御風呂ード

Vol.1
【福島県・沼尻温泉元湯 編】

TOYOTA RAV4で行く“御風呂ード!” 行くのも入るのもエクストリーム!!

(2024年11月29日に公開したGO OUTの記事を転載しています)

好きな温泉のためなら野を越え山を越えどこまでも。「好きにまみれろ!」のキャッチフレーズでお馴染みTOYOTA RAV4を相棒に、温泉大好き野郎たちが全国を行脚する企画、その名も“御風呂ード!”。

ナビゲーターを務めるのは、これまでに世界1500以上の温泉に浸かってきた、自称“源泉掛け流し原理主義者”こと井出辰之助氏。今回はお風呂の魅力にハマりたてホヤホヤという、YONA YONA WEEKENDERSの磯野くんをゲストに迎え、福島県の山中にある秘湯での「野湯」に挑戦。

「エクストリーム温泉」の異名を持つ過酷な入浴体験は、果たして実現できるのか??

  • ※特別な許可を得て撮影しています。
  • ※現地は温泉ガスや落石などの危険を伴う場所のため、「沼尻温泉元湯 エクストリーム温泉 ガイドツアー」を通じて、必ずガイド同伴で訪れるようにしてください。

井出辰之助(写真右)

温泉歴約20年。静岡県・赤石温泉との出会いを機に、どっぷりと温泉の魅力に浸かり、これまでに世界約1500湯の温泉を巡ってきた、自他ともに認める温泉マニア。これまで自身が巡り蓄積してきた膨大な温泉データベースをもとに、近日、独自の温泉検索サイト「Yuumies」を立ち上げる予定。本職は野外音楽フェスなどを手掛けるイベントプロデューサー。@tatsunosuke88_yuguchi_wa_uchu

磯野くん(写真左)

“ツマミになるグッドミュージック”を奏でる4人組バンド「YONA YONA WEEKENDERS」のボーカル&ギター。サウナがテーマのドラマに向けた楽曲制作の際、銭湯でMV撮影をしたことを機に銭湯やサウナの世界へ。その後すぐに温泉の魅力にどっぷり。現在はツアーで地方を訪れた際、リハーサル前にその土地のお湯に浸かってからライブ本番に臨むほど。長湯は苦手。@isonoyakyushiyoze

エクストリームな秘湯を目指し
約4時間。
荷物満載でも長距離も
悪路もなんのその!

タフな走りに定評のあるTOYOTA RAV4なら、好きにまみれた装備満載で悪路を進むのだってお手のもの。ロングドライブも軽快にこなし、人里離れた山間の未舗装路だって余裕で走破。

都心から車を走らせること約4時間。やってきたのは福島県猪苗代にある安達太良山の麓。

高速道路に深い森のなかと、快適な長距離ドライブを難なくこなしたRAV4の積載スペースには、登山用具やキャンプギアが満載。ステアリングを握る井出さんは、道中、磯野くんに温泉との向き合い方について熱く語る。

「温泉と向き合うにあたり、いちばん大切にしているのは『もらい湯精神』です。言葉を変えると『お湯をいただく心』。その土地の自然や地元の文化、信仰、そして温泉を管理されている方々に対する敬意を胸に、真摯に入湯すべきだと考えています(井出)」

「何においてもリスペクトの気持ちって、大切ですよね」と納得の磯野くん。「なぜそこまで源泉掛け流しにこだわるんですか?」と、井出さん独自の哲学に興味津々の様子。

「温泉って、いわば“地球の液体”なんですよね。身をもって地球といちばん深く関われる場所が温泉だと思っていますし、地域によっては温泉そのものが御神体として祀られている場所もあります。自分はそうした考え方に対しても敬意と賛同があって、『なるべく原形のままの温泉に入りたい』と思っていて。だから人の手が加えられているよりも源泉掛け流し、つまり“湧きたての地球の液体に入る”ことに自分なりの美学を見出しているんです(井出)」

井出さんの温泉論も熱々に熱を帯びたところで、目的地へ到着。ふたりは現地のガイドさんと合流し、目的地へと向かう準備をはじめる。

専門知識を持つガイドを味方に、
「野湯」訪問のルールと装備を
おさらい。

「全国にいる温泉マニアを中心に話題の『野湯』。もともとあったカルチャーですが、昨今のムーブメントはアウトドアアクティビティをひと通り遊び尽くした人たちが、もう一歩踏み込んだサバイバル感のある楽しみとして、秘境的な場所にある温泉を求めて足を運ぶようになったことから派生していったと聞いています」

