づくり”のために走る
トヨタの駅伝。

2017年元旦、新年を祝うには絶好の天候に恵まれた空の下、全37チームによるニューイヤー駅伝が今年も開催されました。その中で多くの人の関心を集めたのは、トヨタが史上4チーム目となる3連覇を果たせるかどうか。
結果としては、旭化成の猛追が激戦を制し、トヨタは残念ながら2位という順位でしたが、中盤の、キャプテン大石選手の目を見張るような“ごぼう抜き”をはじめ、ディフェンディングチャンピオンとしての走りは健在でした。そのような強豪チームとして名乗りを上げてきたトヨタの駅伝への情熱は、決して近年に始まったことではなく、実は社内においても並々ならぬ想いがあります。

例えば、毎年12月に開催される社員対抗駅伝大会には約70年の歴史があり、ここには世界各国から優勝をめざして数多くのチームが参加する驚きの規模のイベントへと発展してきています。
また、ニューイヤー駅伝のコース沿いに立ち並ぶ販売店には全国から駆けつけた応援団が集い、毎年熱い声援を送るのです。
チーム一丸となって目標を達成していく力、そして10秒や1秒という記録にこだわり抜く姿勢。
トヨタが駅伝に力を注いできた背景には、人の走りを通して人を鍛えるという企業文化があったのです。

選手を鼓舞する
赤い旅団。

全長100kmの駅伝コースには、トヨタの販売店が7店舗も立ち並んでいます。そこでは今年も、応援に駆けつけたトヨタの応援団や地元の人たちのために毎年店内を開放し、食べ物を振る舞ったり、応援グッズなどを配布したりして、一丸となって応援するムードを高めていました。
「グループ会社であるトヨタ自動車九州の方など、はるばる九州からいらっしゃる人もいます」。そう語るのは、群馬トヨタ高前バイパス店の木村さん。店長として赴任してきてからは2回目のニューイヤー駅伝ですが、それまでもこの店舗に毎年のように応援に駆けつけていた常連です。“トヨタの応援団”とは、この日のために組まれたバスツアーによって各地から訪れた人たちのことで、トヨタの工場がある愛知県の田原市から来ている方もいるそうです。

「新年早々に元気がもらえていいですね!」と張り切る木村さん曰く、実は群馬トヨタでは毎年6月に駅伝大会が実施され、そこには特別チームとしてトヨタ陸上部の選手たちも、ニューイヤー駅伝の応援へのお礼の意味も込めて参加するとのこと。「そんな交流もあることから選手たちの顔と名前が一致するので応援のしがいがあるんですよ」と木村さんは微笑みます。
「私が普段の業務の中で大事にしていることに、“団結力”があります。駅伝はまさにそれですよね。新年に改めて思い起こさせてくれる、とても良い機会になっています」。応援ツールを身につけた赤い応援団の中を忙しなく立ち回る木村さんは、去り際にこう話しました。「選手に会ったら、『毎年、勇気をありがとう!』とお伝えください!」

COLUMN 社員対抗駅伝大会

もはや駅伝のワールドカップ。

トヨタと駅伝を語る上で欠かすことのできないのが、毎年12月に開催される社員対抗駅伝大会。社内イベントと侮るなかれ、なんとこの大会、毎年3万人以上の来場者が豊田市に集い、第70回という節目を迎えた今年は545チームが参加。海外事業体の社員たちもこの日のために来日し、果ては南アフリカといった国々からも駅伝フリークのランナーたちが押し寄せるのです!豊田章男社長の「過去の優勝チームだけではなく、サポーター含め全出場者がヒーローです」という開会の挨拶のもと、一企業の行事とは思えぬ熱気に包まれた大規模なレースがスタートしました。

  • 開会式では、パラリンピック選手の芦田創選手、佐藤圭太選手らによる聖火リレーが行われました。会場には聖火台も用意されています。

  • 海外事業体からの参加も過去最多となった今大会。中国、インド、ニュージーランド、南アフリカなど様々な地域の社員たちが来日しました。

  • スタンド席では各部署の応援合戦も見ものです。海外チームは顔にペイントを入れる人や、国旗を振り回して半ば踊りながら応援する人など、お国柄が感じられる応援風景が見られます。

  • 今年の来場者数は32,000人。沿道には、人の列が途切れることがないほど、たくさんの観客で溢れ返っていました。

  • 会場には、ニューイヤー駅伝に向けての応援メッセージを書き込めるブースも。この横断幕は元旦当日にも応援ツールとして活用しました。

  • 大会には女性の部も設けられています。ポニーテールに髪を結い、明るい色のユニフォームに身を包んだ女性ランナーが多数参加。

  • 南アフリカチームは、大会の2ヶ月前には週に一度、合同練習を実施。各工場は離れているので、メンバーは飛行機に乗って集合するとか!

  • ゴール付近では、豊田章男社長が選手とハイタッチ。疲れ切ってしまった選手が、社長に気づかずスルーしてしまうシーンも。

ますます燃え盛る
駅伝の灯。

群馬県庁前の交差点が人だかりでいっぱいになった9:15。待ちに待った「ニューイヤー駅伝2017」の火蓋が切られました。序盤は先頭集団の熾烈な争いが繰り広げられます。トヨタはそれを追うかたちとなり、1区の最終順位は10位、2区では23位にまで順位を落としてしまいます。3区で襷を受け取ったのがキャプテンの大石選手。ここから目を見張るような反撃が始まりました。ぐんぐんとスピードを上げて他チームの選手を次々と追い抜いていき、その数、なんと20人抜き! まさにWOWです!4区で待つルーキー服部選手には3位で襷を受け渡します。各チームのエースが結集するこの区間では抜きつ抜かれつの激戦が繰り広げられ、そこから頭角を現してきたのが旭化成です。その後も勢いは衰えず、差を縮めることができぬまま、トヨタは惜しくも2位でゴールインとなりました。

「戦国時代だと思います」。大会終了後にそう言葉にしたのはトヨタの佐藤監督。「どこが勝ってもおかしくない状況でした」。悔しさを滲ませつつも今日の走りを振り返ってもらうと「始めはどうなるかと不安でしたが…、キャプテンの大石の走りには熱くなるものがありました。そういう選手がいるので、うちはこれからもまだまだやっていけると思います」と佐藤監督は力強く約束してくれました。一方の大石選手に話を聞くと、あの走りの原動力についてこう語ります。「毎年のことですけれど、販売店さんの応援は本当に力になります。こんなコメント、よく聞くかもしれませが、本当なんです。赤くて、目立ちますからね」。
一団となって送ったエールは、しっかりと選手の胸に届いていました。なにせその熱量は、心から駅伝を愛する社員たちから発せられるもの。届かないほうがおかしいのかもしれません。駅伝に対する情熱が社内全体で燃え続ける限り、陸上部はますます強くなっていくはずです。来年の元旦では、その火はきっと、今年よりも大きく赤く燃え上がっていることでしょう。

WHAT WOWS YOU.

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