走行性能
プラット
フォーム
プラットフォーム
ニューフォーマルなシルエットと、走りの質を高めるボディ。
伸びやかで堂々とした佇まい、そしてショーファーカーにふさわしい上質な乗り味と高い運動性能。デザインとパフォーマンスの理想の形を叶えるために、その基礎となるプラットフォームのクオリティを追求しました。クラウンのプラットフォームでは、重量物の配置で決まる前後配分や慣性モーメントを最適化し、旋回時や加速・減速時において自然で滑らかな車両挙動を実現。さらに軽量・高剛性ボディの採用や、サスペンションの入念なチューニングなどにより、目線が動かされないフラットで優れた操縦安定性を確保しています。さまざまな走行シーンで、ハイレベルな走りの質感を楽しめます。
高剛性ボディ
高剛性化、軽量化、低振動化を叶えるために、結合剛性を高める「レーザースクリューウェルディング(LSW)」や構造用接着剤の接着範囲拡大、そして主要骨格部材にアルミ材や超高張力鋼板(ホットスタンプ材*1)を採用することで、剛性強化と軽量化を両立。ボディのねじれ現象を抑制するなど、ドライバーのステアリング操作にクルマが素直に応える走りを実現します。さらに、フロアには微振動を低減させる高減衰接着剤を使用することで、走行時の低振動化に寄与。リヤねじり剛性も確保することで、ショーファーカーにふさわしい後席の乗り心地を提供します。
マルチリンクサスペンション*2
路面の凹凸を乗客に伝えない乗り味。
ショーファーカーにふさわしい上質な乗り心地と操縦安定性を高い次元で両立させるために、ハイマウントマルチリンク式(フロント)とローマウントマルチリンク式(リヤ)の各サスペンションを入念にチューニング。路面の細かな凹凸を足回りが滑らかにいなし、走り始めから揺れが伝わりにくい乗り味を実現します。さらに、ショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVSが、さまざまな走行シーンで高いパフォーマンスを発揮します。
パワー
ユニット
水素ステーション
全国で拡大中の水素ステーション。
FCEVの燃料となる水素を充填するための水素ステーション。その数は全国各地で増え続けています。
「水素ステーション一覧」はこちら
2.5Lエンジン*5
低燃費、高出力、高レスポンスを追求。
高圧縮比・ロングストローク化に加え、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御する「VVT-iE」や、筒内直噴と吸気ポート噴射の2つのインジェクターを持ち、高い燃焼効率を可能にする「D-4S」を採用。また、電動ウォーターポンプを備えた可変冷却システムや、低フリクションオイルなどにより、燃費性能も高めています。
10段変速制御(シーケンシャルシフトマチック[10速]+パドルシフト付)
リズミカルな変速。
ワイドレンジで使用できるようになったシステムに10段変速制御を採用。加速時に10段ギヤ比に従って、リズミカルに変速していくことにより、エンジンサウンドとマッチした心地よい加速感を味わうことができます。また、ギヤ段ホールド可能なMモードを採用し、ドライバーが自由にギヤ段の選択・固定が可能。マニュアル感覚の操作が楽しめます。
走りの快適性
クラウンの防音対策
目指したのは、最高水準の静粛性。
振動・騒音を抑える高剛性ボディ、そしてドアや窓、フロアアンダーカバーから天井に至るまで、吸音・遮音・防音対策を徹底。ボディ細部にわたり、静粛性へのこだわりを惜しみなく投入することで、高速走行時でも会話がしやすく、ロングドライブでも騒音による疲労度が少ない、静かな室内空間を実現しました。また、フロアアンダーカバーは、空気抵抗を減らして燃費効率を高め、航続距離拡大に貢献しています。
タイヤ&ホイールの静粛性
20インチ*6には、ロードノイズや砂はね音を低減する新開発タイヤを採用するとともに、リムの一部を中空にしてレゾネーター(共鳴式消音器)効果を持たせたノイズリダクションホイールを採用。タイヤ内の空洞共鳴音を抑えることで、さらなる静粛性を実現しています。
アクティブノイズコントロール*7
騒音を音で低減。
エンジンこもり音をスピーカーからの制御音で打ち消し、静粛性を向上させます。
除電スタビライジングプラスシート(運転席)*8
流れの乱れを低減することで、走りやすさに貢献。
運転席の一部に除電機能付表皮を設定し、タイヤ周りの帯電を低減することで、安定した車両挙動に貢献し、より疲れにくく気持ちのいいドライビングに寄与します。
ドライブモードセレクト*9
走りのテイストを自由に選択。
走行シーンやドライバーの気分に合わせて走りのテイストをチェンジできるドライブモードセレクトに、「REAR COMFORT」モードを新たに搭載。路面の細やかな凹凸をより一層伝えにくい上質な乗り味で、くつろぎの後席空間を提供します。
VDIM*11
