若田宇宙飛行士の声を、正しく認識するために 音響試験

音響試験とは、KIROBOが宇宙ステーション内の機器から発生する音の影響を受けずに、若田宇宙飛行士と正しく会話ができるかを確認するための試験です。

KIROBOは若田宇宙飛行士の問いかけに対して、その声を認識して言葉を発します。しかし、もし、宇宙ステーション内の騒音が大きいと、若田さんの声ではなくその音に反応してしまい、勝手にしゃべり出してしまう可能性があったのです。

開発ストーリー2でご紹介した「騒音試験」では、KIROBOの出す音が宇宙ステーションの規定内に収まっているかを調べましたが、今回は反対のことを調べたのです。KIROBOを取り囲むスピーカーから宇宙ステーションと同等の騒音を発し、それをKIROBOに聞かせて試験を行いました。

じつは日本の実験棟「きぼう」は、もともと静音設計にされていることもあり、試験は問題なくクリア。KIROBOと若田宇宙飛行士が、宇宙できちんと会話できることが確認されました。