DEVELOPER INTERVIEW

カローラの開発を手掛けたチーフエンジニアが
カローラブランドと、それぞれのラインアップについて語ります

カローラ。

それは、時代の真ん中を

走るクルマ。

チーフエンジニア
上田 泰史

自由であり続ける。
楽しく乗ってもらうために。

1966年の発売開始以来、カローラは「世界中の人に、等しく、移動の自由と喜びを提供する」という理念を
掲げて、お客様の期待の一歩先をいく「プラスアルファ」の価値を織り込むことを大切にしてきました。
そして、カローラが「ロングセラーカー」として多くのお客様に長く愛されてきた理由のひとつが、
お客様の期待に合わせて「変化すること」だと考えています。
過去、カローラは長い歴史の過程でさまざまなモデルがリリースされてきました。
セダン、ハードトップ、クーペ、ハッチバック、ワゴン。いずれもその瞬間の時代の要請に応えてのことであり、時代時代のお客様のライフスタイルや自動車社会を取り巻く日本独自の環境なども踏まえたうえでラインアップが考えられてきたわけです。こうした事実は、見方を変えると別の価値が見えてきます。
それは、「伝統あるモデルでありながら、その伝統に縛られることなく、
自由に形を変えながらさまざまな楽しみを自由に提案できるクルマ」ということ。
これは今も昔も変わらぬカローラならではの強みだと思っています。
こうした歩みを踏まえて、カローラシリーズそれぞれのイメージと込めた思いを説明させていただきます。

カローラ

セダンであるカローラは、荷物をトランクルームに収めることで、キャビンはドライバーとパッセンジャーだけの空間にできるのが最大のメリットです。上質で居心地の良い部屋のような空間で楽しく会話するのも良し、
自分1人で運転を楽しむのも良し。インテリアは、ちょうど良いサイズ感の部屋の気持ち良さを感じることが
できるように上質に仕立てました。

カローラ ツーリング

ワゴンであるカローラ ツーリングは、カローラ スポーツから引き継いだ走りの良さはもちろんですが、さらに
ドライビングそのものだけではなく、「行先で何をするか?」という目的を持ったドライブも楽しめる一台です。「今日はちょっとアウトドアに遠出してみようか。ラゲッジルームに遊び道具もいろいろ積んで行けるし。」と、気軽にアクティブに活動するためのクルマというイメージですね。

カローラ スポーツ

純粋に操ることが楽しいクルマですね。ステアリング、アクセル、ブレーキ、それらが一体となってドライバーの思い通りに動かせることにこそ価値がある一台です。ドライバーズカーであるカローラ スポーツの良さを体感できると思います。

カローラ クロス

SUVであるカローラ クロスは、クラストップレベルの広い荷室と、前席・後席共に乗り降りしやすく、
見晴らしの良い快適な室内空間を実現しました。家族やご友人など、多人数でたくさんの荷物を一緒に載せても、
乗っている皆様が安心で居心地のよい移動空間を提供できると思います。
*コンパクトSUVクラスでの比較。2021年9月現在、トヨタ自動車(株)調べ。

GRカローラ

※写真はプロトタイプ。実際の発売仕様と異なる場合がございます。

「お客様を虜にするカローラを取り戻す」。
GRカローラの開発はそんなマスタードライバー モリゾウの想いから始まりました。
目指したのは、野性味ある突き抜けた走りです。サーキットはもちろん、ダートや雪上といった様々な道で、
マスタードライバー、プロドライバーと共に徹底的に鍛え上げてきました。
いいクルマづくりに終わりはありません。
「乗ってみたい、ずっと走らせていたい」。
そう思っていただけるようなクルマに近づいてきたのではないかと思います。

変えたかったのは、
カローラを手にした後の
暮らし。

クルマの使い方、楽しみ方は人それぞれだと思います。ただしそんなライフスタイルの中心となるのは、
やはりドライバーであり、お客様であることは間違いありません。
それを大前提として、カローラは普段使いにちょうど良い、日本の道路事情にマッチしたサイズです。
同時に、何よりもドライバー自身が豊かな楽しみを感じられるクルマです。
会社への通勤、週末の買い物、気晴らしのドライブ。あくまで主役はドライバーの自分である一方で、
家族でも友人でも恋人でも、「誰かを誘って」「誰かと一緒に」と思い立った時にフットワーク軽くすっと
出掛けることができるクルマ。カローラはそういった「自分+アルファ」の使い方を、日々の生活の中で
ナチュラルに楽しめるクルマだと思います。

車名以外、
そのすべてが新しい。

カローラは、過去のカローラに親しみを抱いて接していただいたお客様に加えて、「カローラ」という車名に
対して伝統などの既成イメージを持っていない若い方にもぜひ乗っていただきたいと考えています。
そしてステアリングを握って、たとえわずかの距離でも実際に運転していただきたい。意のままに扱うことが
できるハンドリングの良さ、ちょうど良いサイズがもたらす扱いやすさ、インテリアの上質さ、エコなだけ
ではなく走りが楽しいハイブリッドの新しい価値感などを体感していただけるものと確信しております。