「走る・曲がる・止まる」を統合的にコントロール。
エンジン、ブレーキ、ステアリングなどの機能をひとつのシステムとして統合制御することで、高い予防安全性と理想的な運動性能を両立させる、先進の車両運動制御システムです。従来のEBD付ABS、VSC、TRC、EPSがそれぞれ限界付近で制御を開始するのに対して、VDIMはより早く、限界領域にいたる前に制御を開始して、クルマの挙動をよりスムーズにコントロールします。
NAVI・AI-AVS*12
コーナリング時に安定感をもたらす。
状況に応じて減衰力を制御するサスペンションシステム「AVS」と、ナビゲーションシステムを融合。ナビゲーションコンピューターより受信した車両前方のコーナー情報をもとに、あらかじめショックアブソーバーの減衰力を最適に制御し、コーナリング時の安定感をもたらします。
ACA制御*13
コーナリングでの優れた旋回性能を確保。
ワインディング走行等のシチュエーションにおいて、ブレーキ制御により内輪の駆動力を調整し、コーナリングをアシストします。
ブレーキ車両姿勢制御(ロール姿勢制御)
旋回時の力を緩和し、乗り心地に貢献。
旋回時のロール姿勢をブレーキ制御で向上させることで運転のしやすさに寄与。コーナリング時における乗員に掛かる力もより穏やかになり、上質な乗り心地にも貢献します。
燃料電池ユニット*1
パワフルな加速感を生み出すため、動力源として最高出力128kWの高性能燃料電池ユニットを採用。FCスタックをはじめ、FC昇圧コンバーターなどの各パワーコントロールユニットを小型・高性能化して集約。システムの高効率化を図るなど、燃料電池自動車において世界最高レベルの高出力を実現しています。
最高出力:128kW(174PS)
高圧水素タンク(3本)
世界トップレベルのタンク貯蔵性能を確保。3本搭載することによって、ガソリン車並みの航続距離を実現します。
高出力モーター/駆動用バッテリー(2次電池)
■高出力モーター
発進から最高速度まで途切れなくパワーをもたらす、最高出力134kWの高出力・高効率モーターを開発しました。そのレスポンスは、アクセルを踏み込んだ瞬間からトルクが立ち上がり、パワフルでスムーズな加速を全車速域で発揮。胸のすくような伸びのある走りが、かつてないドライビングフィールをもたらします。
最高出力<ネット>:134kW(182PS)以上
最大トルク<ネット>:300N・m(30.6kgf・m)
■駆動用バッテリー(2次電池)
大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、軽量・小型化を図りながら高出力化を実現しました。減速時に回生エネルギーで充電し、加速時にFCスタックの出力をアシストするなど、パワフルで高効率な走りに貢献します。
■水素充填時間*2
1回当たり3分程度*3
■一充填走行距離(参考値)*4
約820km*5
■燃料消費率(国土交通省審査値)*6
WLTCモード 燃料電池車(km/㎏)
約148km/kg
空気清浄メーター*7
走れば走るほど空気をクリーンに。
12.3インチディスプレイオーディオに、マイナスエミッションを見える化する空気清浄メーターを設定。走ることできれいにした空気量を示す「空気清浄量積算表示」や「エアピュリフィケーションゲージ」など、環境への貢献をグラフィック表示や数字などでわかりやすく示します。
12.3インチTFTカラーメーター
必要な情報を見やすくクリアに表示。
ワイドで奥行きのある高精細のTFTカラー液晶画面。出力や回生状況などをリアルタイムで確認できます。
ウォーターリリーススイッチ(H2Oスイッチ)*7*8
発電により発生する水は、通常は排水管から自動的に排水されます。ウォーターリリーススイッチを活用すれば、ドライバーの好きなタイミングで排水することもでき、駐車場内などで排水量を減らせます。また、「ナビ連動排水機能」を使用すれば、スイッチを押さなくてもナビと連動して自宅に到着する前に排水できます。
エレクトロシフトマチック(Brモード付)*7*9
エンジンブレーキのように減速。
下り坂などでスピードを抑えたいときに、強めの減速が得られます。アクセルを踏み込むことで解除されます。
外部給電アウトレット*7*10*11
クラウンから住宅へ電力を供給。
災害などによる停電時に、住宅や電気製品*12に大出力の電力を供給。停車中のみ使用可能です。また、給電中でもアクセサリーコンセントの使用が可能です。
スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」*13*14*15
離れていても、確認&操作。
給電可能時間や充填情報を簡単に確認。前回のFCシステム停止時の車両情報(水素充填記録・災害時に活用できる給電可能時間)の表示や水素ステーションの検索の表示などができる機能を搭載しています。