走行性能

プラットフォーム

プラットフォーム

クラウンの新しいデザインと走りを支えるボディ。

大径タイヤによってリフトアップした新シルエット、優れた乗降性の確保、フラットな乗り味と気持ちのいい走り。この3つを満たすためのプラットフォームを追求しました。大径タイヤによるリフトアップは、TNGAプラットフォームを改良することで実現。乗降性と走行性能に対しては、サイドシルの高さを低配置化した床面と、eAxle、マルチリンクサスペンションを搭載できるリヤ骨格を新開発することで達成。クラウンの新しいデザイン性、快適性、走行性能を支えるプラットフォームです。

高剛性ボディ

クルマとの一体感を醸成し、思い通りのトレースを実現するために、ステアリングサポートの剛性向上をはじめ、結合剛性を高める「レーザースクリューウェルディング(LSW)」や構造用接着剤などを採用。隅々まで剛性を追求したボディが、乗り心地のよさと滑らかな走りをもたらします。

サスペンション

意のままの走りと、上質な乗り心地を。

フロントにはマクファーソンストラット式を、リヤにはマルチリンク式を採用。クラウンらしい、どっしりとした直進安定性、もっと走りたくなるような軽快さ、一体感のあるダイレクトなステアリングフィールを目指しました。さらに、目線のぶれないフラット感と振動の少ない落ち着いた乗り心地を追求。意のままに操ることができる操縦性と安定性、そしてリラックスできる心地よさを提供します。

パワーユニット

2.5Lハイブリッドシステム

優れた動力性能と低燃費を両立。

アクセル操作に対する応答性のよさと、パワフルでスムーズな加速を実現するため、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を採用。低速でのレスポンス向上、電池出力を活用した中~高速域でのダイレクトな加速を実現しました。また、徹底したシステム効率の追求により、優れた燃費性能も確保しています。

2.5Lエンジン

低燃費、高出力、高レスポンスを追求。

高圧縮比・ロングストローク化に加え、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御する「VVT-iE」や、筒内直噴と吸気ポート噴射の2つのインジェクターを持ち、高い燃焼効率を可能にする「D-4S」を採用。また、電動ウォーターポンプを備えた可変冷却システムや、低フリクションオイルなどにより、燃費性能も高めています。

燃料消費率(国土交通省審査値)
電気式無段変速機

燃費と走りの両立を目指して。

低燃費と優れた動力性能を両立した電気式無段変速機です。

2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステム

パワフルかつリニアな加速フィーリング。

最大トルク460N・mの2.4L直列4気筒ターボエンジンと、後輪に搭載したeAxleを組み合わせた新開発の「デュアルブーストハイブリッドシステム」をトヨタで初めて採用しました。アクセル操作に対する駆動力の遅れが少なく、トルクフルで伸びやかな加速により、爽快なドライビングフィールを実現。また、リズミカルで気持ちのいい変速感も持ち味です。

2.4L直列4気筒ターボエンジン

ドライバーの気持ちに応える伸びやかな加速。

高い加速応答性と十分な駆動力を持ち、ペダル操作に対して気持ちよく伸びる新開発デュアルブーストハイブリッド用2.4L直列4気筒ターボエンジン。TNGAエンジン技術をベースに、センター直噴システムと高効率ツインスクロールターボにより高い燃焼効率を実現する「D-4ST」、運転状態にあわせて最適な制御を実現する可変冷却システムなどを採用。優れた環境性能と低燃費でありながら、高トルクを生かした力強い伸び感のあるダイナミックな走りを実現しています。

燃料消費率(国土交通省審査値)
Direct Shift-6AT

アクセル操作に呼応する加速をもたらす。

ダイレクト感あふれる走りを目指した6ATです。アクセル操作に対する期待通りの車両応答が得られるようにする発進クラッチシステムや、走行シーン毎の適切なギヤ段選択とエンジンおよびモータートルクをきめ細やかに制御するパワートレーン統合制御を採用。アクセル操作に対して遅れのない加速と素早い変速を実現したことで、扱いやすさと走りの楽しさを追求しました。また、ドライバーが自由にギヤ段の選択・固定が可能なMモードを採用。マニュアル感覚の操作が楽しめます。

[パドルシフトはCROSSOVER RSに標準装備]

E-Four

E-Four(電気式4WDシステム)

雪道などでの走りも安心。

加速時や雪路などの滑りやすい路面で、スムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性、走行安定性を賢くアシストするE-Four。走行状態に合わせて前後輪トルク配分を100:0~20:80の間で緻密に制御します。効率的なトルク配分(直進時)に加え、コーナリングではリヤの駆動力配分を大きくし、燃費への貢献と旋回中の車両安定性向上を両立しました。

[CROSSOVER Z、CROSSOVER G、CROSSOVER Xに標準装備]

■マルチインフォメーションディスプレイ内の前後輪トルク配分量表示
各輪にかかる駆動力(トルク)が大きい場合には目盛りの数が増加し、小さい場合には減少します。後輪の目盛りの数が少ないときはシステムが安定走行と判断し、燃費に寄与するために4WD機能を抑制している状態です。

