ドライバーが行うべき 日常のメンテナンス
※掲載車両は2018年3月時点のものであり、現在の販売車両とは異なる場合があります。
クルマの異常は
早めに見つけよう
車検や法定点検以外に、ユーザー自身が行う日常点検も重要な点検の一つです。日頃から点検をしておけば故障の早期発見につながり、運転中のトラブルのほとんどを回避できるといわれています。例えば、エンジンのかかり具合、ステアリングの振動、タイヤからの異音・振動、乗り心地の悪化、雨天時のスリップなどを感じたら要注意です。ここではプロの整備士の方にユーザーが日常点検で気をつけるべきポイントを教えてもらいます。
今回教えてくれた方
実際に点検をしてくれた方
- ジェームス
- ジェームスは、国家資格保有の整備士による点検・メンテナンスや、タイヤ、バッテリーをはじめとした各種カー用品の販売を行うカー用品量販店です。安心で、楽しく快適なカーライフを親切にサポートします。
ボンネットを開けて
エンジンルームをチェック
エンジンルームの点検はボンネットを開けて行います。エンジンオイルや冷却水、ブレーキ液などエンジンの働きや走行性能に関わる重要な液体類のチェックが主となります。それぞれが規定量より少ないと感じたり、エンジン周りに油がにじんでいる、もしくは駐車場の地面に何かしらの液体が漏れて落ちている場合などは、お店へ相談しましょう。バッテリー液のチェックでは、車両をゆらすなどしてチェックします。
*今回の撮影車両「エスティマハイブリッド」のバッテリーは後方のラゲージスペースにあります。
クルマまわりをチェック
運転前に4つのタイヤを見比べて他のタイヤとつぶれ方が違うなと感じるものがあれば細かくチェックしてみましょう。ひび割れやたわみ、亀裂・損傷は目につきやすいです。ひび割れている場合はタイヤが古くなっていることが多く、本来の機能を発揮できません。空気圧のチェックは専用の工具が必要なので、最寄りのカー用品店などで行います。その際、マイカーの適正空気圧は運転席ドア開口部などに記載されている値に合わせます。また明らかに、ペチャンコになっていたら無理に走行せず、まずはお店に連絡を入れましょう。ランプ類は夜間、自車の存在を他車や歩行者に知らせる重要なものです。ヘッドランプやテールランプをつけた状態でチェックします。また損傷などがあると水が入りやすく、ランプの曇りやショートの原因になることもあるので要注意です。
運転席に座って
サイドブレーキは、引き具合や踏み具合に違和感を感じたら点検してもらいます。エンジンのかかり具合のチェックでは、速やかに始動しなかったり、スムーズに回転しない場合は、バッテリーが弱っていることがあります。ブレーキペダルでは、ブレーキ液に気泡が入ったり、古くなるとブレーキの利きに影響がでる場合があります。いつもよりペダルがフワフワした感触を受けるなど違和感を感じたらお店で点検を受けましょう。ワイパーでは拭きムラがないかを確かめます。ランプや方向指示器では操作に違和感がないか、ウインドウォッシャーでは噴射状態や噴射位置が的確かをチェックします。
走行して
実際に走行して、クルマの状態を確かめます。まずアクセルを踏んでスムーズに回転が上がり加速するかをチェックします。また、低速時に変な振動がしたり、回転が一定でない、普段通りに加速しない場合などは注意が必要です。ブレーキの場合は、普段より利きが悪い、フワフワ動くなどの症状を感じたらお店で点検を受けましょう。
故障かなと思ったらお店へ
年間走行距離が1万km程度の一般的な使われ方をしているクルマでも、1ヵ月に1回は自分の目で日常点検を行いましょう。自分で点検をしていて、少しでも変だなと感じたらすぐにお店へ向かいましょう。小さな異常から、大きな故障が見つかることもあります。また、保証の範囲内のものでしたら、修理代が無償*になるのでお店でチェックしてもらいましょう。
*詳細は「メーカー保証について」のページをご確認ください。