LAND CRUISER 70 40th Anniversary

Photo:Takeshi Namba/GEOSCOPE

COUNTRY Vol.03

LAND CRUISER70 40th Anniversary

サバンナを、
サバイブせよ

アフリカ

LAND CRUISER 70 40th Anniversary

AFRICA

アフリカ大陸には、
このクルマでしか走破できない
道なき道が数多く存在する。

極限の環境下でナナマルは、
命をつなぐ道具として、
暮らしを営む人たちの確かな信頼を獲得してきた。

一方で、このクルマが一部地域では、
レジャーユースの相棒とされるのも興味深い。
野生の大地を縦横無尽にサバイブする
ナナマルの活躍に迫った。

野生の地へ誘う
サバンナの案内役

ナミビアのエトーシャ国立公園やタンザニアのンゴロンゴ自然保護区では、野生動物の生態系を観察できるサファリツアーが開催され、観光客に人気を博している。

ツアーでは、野生動物たちが生息するむきだしの大地を長時間走り続けるため、ツアー車両の多くはナナマルを採用している。それは、オフロードの走破性や野生動物にも屈しない堅牢性が大きな理由だ。

さらに、架装のしやすさも魅力のひとつだ。現地のツアー会社は、天井にポップアップルーフを取り付け、車体を切断し延長するなど、様々な架装を施し、非日常の体験を届けている。これらすべては、シンプルで頑丈なラダーフレームを持つナナマルだから実現できる離れ業だ。

LAND CRUISER 70 40th Anniversary

Photo:Takeshi Namba/GEOSCOPE

LAND CRUISER 70 40th Anniversary

Photo:Takeshi Namba/GEOSCOPE

陸の孤島に
希望を運ぶ

アフリカには、感染症に罹る人や紛争の中で負傷する人、飢餓に苦しむ人たちがいる。彼らを救うため、いくつもの国連組織やNGOのスタッフが、一刻を争う状況のなかで任務を遂行している。

この地では、毎年訪れる雨季の豪雨や洪水によって道路が沼地化し、陸の孤島となるために到着までに多くの時間を要する。通常の車では走行することさえ難しい。

いち早く目的地に到着し人命を救助するため、運搬車にナナマルが選ばれている。タイヤが半分も埋まるような粘土質の悪路も、このクルマの駆動力があれば走破できるからだ。医薬品や人員、食糧を運ぶという責務を果たすために、泥に塗れながら道なき道を走り続けている。

LAND CRUISER 70 40th Anniversary

Pierre-Yves Bernard/MSF

Country | LAND CRUISER70 40th Anniversary

幼き命をつなぐ
ラストワンマイル

医療格差の大きいアフリカでは、毎年多くの子どもたちがマラリアや肺炎などの感染症に罹患する。国際機関は積極的にワクチン供給を進めているものの、劣悪な道路状況により、目的地周辺で輸送を断念せざるを得ない。やむを得ず徒歩で運搬を行っても、不十分な温度管理によって、供給量のうち2割、約400億円分のワクチンが廃棄され続けていた。

ここでも目的地までのラストワンマイルをつなぐ手段としてナナマルに白羽の矢が立った。それは、悪路走破性や必ず目的地まで辿り着ける信頼性が評価されたためだ。このクルマをベースにワクチン保冷輸送車が開発され、世界で初めてWHOが定める医療機材認証を取得する車両となる。限られた時間と資源の中で、一人でも多くの子どもを救うというミッションを背負いながら、ナナマルは今日も、荒れ狂う大地を駆け抜けている。

参考:ラストワンマイルをつなぐワクチン保冷輸送車で途上国の子供たちの命を守る

Country | LAND CRUISER70 40th Anniversary

Toyota Tsusho Corporation

Country | LAND CRUISER70 40th Anniversary

Toyota Tsusho Corporation

地下鉱山の
光になるクルマ

世界最大規模の銅鉱山を有するアフリカ大陸。地下1,000mを超える世界では、重機を用いて鉱物を採掘しているが、その作業中に大量のミネラルを含む湧水が噴き出す。この水は金属を錆びさせる性質を持つため、多くのクルマにとって極めて過酷な環境だ。

そのような現場だからこそ、ナナマルが強く求められている。このクルマのシンプルな構造は、水が溜まりにくく錆びにくい造りでもある。さらに、いつどこでもすぐに修理できるリペアビリティも高く評価されている。重機の燃料やメンテナンスパーツ、大型ポンプなどを目的地まで運ぶのは、高い走破性を持つナナマルでなければ不可能であろう。

LAND CRUISER 70 40th Anniversary

s.koyari

Country | LAND CRUISER70 40th Anniversary

s.koyari

冒険心を満たす
レジャーの立役者

南アフリカ共和国は「アフリカの中のヨーロッパ」と称される経済大国だ。多くの道は整備され、高速道路網も発達し、周辺諸国と比べてもその景観は大きく異なる。そこでは、ヨーロッパやアメリカ出身の移住者も多く暮らしている。

彼らは週末にナナマルのピックアップモデルで大都会から大自然へとキャンプに繰り出し、オフロードのドライブや解放感あふれるロケーションでのBBQを愉しむ。ダブルキャブの荷台に最大積載量までキッチンやコンロ等のキャンプグッズを詰め込んだ大型のコンテナを搭載するなど、冒険心をくすぐる自由な架装が施されていた。

Country | LAND CRUISER70 40th Anniversary

Photo:Takeshi Namba/GEOSCOPE

Country | LAND CRUISER70 40th Anniversary

Photo:Takeshi Namba/GEOSCOPE

むきだしの大地でこそ、
ナナマルの真価が証明される。

分断された僻地で、湧水が噴き出す地底で、
あるいは冒険心を満たすサバンナで、
ナナマルは、アフリカの大地でその能力を解放する。
ありのままの大自然をどこまでも駆け抜ける姿は、
このクルマの存在意義を力強く示していた。

COUNTRY INDEX

BACK TO TOP