E-Four Advanced(電気式4WDシステム)

通常走行からアグレッシブな走行まで、気持ち良い上質なコントロールを。

2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステムでは、リヤモーターに大出力の4WDシステム「E-Four Advanced」を採用しました。走行状態に合わせて前後輪トルク配分を100:0~20:80の間で緻密に制御し、さまざまな路面での高いトラクション性能と操縦安定性を実現。発進時、直進加速時は、車両のピッチングを抑え、ダイレクトな加速感が得られるように、60:40~40:60程度で制御。コーナリング時には車速、舵角などの情報を用いて、走行状態に合わせた駆動力配分とすることで優れた操縦安定性に寄与します。ステアリングの切り始めから旋回中はほぼ50:50の駆動力配分とし、コーナー脱出時はリヤ寄りの駆動力配分(50:50~20:80)とすることで、トラクション性能の確保や車両のピッチングの抑制をしながら、狙った通りのラインをトレースできる旋回フィーリングを実現しています。

[CROSSOVER RSに標準装備]

■マルチインフォメーションディスプレイ内の前後輪トルク配分量表示
各輪にかかる駆動力(トルク)が大きい場合には目盛りの数が増加し、小さい場合には減少します。後輪の目盛りの数が少ないときはシステムが安定走行と判断し、燃費に寄与するために4WD機能を抑制している状態です。

走りの快適性

ドライブモードセレクト

走りのテイストを自由に選択。

走行シーンやドライバーの気分に合わせて走りのテイストをチェンジできるドライブモードセレクトに、「REAR COMFORT」モードを新たに搭載。路面の細やかな凹凸をより一層伝えにくい上質な乗り味で、くつろぎの後席空間を提供します。

EVドライブモード

静けさに配慮した走行。

モーターのみで静かに走行。早朝や深夜などエンジン音が気になる時や排出ガスを抑えたい時に便利です。

[CROSSOVER Z、CROSSOVER G、CROSSOVER Xに標準装備]

VDIM

「走る・曲がる・止まる」を統合的にコントロール。

エンジン、ブレーキ、ステアリングなどの機能をひとつのシステムとして統合制御することで、高い予防安全性と理想的な運動性能を両立させる、先進の車両運動制御システムです。従来のEBD付ABS、VSC、TRC、EPSがそれぞれ限界付近で制御を開始するのに対して、VDIMはより早く、限界領域にいたる前に制御を開始して、クルマの挙動をよりスムーズにコントロールします。

NAVI・AI-AVS

コーナリング時に安定感をもたらす。

状況に応じて減衰力を制御するサスペンションシステム「AVS」と、ナビゲーションシステムを融合。ナビゲーションコンピューターより受信した車両前方のコーナー情報をもとに、あらかじめショックアブソーバーの減衰力を最適に制御し、コーナリング時の安定感をもたらします。

[CROSSOVER RSに標準装備]

DRS

車速に応じて後輪の向きを調整し、安定した走りをもたらす。

車速に応じて、後輪の向きを前輪と逆向きまたは同じ向きに制御することで、シームレスかつ自然なハンドリングを叶えるDRS。低速域では最小回転半径の低減に寄与し、高い取り回し性を実現。また、中速域ではドライバーの意図通りの気持ちいいコーナリングを、高速域では高い車両安定性をもたらします。さらに、ドライブモードセレクトやVDIMとも連携し、最適な車両挙動を実現します。

ACA制御

コーナリングでの優れた旋回性能を確保。

ワインディング走行等のシチュエーションにおいて、ブレーキ制御により内輪の駆動力を調整し、コーナリングをアシストします。

クラウンの防音対策

会話を妨げない、心地よい静粛性を。

室内の静粛性を高めるために、ノイズが発生・侵入するわずかな原因にも着目。遮音材・吸音材・制振材の最適配置や、風切音を抑制するためのドアミラーの最適形状化などのほか、車内のこもり音をスピーカーからの制御音で打ち消し、静粛性を一段と向上させる「アクティブノイズコントロール」を採用しています。また、エンジンこもり音対策のため、CROSSOVER RSではモーターによる制振制御を実施しました。

空力性能

新シルエットと走りを両立。

接地性を確保した上質な走りを実現するため、外観に影響を与えない床下を中心に空力アイテムを設定。フロアアンダーカバー面積を拡大するとともに、床下流速を高め、ダウンフォースを発生させるエアロスタビライジングアンダーボディステップを新たに開発。流れの乱れを極限まで低減し、フラットな走りを目指しました。加えて、空気抵抗の低減を図るグリルシャッターを、CROSSOVER Z、CROSSOVER G、CROSSOVER Xに標準装備しています。

除電スタビライジングプラスシート(運転席)

流れの乱れを低減することで、走りやすさに貢献。

運転席の一部に除電機能付表皮を設定し、タイヤ周りの帯電を低減することで、安定した車両挙動に貢献し、より疲れにくく気持ちのいいドライビングに寄与します。

[CROSSOVER RS、CROSSOVER Z、CROSSOVER Gに標準装備]