STYLES
「エコロジーは、自分らしさを大切にする感性と共にあるもの」水原佑果さんがクラウン(スポーツ)PHEVに出会う
2024.06.28
モデルやDJとして国境を越えて活躍する水原佑果さんは、ファッションや音楽フェス、ラグジュアリーホテルといった分野でも環境意識が高まっていることを感じると語る。クルマとドライブがマイブームになっているという水原さんが、プラグインハイブリッドシステムを搭載するクラウン(スポーツ)を体感した。
インテリアを見た瞬間、テンションが上った
「今日はクラウンに乗れるということで、すごく楽しみにしています」
DJやモデルとして活躍する水原佑果さんは、そう言いながら東京・立川市のSORANO HOTELの車寄せに停められたクラウン(スポーツ)に歩み寄った。後述するが、このホテルはウェルビーイングやサスティナビリティを意識したラグジュアリーを標榜しており、それが今回の撮影拠点に選んだ理由である。
クラウンには4つのスタイルがあるが、横方向に水平に伸びるハンマーヘッドというデザインモチーフが共通するため、ラインナップに統一感がある。
「実は、南伊豆に移住した友だちの紹介で、向こうに一軒家を借りているんです。ロサンゼルスにも拠点があって、東京と南伊豆の3カ所で生活するようになりました。東京から南伊豆まではクルマで3時間半ぐらいの距離で、いつもドライブを楽しんでいます。クルマは姉と共有していますが、いつかは自分のクルマが欲しいので、新しいクルマに興味があるんです」
後輪を収めるリアフェンダー部分の滑らかな曲線が、このクルマのデザイン上のハイライトである。
姉とは、モデルとしてデビューを果たし、現在は女優としても注目を集める水原希子さんだ。
「神戸で暮らしていた子どもの頃は、家族でドライブに行くのが恒例でした。父が音楽をかけて、私も姉も超ノリノリで(笑)。ファンキーでグルーヴィーな音楽が好きになったことや、DJをやりたいと思ったのは、あの経験がきっかけだったかもしれません。コロナ禍の2020年、そういえば私たち運転免許を持ってないよね、という話から姉と一緒に教習所に通うことになって、そこから私たちの間でクルマがブームになったんです」
「個性的でスタイリッシュな色ですね」と、アッシュというボディカラーを評してから、水原さんはクラウン(スポーツ)のデザインをじっくりと見つめた。
水原さんが「タイヤが格好よく見える」と語ったように、前後ともに大径のタイヤによって止まっていても躍動感のあるデザインになっている。
「ちょっと背の高いスタイルが私には新鮮ですし、タイヤが格好よく見えるところが素敵です。タイヤが踏ん張るから安定してしっかり走る、ということが、形として表現されているように感じます」
エクステリアについての感想を残してから運転席に座り、インテリアを見渡した水原さんは、「あっ」と声をあげた。
水原さんが息を呑んだ左右非対称のインテリア。居心地のよさとともに、見るものの感性に訴えかける造形だ。
「運転席と助手席のデザインが、アシンメトリー(非対称)なんですね。挿し色的に使っているレッドも鮮やかだし、SF映画で見た宇宙船みたいで、これはテンションが上ります!」
このクラウンのパワートレインは、プラグインハイブリッド。スターターボタンを押してシステムを起動した水原さんは、はやる気持ちを抑えつつ、SORANO HOTELを出発する。
このクルマでロサンゼルスを走りたい
「すごく心地よい加速ですね。静かだし、とてもスムーズで、どこまでも走って行けそうな気がします」
緑が豊かで、道幅や車線の数にも余裕がある昭和記念公園のまわりを、水原さんは気持ちよくドライブした。立川の昭和記念公園の周囲の道は緑が豊かで、都心から数十分の距離とは思えないほど爽やかな景色が広がる。
走行モードは、AUTO EV/HVモードに設定。EV走行をメインにしながら、パワーが必要なときに自動でエンジンが始動・サポートするモードで、まず、水原さんはEV 走行の滑らかさに感心したのだ。
視界がよく、交通量の少ないエリアで加速を試すように伝えると、水原さんはアクセルペダルを踏み込んだ。すると、滑らかさを失わないまま、クラウン(スポーツ)は軽やかに速度を上げる。エンジンが始動したけれど、メーターパネルの表示を見なければそうとは気づかないほど、シームレスだ。
「これは気持ちいい! 私の運転はスピードが課題だと言われていて、速度を上げるのがちょっと怖いんですね。でもこのクルマだったら、エンジョイしながら自信を持ってスピードを出せそうです。特にロサンゼルスの道は交通の流れが速くてびくびくしているので、このクルマを持ち込んで克服したいです(笑)」
「視界がよくて、とても運転がしやすい」というのが水原さんの第一印象。事実、スタートしてすぐにリラックスした笑みを浮かべた。
運転に慣れてきたところで、水原さんはオーディオのスイッチに手を伸ばした。電源をオンにすると、FM局が音楽番組をオンエアしていた。
「オーディオの音が素晴らしすぎますね。しかも車内が静かで乗り心地もコンフォタブルだから、音楽を楽しむのに最適な空間になっています」
深く音楽に携わる水原さんだけあって、オーディオの音質には興味津々の様子。トヨタプレミアムサウンドシステムの音響に、大いなる感銘を受けていた。
このクルマは高い静粛性にくわえて10スピーカーのトヨタプレミアムサウンドシステムが標準装備されていることを伝えると、水原さんは「10スピーカーですか!?」と目を丸くした。