そう教えてくれた井出さん。そもそも「野湯(のゆ、やゆ、やとう)」とは、施設などがない自然のなかに自噴する源泉とそれに入る行為のこと。インターネットやSNSだけでは入手できない情報も多く、ハマったひとたちが必死で情報を集めながら現場へ足をはこんでいることから、「野湯」のムーブメントはいまがいちばん熱いんじゃないか、とも。

海や河川沿いにあるものや、人里離れた山の中にあるものなどさまざまで、その多くは地元民やファンなどの有志により管理されており、場所によっては訪問に許可が必要であったり、ときには危険を伴う場合も。今回の目的地である沼尻温泉元湯もまた、基本的には立ち入り禁止の場所。そのため、現地のショップでツアーガイドを務める「cafe&activity nowhere」のガイドさんに同行いただくことに。

今回の企画のために制作したオリジナルのトランクカーゴやタオル、湯桶のほか、ふたり分の装備を積んでもまだまだ余裕の積載スペース。ガイドさんからレンタルしたヘルメットなど、本格的な登山装備に身を包み、目的地へと向かう準備に余念のないふたり。

沼尻温泉元湯には、cafe&activity nowhereが展開している『エクストリーム温泉』というツアーに参加することで訪れることができる。現地は温泉ガスも多く落石などのリスクもあり、危険な事故にも繋がりかねないことから、温泉ガスの探知機やヘルメットといった装備を整えることはもちろん、今回のようなガイドさんに同行していただく必要がある。

さらなる奥地を目指して、
装備を整え、いざ「野湯」へ。

装備も整ったところで、ガイドさんとともにいざ入山。標高約1300mに位置する安達太良山の中腹を目指して、約1時間の登山ルートを進みます。元湯から湧いた温泉を送るパイプをなぞるように山肌を進み、程なくすると左手に雄大な滝が登場。

見えてきたのは白糸の滝。珍しい温泉の滝で、沼尻の象徴ともいわれていています。沼ノ平と呼ばれる爆裂火口(噴火でできた火口地形)のおしりの部分にあたる場所のため、この地域は『沼尻』と呼ばれているとのこと。温泉で作られた硫黄川は『始まりの川』とも言われていて、ここから猪苗代湖までつながっているそうだ。

沼尻温泉元湯には、これまでに7回以上浸かっているという井出さんも、この場所の魅力について、まず注目すべきはロケーションだと話す。

「登山も大好きなんですが、日本百名山にも数えられる活火山・安達太良山の登山道の途中にある湯畑は、日本一の噴出量を誇る場所としても知られていて、まるで冒険映画に出てくるような光景が広がっています。登山と温泉をダブルで楽しめる贅沢な場所なんです(井出)」

登山を経て入る「野湯」は初めてという磯野くんも、

「自然のなかで冒険をするように目的地を目指す感じ、嫌いな男子はいないんじゃないですかね。いきなりこんなこと言ったら疑われるかもしれないですけど、すでに『野湯』の魅力にハマりそう。エクストリームな環境で温泉に浸かるというヒリヒリした感じも、なんだかロマンを感じます」

と、道中からワクワクの様子。

源泉を求めエンヤコラヤと進むこと1時間弱。雄大な緑の山道を抜けると、そこにはふたりを圧倒するような風景が!?

標⾼約1300mでビバノンノン!
⼭間で⼊る、幻の源泉
「沼尻温泉 元湯」。

眼前に広がる場所こそが、今回の目的地である沼尻温泉 元湯。湯気をあげながらせせらぐようにして流れるのは、まさに本物の源泉掛け流し。毎分約14200Lも湧き出ており、単一口の源泉湧出量としては日本一。周囲は国立公園に囲まれており、自然のロケーションを満喫しながら「野湯」を楽しむことができるという、温泉ファンにとって天国のような場所なのだ。

いよいよ大詰め。早速に入浴モードへと変身し、「温泉、いただきます」の掛け声のもと、登山の疲れを癒すように沼尻温泉の源泉掛け流しを堪能。この日は前日の雨の影響で温泉の温度が低かったこともあり、残念ながら半身浴。しかし、大量に流れる酸性硫黄泉*を身体で受けつつ、ふたりはご満悦。

