宇宙ステーションの中は、重力が地球上の100万分の1くらいの、無重力と言える状態です。これはあらゆるものにほぼ重力がかかっていない状態。無重力状態を利用してさまざまな実験が行われる宇宙ステーションでは、無重力状態を悪化させる振動などは極力抑える必要があります。無重力を乱してはいけません。
加振力試験は、KIROBOの動きが宇宙ステーションの無重力状態に影響を与えるレベルの振動がないことを確認するためのもの。宇宙ステーションの中で、KIROBOはフワフワと浮いている時以外は、固定アームやケーブルなどにつながれます。KIROBOの動きがアームやケーブルを通して、宇宙ステーションに制限以上の振動を伝えてしまうと、不合格になってしまうのです。
この試験結果によって、KIROBOの動きは宇宙ステーションの無重力に影響を与えないことが証明され、宇宙ステーション内で動作することが許可されました。