「この音の環境はヤバいです(笑)。私はDJとしてミキシングをお願いすることがありますが、ミキシングの勉強になりそうなぐらいです。家族や友だちと、好きな音楽をかけながら南伊豆までドライブしたら最高に楽しいでしょうね」
このクルマにはバッテリーチャージモードがあり、例えば南伊豆までの道中では電気を蓄え、到着後はEV走行で静かに走ることもできる。また、合計で1500Wまで対応する給電装置も備えるので、キャンプ場でホットプレートやコーヒーメーカーを使うような楽しみ方もある。
こうしたPHEVの特長を説明すると、水原さんは大きくうなずいた。
SORANO HOTELのあるGREEN SPRINGSの駐車場に備わる充電設備を試した水原さんは、「充電ってこんなに簡単なんですね」と驚いた。この施設の充電器は普通充電器に対応するものだったが、クラウン(スポーツ)のPHEVは急速充電器でも充電できる。
「再生可能エネルギーの電気だけを使う音楽フェスを運営している友人がいるんですが、このクルマでそのフェスに行ったら最高でしょうね」
考えることより、感じることが大切
試乗を終えた水原さんはSORANO HOTELに戻り、食事を楽しんだ。いろいろなラグジュアリーホテルがあるなかで、このホテルはウェルビーイングをコンセプトにしていることを伝える。
料理の食材はヘルシーであることはもちろん、地産地消やフェアトレーディングにもこだわっている。たとえば野菜は立川産のものを積極的に使い、味噌は自家製、「SORANO米」はホテル従業員たちが田植えや稲刈りを手伝って丹精込めて作っている。また、部屋にはフェアトレードコットンから作られたタオル、産業廃棄物となるコイルを用いないベッドマットレスを採用するなど、環境への配慮をしたアメニティにこだわっている。
これを聞いた水原さんは、「最初は立川のホテル? と思ったんですが、自然が豊かな場所にぴったりのコンセプトですね」と納得した表情を見せた。
ホテルのロビーの窓の向こうには、道路を一本隔てて緑豊かな昭和記念公園が広がる。ゲストのライフスタイルに合わせたサービスを提供するためにサービス料は取らないなど、新しいスタイルのラグジュアリーを提案する。
「先日、バリ島のポテト・ヘッド・スイーツ&スタジオズというホテルに泊まりました。そこもラグジュアリーホテルですが、海洋プラスチックでアートを作ったり、天然素材の石鹸を使ったり、廃棄物ゼロを目指していました。私はヨガのワークショップにも参加しましたが、SORANO HOTELと同じで、快適で心地よい暮らしをすることと環境にやさしいということは、矛盾しないんですね。南伊豆では友人がハーブやお米を育てていて、自然の摂理にしたがって気持ちのよい生活を送ると、結果として豊かさやエコロジーにつながることを肌で感じています」
屋上のインフィニティプールからの眺望。この場所では、アクアランニングやヨガなど、さまざまなプログラムが行われる。
今日乗っていただいたクラウン(スポーツ)のPHEVも、考え方としては似ている。快適で心地よいドライブを楽しんでいただくことが、CO2の削減に通じる。
「人間はどうしても考えることから入ってしまうので、エコロジーについても理屈から考えてしまいがちです。でもそうではなくて、土を耕して種を撒いて水をやって育てていく過程が楽しくて、それが地球や自然を豊かにするサークルの一部になります。今日乗せていただいたクラウンも、加速のスムーズさや滑るような乗り心地、音のよさなど、感性から入ってくるので、私が最近考えていることに近いな、と思いました」
最後に、クラウン(スポーツ)のドライブミュージックのプレイリストを作るとしたら、どんな方向になるのかを水原さんに尋ねてみた。
「ルックスとかインテリアの雰囲気、それにメカニズムに未来的なものを感じました。いっぽうで、すごく運転しやすいことやディティールまでおもてなしの心に満ちているあたり、日本のモノづくりの伝統も感じます。だからレトロフューチャーというか、サイバー感のある音と太古のリズムが融合するようなプレイリストを作ってみたいですね」
東京と南伊豆を行き来する水原さんは、「気持ちよく走るこのクルマで、好きな音楽を流しながら南伊豆に行きたいですね」と語った。
水原佑果さんのしなやかな感性は、クラウンというクルマの本質を見抜いていた。伝統と革新の融合という開発コンセプトを、「サイバー感のある音と太古のリズム」という言葉で見事に表現してくれたのだ。
水原佑果
1994年生まれ。神戸に生まれ育ち、15歳でモデルの活動をスタートする。ファッション誌や広告で活躍した後、音楽にも活動範囲を広げる。DJやミュージシャンとして国内外のイベントに出演するほか、ロンドンのラジオ局NTSに自身の番組『Wave Flower』を持つなど、グローバルでその存在感を高めている。
Photograph by Kunihisa Kobayashi
Text by Takeshi Sato
Styling by Masako Ogura
Hair make by Rie Shiraishi
この記事のクラウン
CROWN SPORT RS(2.5Lプラグインハイブリッド車)
俊敏でスポーティな走りが楽しめる、新しい形のスポーツSUV。
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