エコドライブによって得られるうれしさは、燃費向上だけではありません。
ハイブリッドカーの特性を活かしたエコドライブは、周囲に配慮した安全運転にもつながります。
切っても切れないその関係について、トヨタ交通安全センター モビリタの
チーフインストラクターを務める神野(かんの)さんに、聞いてみました。
トヨタ自動車のテストドライバーとして、
長年トヨタ車の開発・評価業務に従事。
その後は、テストドライバーを養成する傍ら
社内運転資格の最高峰を認定する業務も担当。
2005年からは、モビリタのチーフインストラクターとして、
安全運転の心を一般ドライバーに向けて発信しています。
100kgの不要な荷物を乗せて走ると、3%燃費が悪化すると言われています。
トランクの余分な荷物は降ろして出発しましょう。
1時間のドライブで道に迷って10分余計に走行すると14%程度の燃費悪化に
相当します。地図やカーナビ等を利用し、行き先及び走行ルートの計画を
立ててから出発しましょう。
空気圧が適正値より50kPa不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度、
燃費が悪化すると言われています。
空気圧はこまめに点検しましょう。
ルーフキャリア・ルーフボックスなどをつけて走行すると、空気抵抗が増加
して燃費悪化につながります。必要のないときには外して走行しましょう。
空気抵抗は車体表面の空気との摩擦で生まれます。
車速の2乗に比例して大きくなるので、速度を抑えることも大切です。
また、不要な装備品を外せば軽量化にもつながり、燃費向上に貢献します。
車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、
エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やし
すぎないようにしましょう。たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に
設定した場合、エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。