※皮膚又は粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症の方は酸性硫黄泉の入浴を避けることが推奨されていますのでご注意ください。

「タツさん(井出さん)が言っていた『温泉は“地球の液体”』はこれか〜って、なんとなく意味が分かったような気がします。ちょっとは地球とセッションできたかな(磯野)」

「何回来てもここは最高のひとこと。全身でじっくり浸かりたかったけど、それはまたの機会に。そういえば磯野くん長湯が苦手なんでしょ? 温泉には長湯を克服できちゃう“ぬる湯”っていうのもあるので、こんどぜひ一緒に行きましょう(井出)」

湯冷めの心配をよそに、温泉パワーでホカホカのまま下山し、RAV4で帰り支度。牛乳を取り出し、乾杯! 今回の「野湯」体験についてそれぞれに聞いてみたところ、次のような答えが返ってきた。

「自然を相手にするのはハードで予想外のことも多々あり、一筋縄にはいきませんね。道中も結構な悪路を攻めてきましたけど、RAV4は運転していて感じる適度な重量感に安心を覚えましたし、ステアリングの感覚もしっかりしていて、ドライバー席にいてもそのタフさを感じるクルマでした。積載スペースも余裕があって車中泊にも適していそうだから、次回は泊まりで『野湯』を攻めるものよさそうです。しかし、ここのお湯は泉質も抜群でしたし、景色も良いし、日本トップクラスだなと改めて思いましたよ。この温泉の臭い、しばらく取れないと思いますよ(笑)。(井出)」

「岡山から上京してしばらく経った今、正直いうと都会に飽き始めている自分もいて。そんなときに、こうして普段入れないような自然のなかへと足を踏み入れて、気分的にもリフレッシュできましたし、源泉からもパワーを分けてもらったような気がしています。言葉にするのは難しいポジティブな感覚を、今日は終始感じることができました。『野湯』、また絶対に行きたいです。近い将来、荷物満載で山道をガシガシ走れるような、こういうマイカーが欲しいですね。次はシャベルで掘って入るような場所にも行ってみたいです(磯野)」

都会で疲れた心と身体に、癒しとパワーを与えてくれた今回の“御風呂ード”。次回、TOYOTA RAV4はどのような「秘湯」に連れて行ってくれるのだろうか? 乞うご期待!

Photo/Tsukasa Isono(RicoLeRisa)
Report & Text/Noritatsu Nakazawa
撮影協力/cafe&activity nowhere
衣装協力/コロンビアスポーツウェアジャパン

GO OUTとコラボして、
“御風呂ード”を
快適に楽しくして
くれる特別なアイテムが登場。

多くのアウトドアファンから支持されるギアコンテナブランド「リス株式会社」のカーゴにオリジナルイラストをあしらった特別なカーゴが登場。デザインを手がけるのは、イラストレーター・ジェリー鵜飼氏。登山道具やお風呂グッズを一気に持ち運べる大容量と、椅子代わりに座ってもへこたれないタフさが魅力。カラーはグリーン、ブラック、ベージュの3種。W600xD390xH350mm。

RAV4 車体用スペシャルステッカー  

イラストレーター・ジェリー鵜飼氏と「chi-bee(チービー)」のイラストレーター・Take氏が今回の企画のために書き下ろしたイラストが、車体用スペシャルステッカーとして登場。給油口にもピッタリと収まるサイズ感で、ステッカーの素材は雨や汚れに強い仕様。タフなロケーションを駆け巡る“御風呂―ド”にも、まさにピッタリなアイテムだ。140×120mm。

同じく、FUNでEdgeのきいたドローイングを得意とするTake氏が描くRAV4に、キャラクターたちが載ったファニーなオリジナルの湯桶が登場。サワラ素材のオケの底にレーザー刻印でイラストを刻んだこだわりのひと品。“御風呂―ド”を攻めるならタオルとあわせて積載スペースへ積んでおきたい、注目のアイテムだ。約φ230×115mm。

ファニーなRAV4を大胆にあしらったオリジナル温泉タオルは、“御風呂―ド”に必須と言っても過言ではないアイテム。適度なサイズ感で吸水力も良好。オリジナル湯桶と合わせ技で取り入れたい。カラーバリエーションはカラーとモノトーンの2種。340×800mm。

これらのコラボアイテムはすべてGO OUT Onlineにて購入可能。

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